シーリング剤についての概要、用途、原理などをご説明します。また、シーリング剤のメーカー19社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。シーリング剤関連企業の2023年5月注目ランキングは1位:信越化学工業株式会社、2位:コニシ株式会社、3位:スリーエムジャパン株式会社となっています。
シーリング剤は、建造物の隙間などに充填してその防水性や気密性を保つためのペースト材料です。大抵はチューブに入れて保管されており、該当箇所に塗布後、硬化することで機能を発揮します。
シーリング剤には一成分系(事前に全成分を混合してある)製品と二成分系(使用時に2つの成分を混錬して使用する)製品とが存在します。一成分系には湿気硬化型、乾燥硬化型、又は非硬化型などが存在し、二成分系は混合反応硬化型です。また、原料ポリマーとしてはシリコーンやポリウレタンなどさまざまなものが用いられています。
シーリング剤は、主に建造物の修理や機密性保持、リフォームなどのために使用されます。例えばお風呂やキッチンなどの水まわりにはシリコーン系シーリング剤が、外壁には変性シリコーン系シーリング剤が用いられます。リフォーム時には、サイディングのひび割れ防止のため目地に予めシーリング剤を充填しておくといった使い方もされています。
この他、シーリング剤はプリント基板部品の固定、コネクタシール、電気器具の絶縁シールなどとしても使用されます。
シーリング剤は原料ポリマー、硬化のための添加剤、粘性などの各種物性を調整するための添加剤から構成されます。原料ポリマーとしては、硬化機構などに応じてシリコーン、変性シリコーン、ポリウレタン、アクリルなどさまざまなものが用いられています。
チューブから出した時点ではシーリング剤は柔らかいペースト状です。一成分系製品の場合は空気中の水分に触れたり(湿気硬化型)、乾燥したり(乾燥硬化型)することで硬化し、二成分系製品の場合は2つのペースト(主剤と硬化剤)を混合することで硬化します。
シーリング剤の硬化には以下の3つの段階が存在します。
シーリング剤の特徴は原料ポリマーに応じて異なります。例えばポリウレタン系の場合は、耐久性が非常に高く、硬化後に弾力が出るという特徴があります。
シーリング材の硬化時間を守らないと、施工が失敗する可能性があります。また、硬化時間はシーリング材の種類によって違います。今回は一般的に使用されるシリコンとウレタンを例に説明します。
一般家庭の水回りの場合、最も多く使用されるシーリング材はシリコンです。シリコンが打ち出されてから、約1時間で0.5mmが表面硬化します。約8時間後には、2mmが皮膜硬化し、約24時間後には、3mmが完全硬化します。
皮膜硬化の段階で水回りの使用は可能です。つまり、コーキングしてから約8時間後にはお風呂やキッチンが使用できます。
続いては、屋外などで使用される変成シリコンです。打ち出されてから約2時間後で0.5mmが表面硬化します。約24時間後で2mmが皮膜硬化し、約72時間後には3mmが完全硬化します。
完全硬化までの時間がかかるものの、表面硬化すると水に濡れても心配がありません。また、約1時間後では水性、約12時間後では油性の塗料を上から塗装しても大丈夫です。水性と油性にここまで時間差があるのは、油性を使用する場合はシリコンが70%以上硬化することが条件であるためです。
最後は、ウレタンです。こちらも屋外などで使用されるシーリング材です。打ち出されてから約2時間後で0.5mmが表面硬化します。約3日後で2mmが皮膜硬化し、約7日後には3mmが完全硬化します。
こちらはシリコンよりもさらに長い時間が必要です。しかし、ウレタンはモルタル外壁やコンクリートのコーキングなど、一般で取り扱うよりも大掛かりな工事現場などで使用されます。
コーキングの硬化時間の段階と、各段階によってできる作業を知りましょう。そうすることで、スムーズに施工スケジュールを進行できます。
シーリング材は、できるだけ一度の施工ですべて使い切ることが理想です。しかし、どうしても余ってしまう場合があります。余ってしまったシーリング材の保管方法を紹介します。
まず、シーリン材の先端を施工部のサイズに合わせてカットします。このときに余る先端部分を捨てずに保管しましょう。
施工終了後に、保管した先端部を逆さまにし、ノズルに差し込みます。このとき空気が入ったり、隙間からシーリング材が漏れないよう、しっかり差し込みます。最後に、テープで固定します。ここでも、空気と隙間に気をつけて差し込みましょう。
シーリング材は空気に触れると固まる性質をもちます。そのため、空気が入ってしまい次回の施工で使い物にならないことがないよう、きちんと保管することがポイントです。
参考文献
https://www.sharpchem.co.jp/caulking/Illustrate-the-type-of-coking-agent.html
