Vリングのメーカー14社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
vリングとは、油圧ポンプ等の、回転機器の軸に設置され、流体が外部に漏洩するのを防ぐシール用品のことです。
軸に設置することで、ゴムの弾性より得ることが可能な張力によって、軸に固定されて、流体の漏洩を防ぐだけでなく、外部から埃や水が侵入して、軸への付着することも防ぐことが可能です。
vリングの特徴は、約5mm程度の小型の軸から、約360mm程度の大型軸まで、数ミリ単位で適用可能なほど、豊富なサイズがあることです。
また、材質も耐摩耗性に非常に優れたニトリルゴムだけでなく、耐熱性に優れたフッ素ゴムなど、用途に応じて多様なものを用いることが可能です。
vリングの、シールの相手面には、ベアリング端面だけでなく、ワッシャや、ベアリングのハウジング、更にはオイルシールのメタルケースなどでも利用可能です。
特に、シールリップは柔軟性に富んでいるため、シール相手面に対して、非常に僅かな接触圧でも十分なシール機能を発揮可能です。
その弱い接触圧は(取付け位置の幅によって変動します)多様なドライ運転の用途にも利用可能です。
vリングは、通常は、引き伸ばされて、シャフト上に直接装着されます。
vリング自身のゴム弾性から生み出される張力により、シャフト上に固定されます。
vリングは、シャフトと一緒に回転し、シャフトに対し、垂直で静止した相手面をシールし続けます。
この、シールリップの接触圧は、遠心力により、回転速度が増加するにつれて、減少していきます。
このことにより、フリクションによる損失及び摩擦熱を、最小限にすることが可能になり、それによってリップ摩耗が大幅に減少可能になり、シール寿命が延長されます。
フリクションは静止摩擦を超えてから、徐々に減少していき、10~15m/s 域で急激に減少していきます。
そして、高速回転である、15~ 20m/sの域に達すると0になっていきます。
この時、vリングはクリアランススシール及びデフレクターとしても機能しています。
vリングの柔軟なリップ及びヒンジは、ある程度の芯振れや偏芯そして角度のずれがある用途でも利用可能にします。
このように、vリング自体は、金属や繊維補強をしない、完全なゴムシールによるものです。
そのため組付けは非常に簡単です。
また、vリングはサイズ次第では、フランジやプーリーそしてベアリングのハウジングを乗り越えるまで、引伸ばすことができ、面倒で高価な分解作業せずに、装着可能です。
そして、大径サイズについては、カットリングで納入することで、現場で加硫接合もできます。
参考文献
https://www.monotaro.com/s/c-68369/
https://www.tss.trelleborg.com/-/media/tss-media-repository/tss_website/pdf-and-other-literature/catalogs/v_ring_jp.pdf?revision=6fa369d9-ef59-4cc6-bb36-04b4fcf3e759
http://www.tokiwashoji.co.jp/v_ring.html
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