ロータリーキルンのメーカー14社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ロータリーキルンとは廃棄物を投入すると、炉が回転し、高温の熱によって焼成してくれる窯のことです。
原料の投入と処理を同時かつ連続で行えるという利点を持っています。
処理対象はセメント原料や汚泥、廃油、廃プラスチック、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、動物系固形不要物など様々な廃棄物が挙げられます。
一般的にキルンとはセメントや陶磁器などを焼成するのに用いられる窯のことであり、その回転式のものであるためロータリーキルンといいます。
ロータリーキルンはセメント、生石灰、軽量骨材などの製造、鉱石やリチウムイオン電池、活性炭の焼成に用いられます。
またそれ以外にも廃棄物を焼却するために用いられます。日常生活で出る可燃ゴミなどの廃棄物もこのロータリーキルンが用いられます。
ロータリーキルンがゆっくりと回転することにより、廃棄物を攪拌し、焼却します。しかし、この焼却プロセスの中で有害物質の漏洩などが問題となっており、小型のものが用いられることが多い。
ロータリーキルンがセメントを焼成する原理を説明します。
まず原料をロータリーキルンに投入し、ゆっくりとしたキルンの回転により原料がキルン内を移動していきます。超高温のキルン内で原料が化学反応を起こすことによって、セメントの元となるクリンカという鉱物を生成します。
続いて、廃棄物を焼却する原理を説明します。
キルン内に投入された廃棄物もキルンの回転により攪拌、移送していきます。そして並流式は投入側から、向流式は残さの排出側から燃焼空気中の酸素を用いて、廃棄物を燃焼させるという原理です。
ロータリーキルンの利点は、品質の向上、工程の短時間化、確実な温度管理などが挙げられます。
回転方向で滞留と排出を制御し、循環させながら乾燥・焼成をするため、ムラをなくすことができ、品質の向上に繋がります。
また、乾燥から焼成までの一連のプロセスを連続で行えることで短時間化を図ることができます。
そして確実な温度管理により、連続処理を安定させ、短時間での処理を実現することができます。
参考文献
https://alpha-kabu.com/product/syousei/rotary-kiln/tokutyou
https://www.env.go.jp/council/former2013/03haiki/y032-06/mat_02_3.pdf
社員数の規模
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