https://www.nuri-kae.jp/column/articles/1245
https://gaiheki-com.com/cms/useful/post-1486/
https://www.sharpchem.co.jp/caulking/features.html
https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/223000749748/
https://smile-recipe.com/caulking-drying-time
https://www.sharpchem.co.jp/caulking/storage.html
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シーリング剤のカタログ一覧はこちら企業
株式会社ミノグループ 古藤工業株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年5月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 信越化学工業株式会社 |
15.9%
|
2 | コニシ株式会社 |
12.8%
|
3 | スリーエムジャパン株式会社 |
9.0%
|
4 | サンスター技研株式会社 |
8.7%
|
5 | 畑色素化学工業株式会社 |
7.4%
|
6 | 株式会社東郊産業 |
6.9%
|
7 | オート化学工業株式会社 |
5.9%
|
8 | セメダイン株式会社 |
5.9%
|
9 | サンライズ株式会社 |
4.1%
|
10 | 株式会社服部商店 |
3.8%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年5月のシーリング剤ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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ワンダーシーラント Ω-100はクラックの補修、コーキング、コンクリートやALCの目地、防水下地等に使用することを目的とするポリウレタン系のシーリング剤です。
特殊ポリウレタンを使用しているため対候性に優れ、ノンブリードタイプのため長期間美観を損なうことなく維持していくことが可能です。
プライマーにグレーもしくはホワイトとモノトーンカラーを併せて使用することで様々な色味を持つ施工対象に馴染ませて使用することができます。
FKダクトシーラーは一般的に使用される空調ダクトのコーナー部やハゼ部への適用を主な目的とする国土交通省仕様のニトリルゴム系シーリング剤です。
従来品に比べて6倍の速度で乾燥するため速乾性に優れており、施工後も柔軟性が長期間持続するため割れにくく剥がれにくいため、全シールに問題無く使用することができます。
コーティングチューブが特殊仕様となっているため液漏れを気にせず使用することが可能となっています。
またF☆☆☆☆対応でホルムアルデヒドやトルエンを含有しないため、安心して使用することができます。
エイトシールF-100は配管フランジ部やダクト接合部、その他耐薬品性が必よな設備等に対して使用することができる、世界でも類を見ないフッ素ゴムベースのペースト状シーリング剤です。
シリコン系やウレタン系では施工ができず、耐油性や耐薬品性が求められる場所に液だれ無しで使用することができます。
200度までの高温環境下にも耐え、固形分比率が高いため100μmの厚塗りで長期間に渡って性能を維持していくことが可能です。
外観はアイボリーもしくはベージュ色から選択することができます。
シーラント45N(オキシムタイプ)はガラスや金属回り、各種内装目地等に適用することができる1成分シリコーンの弾性シーリング剤です。
ペースト状で23度における指触乾燥時間は5分と施工性に優れており、プライマーと併せて使用することで様々な材質に対して使用することができます。
他耐候性と耐久性に優れているため長期間その性能を維持することも可能です。
JIS A 5758:2016規格に準拠しており、全12色から使用環境に最適な色を選ぶことができるため安心して使用することができます。
8060プロは建物内外のサッシ、ガラス、配管回りなどに使用することができる、標準的に使用されるシリコン系のシーリング剤です。
JIS A 5758:2016 建築用シーリング材規格に準拠しており建築用途に適した高モジュラスで耐久性、耐候性に優れているため長期間使用することが可能です。
全11色のため適用箇所に合わせた色を選択することができ、また脱オキシムタイプのため樹脂等に対するダメージを防止できるため、安心して使用することができます。