株式会社池田理化
株式会社トミー精工
Alfa Laval

【2021年版】遠心分離機4選 / メーカー17社一覧

遠心分離機のメーカー17社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。


目次


遠心分離機とは

遠心分離機

遠心分離機とは、遠心力を加えることによって液体中に混合している、比重の異なるの液体成分や固体成分を分離させる機械のことを指します。

研究室レベルで混合液体を分離させる道具として、その他にも分液漏斗などがありますが、こちらは試料が多い際にも大きいサイズの漏斗で対応可能である、脱気が可能なため揮発性の有機溶媒などを分離させるのに使用出来るなどの特徴がありますが、強い力をかけて分離する必要があったり、複数の試料を操作する際は、遠心分離機の方が適しています。

遠心分離機の使用用途

遠心分離機は、大学や企業の研究室レベルからメーカーの製造現場まで、スケール毎に応じたサイズのものが使用されます。

研究室レベルでは、例えば細胞を扱う生化学系の研究室などで、液体中に混合した細胞を回収する操作の際に使用されます。 医薬品メーカーでも、品質管理室などで医薬品成分の分析を行う際に、比重の異なる混合液体を分離させる操作などに用いられます。 いずれもラボ用のものが用いられ、一度に複数の100ml程度の試料を分離させることが出来ます。

一方、製造現場での使用例として、食品メーカーで飲料の生産等にも用いられます。こちらは、デカンタ型といって、大量の試料をまとめて分離させることが出来ます。

遠心分離機の原理

通常、混合液体を分離しようとすると、自然の重力に従わなくてはなりません。物質の比重差を利用しますが、重力に従うと、物質によってはかなりの時間がかかります。 そこで遠心力を加えることによって、重力に従うよりもかなり速いスピードで物質を分離することが可能になります。遠心分離機はその原理を利用した装置です。

自然重力の場合、物質には1Gしか作用しませんが、遠心分離機を使用すると1000〜3000G程度の力を働かせることが出来ます。これを遠心力と呼び、回転軸から分離したい物質の距離と、回転速度によって遠心力の大きさは変わります。

ラボ用の遠心分離機は主に、液体サンプルを入れておくチューブの「ロータ」、回転軸の「ドライブシャフト」、ドライブシャフトと繋がっている「モータ」から構成されています。また生体サンプルを扱うことも考慮して、ロータと空気との摩擦による発熱を冷却する仕組みが付いています。

ラボ用よりスケールが大きい工業用の遠心分離機であるデカンタ型は、ボウルを高速回転させることで分離を行う仕組みになっており、混合液体はフィードパイプから入り、スクリューで運ばれる間に脱水されて、固形物と液体がそれぞれケーシングによって集められ、機外に排出される仕組みになっています。

遠心分離機を用いた血液の分離と検査

遠心分離機は血液検査の際にも使用されます。主に使用されるのは、凝固検査や生化学検査です。

凝固検査は、血管が何らかの理由で損傷して出血した際に、血液を止める(止血)機能がしっかりと働くかどうかをみる検査です。出血があるとまず血小板が集まって傷口をふさぎます(一次止血)。次に、血液中には止血に関わる様々な蛋白が含まれており(血液凝固因子)、これらがゲル化して網目状となって血小板やその他の細胞をからめとり傷口を固めます(二次因子)。凝固検査では、通常、抗凝固剤としてクエン酸ナトリウムを使用し、血漿が用いられます。血漿は、血液の細胞以外の成分を指します。抗凝固剤と血液の比率は、クエン酸ナトリウムが1に対して血液が9となるように正確に分注する必要があります。採血後は速やかに遠心分離して血漿を採取し、検査に用います。

生化学検査とは、血液中の成分を化学的に調べ、様々な臓器に異常はないか、炎症は起きていないか、栄養状態はどうかなどを推測するための検査です。検査には主に血清が用いられます。血清は、血液を凝固させて血小板や凝固因子などを除いた液体成分を指します。検査の際は、抗凝固剤を含まない容器を用いて採血し、血液を凝固させて使用します。この凝固反応は十分に反応させる必要があり、反応が不十分であった場合には、血清中にフィブリンが析出してしまい、測定の精度に影響を及ぼす可能性があります。凝固反応後は、遠心分離して上澄み(血清)を採取し、検査に用います。

遠心分離機の使い方

遠心分離機を使用する際には、バランスをとったサンプルを、ローターの回転軸に対して対象の位置に配置する必要があります。さらにスウィングロータの場合には、バケット内の重心がスウィング軸上となるように、サンプルを配置する必要もあります。多くの遠心分離機では、インバランスを検出すると自動で停止する機能を備えていますが、バランスが正しく取れていないと、サンプルの適切な分離ができない場合があります。このような状況では、バケットは必要な水平位置で回転することができず、一度沈降した物質が減速中に再度混合してしまうことも考えられます。

