テフロンシールのメーカー11社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
テフロンシールとは、フッ素樹脂を素材として、密封性を保持するために利用される材料です。他に、パッキンやガスケットとも呼ばれます。テフロンとは、1930年代に米国デュポン社によって開発された製品名です。
テフロンは優れた化学特性や電気特性、熱的特性を持ちます。
その特異な性質を利用して、シール材として真空や高圧環境といった過酷条件下など利用されます。
テフロンシールは、耐熱・耐寒性に優れ、電気的特性も良く、また様々な化学薬品に対して強い耐性を持ちます。
他の工業材料にはないテフロンの性質を利用して、真空から高圧環境まで使用可能です。
例えば真空フランジを封じて大気流入を防ぐために、ガスケットとして、テフロンシールは用いられます。
あるいは油や水といった流体の漏れを防ぐため、油圧、水圧機器などに対して、低圧から高圧まで広く使用されます。
他に外部からのダストの侵入防止(ダストシール)にも使用されます。
テフロンは、フッ素元素と炭素鎖からなる熱可塑性(熱によって軟化し、成形できる性質)ポリマーです。その特異な化学特性や電気特性、熱的特性は、テフロン自体が持つ分子構造によるものです。
フッ素はテフロン中に含まれる炭素鎖と安定的に結合しています。
そのため、ある温度までは加熱しても脱離することがなく、テフロンとしての性質がほとんど失われません。ただ、テフロンの融点は327℃であり、これ以上の温度ではゲル状となるため、機械的性質は急激に低下します。
加えて、酸やアルカリ、有機溶媒に対しても安定性が極めて高く、腐食したり、膨潤したりすることがほとんどありません。オゾンガスに対しても強い耐性を示します。
また分子の構造の対称性から、テフロンは電気的な極性を有しません(無極性)。
そのため、誘電率や力率といったパラメータは、温度や周波数によらず一定であり、絶縁抵抗も極めて高い数値を示します。数10kVという高電圧の下であっても、絶縁性を失わずに性能を発揮します。
(→テフロンコーティングの原理と同様)
参考文献
http://www.taf-tr.com/teflon/teflon.html
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