サイクロンセパレータのメーカー17社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
サイクロンセパレータとは流体中に混ざり合っている粒子を分離するものです。流体中に存在する微粒子ごみの密度と流体自体の密度との差を利用し、それぞれに生じる遠心力の差から流体中の微粒子ごみを分離します。
固形物や砂などの摩耗成分が混ざった液を吸う場合、ポンプではスタフィングボックス内に液が入らないようにしなければいけません。また摩擦に強いポンプを選び、検知装置などが必要となるため高価になります。それらの課題はサイクロンセパレータを利用することで解決します。
排ガスから生じた汚染物質の除去、研磨後の廃液に混ざった研磨粉の回収、微粒子の分級・分離、工場排水・排水処理槽等からの沈砂・化合物の除去、食品・薬品・化学工業の製造プロセスに生成された結晶・原材料の回収・分級、超音波洗浄液・高圧洗浄機の循環洗浄液からのバリ・異物の除去、ブラストやウォータージェット等の砥粒の回収、サンプリング液からの固形物除去などに使用されています。また、正確な粒子分離の前処理として産業界で広く使用されています。
サイクロンセパレータ(以後、分離装置)は一般的には円錐形状となっています。微粒子ごみが混ざり合った液をポンプの出口から分離装置のハウジング内へ流し込み、分離装置の内部で螺旋流を発生させます。流体中に存在する微粒子ごみの密度と流体自体の密度に差があるため、螺旋流によって発生する遠心力にも違いが生じます。この違いを利用することで油水分・固形物はハウジング内壁に叩きつけられ、そのまま内壁に沿って落下します。清浄になった液が分離装置の上方から吐き出されて、スタフィングボックスへ送られます。その他の油水分・固形物は下方へ落下し、ポンプの吸込側へ送られます。このように、分離装置は微粒子ごみを混ざり合った液に利用されますが、微粒子ごみを含まない液の場合でも、万一微粒子ごみが侵入しており、問題生じることがないように安全対策として使用されることがあります。また、その分離方法から圧縮空気の脱水器とも言われます。
参考文献
https://www.nikuni.co.jp/equip/coolant/vdf.html
https://www.rccm.co.jp/development/fluid/lapple_dpmdiscrete_phase_model.html
https://www.monotaro.com/s/pages/readingseries/pumpjissen_0214/
https://www.fukuhara-net.co.jp/product_af_cyclone.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社