間違った使用方法を続けると、大事なサンプルの損失や、機器の破損に繋がる恐れもあるため、注意深く操作をする必要があります。

参考文献
http://hiroshimamm-chemtech.com/hiroshimawp/wp-content/uploads/2018/04/%E9%81%A0%E5%BF%83%E5%88%86%E9%9B%A2%E6%A9%9F.pdf
https://www.tomo-e.co.jp/machinery/centrifuge/separation.html
https://www.beckman.jp/resources/fundamentals/principles-of-centrifugation
https://www.beckman.jp/resources/fundamentals/principles-of-centrifugation/dr-beckman/v32
https://www.kosei-hospital.kiryu.gunma.jp/cms/wp-content/uploads/2018/04/sonota20170701.pdf
http://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/departments/establishment/inspection/biochemistry/specimen-type.html
http://www.jsac.or.jp/bunseki/pdf/bunseki2020/202001p02.pdf
https://www.beckman.jp/resources/fundamentals/principles-of-centrifugation/dr-beckman/v5

遠心分離機のメーカー情報

遠心分離機のメーカー17社一覧


遠心分離機のメーカーランキング

社員数の規模

  1. 1 月島機械株式会社
  2. 2 ヤマト科学株式会社
  3. 3 巴工業株式会社

設立年の新しい会社

  1. 1 株式会社トミー精工
  2. 2 株式会社アメロイド
  3. 3 株式会社モトヤマ

歴史のある会社

  1. 1 Alfa Laval
  2. 2 ヤマト科学株式会社
  3. 3 タナベウィルテック株式会社

遠心分離機4選

KS型超高速遠心分離機

株式会社関西遠心分離機製作所

特徴

KS型超高速遠心分離機は高速回転により、通常では分離が難しい混合溶液を短い時間で連続的に分離し、清澄させる遠心分離機です。

高速回転による遠心力は最大で24000G(地球重力の2.4万倍)なので、ナノスケールの微粒子さえも捕捉し、溶液から分離することができます。

また比重の異なる2液の混合溶液も分離することができ、必要な成分のみを液体内に残し、必要のない液体を外に分離・排出させることも可能です。

このため食品加工業・医薬品・化粧品製造業・その他工業など幅広い分野において使用することができます。

株式会社関西遠心分離機製作所の会社概要

製品を見る

高速冷却遠心機 Supremaシリーズ

株式会社トミー精工 高速冷却遠心機 Supremaシリーズ 画像出典: 株式会社トミー精工公式サイト

特徴

高速冷却遠心機 Supremaシリーズはワクチンなど動物用薬品の研究開発から生産過程における集菌・回収に最適な遠心分離機です。

さらに30リットルにもおよぶ大量処理や量産スケールも可能にします。

分離機の要であるローター部は腐食に対して強い耐久性を持ち、コンタミ対策にも適したチタンローターも特注により交換可能です。

生産用に遠心機を用いる場合はステンレス仕様も特注により対応が可能で、次亜塩素酸ナトリウムによる洗浄・消毒など機器の錆びつきや劣化を防ぐことができます。

株式会社トミー精工の会社概要

製品を見る

スクリュウデカンタ形遠心分離機

株式会社IHI機械システム スクリュウデカンタ形遠心分離機 画像出典: 株式会社IHI機械システム公式サイト

特徴

スクリュウデカンタ遠心分離機ISC-H型は従来方式と比較して、消費動力および設置動力とも効率化を実現できる省エネタイプの遠心分離機です。 

その用途は多岐に渡り、下水などの処理(沈殿池汚泥・混合汚泥・重力濃縮後の混合汚泥・活性余剰汚泥・三次処理汚泥など)やし尿処理(消化汚泥・浄化槽汚泥など)に使用することができます。


省エネという高い経済性に加え、高い耐摩耗性・容易な操作性など保守および管理を容易に行うことができます。

株式会社IHI機械システムの会社概要

製品を見る

サイトウ バイオコンセントレーター 分離板型ノズルセパレーター | Y SERIES

斎藤遠心機工業株式会社 サイトウ バイオコンセントレーター 分離板型ノズルセパレーター | Y SERIES 画像出典: 斎藤遠心機工業株式会社公式サイト

特徴

サイトウ バイオコンセントレーターは通常重力の5000から9000倍にもおよぶ遠心力によって混合原液を粒子と清澄液に分離する遠心分離機です。

バイオ・醗酵業界に広く利用されており、大容量生産および高濃縮化が可能な分離機です。

ノズルはタングステンカーバイトでできているため、摩擦・摩耗や酸に対して強い耐久性を持っています。

パン酵母の洗浄分離や濃縮化、トルラ酵母およびビール酵母の精製やクロレラ等の醗酵菌体の洗浄分離・濃縮化を行うのに最適な分離機です。

斎藤遠心機工業株式会社の会社概要

製品を見る

関連記事

カテゴリから探す