超遠心機についての概要、用途、原理などをご説明します。また、超遠心機のメーカー7社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。超遠心機関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:エッペンドルフ・ハイマック・テクノロジーズ株式会社、2位:ベックマン・コールター株式会社、3位:株式会社関西遠心分離機製作所となっています。
遠心分離機とは、遠心力を利用して試料を物質の比重に応じて分離させる装置のことで、超遠心機は遠心分離機の中でも遠心力が10万g以上、最大100万gの能力を持ったものを指します。
価格としては、ローターの形状や、回転数などの違いにより、200万円程度から1000万円を超えるものまであります。
メーカーとしては、ベックマンや日立工機が有名ですが、2020年7月に日立工機の遠心分離機ブランド「himac」はエッペンドルフに譲渡されています。
超遠心機の用途としては、基本的に分析用超遠心機と分離用超遠心機に分けられます。
分析用超遠心機では、タンパク質などの物質の特性(形状、粒子径、分子量、化学量論、純度、分子の挙動、特異性、タンパク質の凝集、相互作用、立体構造など)を解析することができます。
タンパク質間の相互作用解析や、膜タンパク質研究に利用されています。
分離用超遠心機では、リボソームの分離や密度勾配遠心分離を利用しての細胞小器官やウィルスの分画精製などに使用されます。
遠心分離機は、遠心力を用いて物質が持つ特有の比重の差によって分離させるものです。
超遠心機は遠心分離機の中でも遠心力が10万g以上、最大100万gの能力を持ったものを指します。
超遠心機のローターには、スイングローター、固定角ローター、ゾーナルローターなどがあります。
スイングローターは、試料を入れた容器が水平に回転するため、沈殿物が均一に堆積します。
そのため、上清を簡単に取り除くことができます。
固定角ローターは、回転軸に対しての角度が固定されています(25~40度)。
遠心力の方向が水平ではないため、沈殿物は容器の側面にたまります。
スイングローターに比べて沈殿物がゆるく詰まっているので、分離が若干難しくなります。
ゾーナルローターは、密度勾配遠心をするのに用いられます。
回転中に試料をポンプで送液することができ、大量処理に適しています。
試料の重さが偏った状態で高速回転させると、振動が生じ、遠心分離機が壊れる危険性があります。
遠心分離する前には試料のバランスを確認することや容器が損傷していないことを確認することが必要です。
また、遠心分離する前に使用する容器の材質の強度が遠心力に耐えうるか確認しましょう。
参考文献
https://www.beckman.jp/resources/fundamentals/principles-of-centrifugation
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エッペンドルフ・ハイマック・テクノロジーズ株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト7
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | エッペンドルフ・ハイマック・テクノロジーズ株式会社 | 22.7% |
2 | ベックマン・コールター株式会社 | 20.5% |
3 | 株式会社関西遠心分離機製作所 | 15.9% |
4 | 株式会社コクサン | 11.4% |
5 | ヤマト科学株式会社 | 11.4% |
6 | 和研薬株式会社 | 11.4% |
7 | 株式会社池田理化 | 6.8% |
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注目ランキングは、2022年4月の超遠心機ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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