株式会社ダイヘン

【2021年版】スポット溶接5選 / メーカー11社一覧

スポット溶接のメーカー11社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。


目次


スポット溶接とは

スポット溶接

スポット溶接とはアーク溶接、ガス溶接と並ぶ溶接方法の一種です。2枚の鉄板を電極で挟み込み、大電流を流すことで溶接します。

溶接の手法は基本的に、圧接、ろう接、融接の三種類に分けられ、スポット溶接はこれらのうち、圧接に分類されます。

アーク溶接のようにビード(溶接面)を広く形成する溶接法とは違い、小さな一点のみを接合するため、仕上がりが綺麗になります。

電気抵抗によって母材を加熱するという性質を持つため、電気抵抗スポット溶接とも呼ばれます。

スポット溶接の使用用途

外観が綺麗に保てるということで、自動車や鉄道車両、家電製品の部品を接合する際に用いられています。溶接の際には専用のスポット溶接機が使われ、溶接したい母材を重ね合わせた上で2つの電極に挟み込むことで母材を加熱し、溶接します。

スポット溶接機を使う利点は多く、他の溶接機と違って母材を直接挟み込んで溶接するため、シールドガスやフラックスなどの溶加材が必要ないという点があります。そして、アーク溶接やガス溶接は作業者の技術によって仕上がりが大きく作用されますが、スポット溶接は初心者でも容易に溶接できるというメリットもあります。

ロボットアームなどと組み合わせることで、作業の自動化をすることも可能です。

スポット溶接の原理

スポット溶接機は電源部、トランス部、溶接ヘッドの3つの部品に分けられます。

電源部が定められた通電時間に従って整流された電流をトランス部へと流し、トランスがその電流を増幅させて、大電流を溶接電極へと流します。溶接ヘッドは圧力をかけることで母材を固定し、溶接ヘッドの先に取り付けられた電極に大電流が流れることで母材を電気抵抗によって加熱します。やがて融点に達した母材が溶けだし、空気によって冷却されることで固まり、溶接が完成します。

スポット溶接のデメリットとして母材が薄い場合にしか溶接出来ないというものがあります。母材に一瞬だけ大電流を流し、電気抵抗による加熱で溶かすという性質から、大電流が流れる一瞬のうちに溶かしきれないような厚みのある母材には使用できません。また、アーク溶接などと違って一点しか溶接出来ず、溶加材などを使って補強もしない為、溶接強度が弱くなるというデメリットもあります。

薄い母材同士を溶接するのに向いているスポット溶接ですが、溶接の強度や溶接の自由度といった点ではアーク溶接やガス溶接には劣ると言えるでしょう。

自動車のスポット溶接とナゲットについて

1台の自動車に対して行う溶接の数は、およそ6000箇所に及びます。

溶接が行われる場所は、フレームやサスペンションメンバ、ロアアームなどです。

自動車に行われる溶接の種類は、スポット溶接に限らず抵抗溶接やアーク溶接があります。そして、昨今では生産性や製造コストの面からレーザー溶接が主流になりつつあります。

これらのなかでスポット溶接は、車体やプレスされたドアなどの板材を溶接する際に使用されます。ここで用いられるスポット溶接は、抵抗スポット溶接と呼ばれています。

抵抗スポット溶接は、溶接する板材の左右から圧力をかけて銅電極を当てることで接点箇所を溶融させます。そして、溶融した箇所が冷え固まることで板材同士が接合します。また、溶融後に冷え固まった金属部分は、ナゲットを形成します。ナゲットとは板材の内部に形成される溶融した金属部の名称です。さらに、圧力を加えて銅電極から電流を板材に流すため板材表面には凹みが生じます。

ナゲットの判定基準は、JIS規格のJISZ3140:2017で定められています。

スポット溶接の資格

溶接の方法によっては技能講習を修了しなければ従事できない作業があります。たとえば可燃性ガスと酸素を混合して溶接の作業を行う場合は、法令によってガス溶接技能講習を修了しなければなりません。しかし、スポット溶接機を使用して作業を行う場合には講習や資格は必要ありません。

スポット溶接には資格はありませんが、抵抗溶接に対する実務教育講習会などは実施されています。抵抗溶接には抵抗スポット溶接も含まれているためこういった講習会に参加することで技術力の向上に繋がっていきます。

スポット溶接の不良原因

スポット溶接は、金属が持つ電気抵抗の特性を利用して溶接を行います。そして、スポット溶接のような抵抗溶接では不良の原因として一般的に以下で説明するような問題が発生します。

まずナゲット径が小さいことから生じる板材などの接合不足が挙げられます。この問題は、電極から流している電流の板材などへの通電不足や電極の先端が適切な径でないことから発生します。

次に板材などの接合部の溶け込み不足や過度な凹みの発生といった問題が挙げられます。これは電極が板材に接触した際に左右対称でないことや過通電、過加圧などが原因とされています。

このように様々な問題が生じるため原因に対して適切に対応することが大切です。

参考文献
https://www.yashima-corp.jp/column/column5/
https://mitsu-ri.net/articles/spot-welding#:~:text=%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E6%BA%B6%E6%8E%A5%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E6%BA%B6%E6%8E%A5,%E6%BA%B6%E6%8E%A5%E3%81%A8%E3%82%82%E5%91%BC%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
https://www.hi-mecha.co.jp/technology/metal_welding/basic/
https://newswitch.jp/p/19520
https://www.tiw.co.jp/production/product?category=chassis
https://mitsu-ri.net/articles/resistance-welding
https://www.jisc.go.jp/app/jis/general/GnrJISSearch.html
https://engineer-education.com/production-engineering-28_resistance-welding/
https://04510.jp/times/articles/-/2853?page=1
https://www.honda.co.jp/kengaku/auto/weld/
http://www-it.jwes.or.jp/we-com/bn/vol_15/sec_2/2-1.jsp
https://www.weld.nipponsteel.com/techinfo/weldqa/detail.php?id=27UUGQP
https://www.rougi.or.jp/course/tokyo/gasyousetu
http://www.jwsc.or.jp/education_welding_05/

スポット溶接のメーカー情報

スポット溶接のメーカー11社一覧


スポット溶接のメーカーランキング

社員数の規模

  1. 1 株式会社ダイヘン
  2. 2 大同興業株式会社
  3. 3 山陽電機株式会社

設立年の新しい会社

  1. 1 近藤テック株式会社
  2. 2 古河電工パワーシステムズ株式会社
  3. 3 株式会社ウェルドスポット

歴史のある会社

  1. 1 株式会社ダイヘン
  2. 2 大同興業株式会社
  3. 3 山陽電機株式会社

スポット溶接5選

”マイウエルダー” KTH-MWS

近藤テック株式会社

特徴

”マイウエルダー” KTH-MWSは溶接電源とヘッドが一体となった超小型のスポット溶接機です。

本体サイズは電源・ヘッド合わせてB5程度と超小型で重量も5.4kgと軽量、更に100V電源があればどこでも使用できるためモビリティにとても優れています。

溶接対象は薄板やリード線、熱電対等で薄板に関してはステンレスで0.7mmまで、銅合金や白金は0.4mm程度まで溶接可能です。

オプションとしてタングステン電極に加えてハンディータイプの電極も選択可能で、自由度を更に上げることができます。

近藤テック株式会社の会社概要

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NK-21HEV810-M-WKG-EZ

株式会社向洋技研 NK-21HEV810-M-WKG-EZ 画像出典: 株式会社向洋技研公式サイト

特徴

NK-21HEV810-M-WKG-EZは800mm×1,000mmのテーブルと、水平ガンおよび垂直ガンを用いて抵抗溶接を行うことができるスポット溶接機です。

直流インバータ制御と最大2,400Aの短絡電流により、省エネ効果とともにスポット痕1/3で溶接焼けや歪み、シートセパレーションの少ない美しい溶接外観を得ることができます。

溶接材料はステンレス鋼、亜鉛めっき、ボンデ鋼板にアルミニウムまで対応し、溶接条件も材質と板厚を選ぶだけのEasy Setting機能により簡単、確実にスポット溶接を行うことが可能です。

株式会社向洋技研の会社概要

  • 会社所在地: 神奈川県相模原市緑区橋本台2-7-6
  • URL: http://koyogiken.co.jp/
  • 創業: 1976年
  • 従業員数: 30人

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Intelligent TACTIS! "QC" YSI-20D Ver.3

株式会社ヤシマ

特徴

Intelligent TACTIS! "QC" YSI-20D Ver.3は高張力鋼板の抵抗溶接に対応する、板金塗装業者向けのスポット溶接機です。

自動車メーカーの生産ラインと同レベルの溶接品質を全てのボディーショップへ届けるというコンセプトのもと、高張力鋼に対しても十分な機械的性質を有する溶接品質を得ることができます。

また機動性にも優れており、汎用性が高く様々な場所・姿勢で使用することができるので、経費削減と作業効率の向上に大きく役立てることができます。

株式会社ヤシマの会社概要

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直流インバータスポット溶接機SL-AI-610シリーズ

株式会社ダイヘン 直流インバータスポット溶接機SL-AI-610シリーズ 画像出典: 株式会社ダイヘン公式サイト

特徴

直流インバータスポット溶接機SL-AI-610シリーズは直流インバータによる電流制御により、スポット溶接を行うことができるスポット溶接機です。

直流インバータ制御の採用により単相交流に比べたときよりも電源が小型化されており力率も80~95%と高く、瞬間電流も交流に比べ約半分に低減することができます。

また交流を使用したときよりも電圧フリッカが発生しにくく溶接電流の多寡による品質への裕度が高いため、品質を安定化させることが可能です。

株式会社ダイヘンの会社概要

  • 会社所在地: 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号
  • URL: https://www.daihen.co.jp/
  • 創業: 1919年
  • 従業員数: 3,876人

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マルチスポット溶接装置

株式会社キムラ

特徴

マルチスポット溶接装置は車のボディーや各種パーツ等の、自動車の生産ライン用に特化したスポット溶接装置です。

油圧制御技術とロボット制御技術を活用しそれぞれの溶接対象、箇所に応じ最適化した治具とシステムの組み合わせた装置により多品種少量生産における品質と生産効率の向上を達成することができます。

スポットガンに対する加圧試験や溶接治具への三次元測定等を徹底することにより、不具合による機会損失の無い信頼性の高い生産ラインを構築することが可能です。

株式会社キムラの会社概要

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