UPS無停電電源装置についての概要、用途、原理などをご説明します。また、UPS無停電電源装置のメーカー23社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。UPS無停電電源装置関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:サンケン電気株式会社、2位:音羽電機工業株式会社、3位:三菱電機株式会社となっています。
インターネットデータセンター等の大規模なシステムが運用されている場所をはじめ、企業内における各種システムにおいて、その中において稼働するサーバーやPC、ネットワーク機器、ストレージ等が停電の発生により不測の事態に陥ることを回避するために用意された機器がUPS無停電電源装置(Uninterruptible Power Supply)です。
停電が発生した場合に仮にUPS無停電電源装置がなかった場合、機器は正常にシャットダウンできずに突然電源が遮断されるため、機器の故障やデータの消失などビジネスに甚大な打撃を与える可能性もあります。
電力変換部であるインバータや整流器などの電力変換部と蓄電部から成っています。正常な電源供給がなされている場合、電源から電力を提供します。商用電源のトラブルによる電源供給断を検出すると、蓄電池側からの電力供給に切り替え、ることにより機器の継続稼働をサポートします。これにより、電源トラブルによる機器に与えるダメージを回避します。
UPS無停電電源装置は長時間にわたり、電力の供給を継続できるものではなく一般的には数分程度、電源断を遅延させることができる程度ですので、この間に、機器の正常終了処理を行い、機器の故障を回避するのが通常の使い方です。
日本国内における電源事情は非常に安定しています。数十年前までは、たまに停電になりろうそくの下で食事をしたような経験があるかと思いますが、今では、まずほとんどこのようなことはありません。しかし、海外を見ると特にアジア圏などでは、頻繁に停電が発生するような話を聞くこともあります。
この様に安定した電力供給事情の中においても台風、積雪などの自然災害や事故などにより不幸にして送電が強制的に停止してしまうケースも稀にはあります。
稀なケースであるにせよ、例えばBCP(事業継続計画(Business Continuity Plan))を考えた場合、前述のような不測の事態に備えることが必要とされています。
現在においては、社会のインフラシステムのほとんどがコンピュータシステムなしでは、考えられません。従って、仮に自然災害もしくは、何らかの事故によって、インフラシステムを支えるコンピュータシステムが停止もしくは故障した場合、社会に与える影響ははかり知れません。
UPS無停電電源装置は、このような不測の事態からコンピュータシステムを守るためになくてはならない装置であるといっても過言ではないと言えます。
給電方式と呼ぶ分類がUPS無停電電源装置には存在します。
最近では技術開発により、出力精度を保ちながら効率を同時に実現し、商用の電源に対するノイズ対策なども行われ完成度の高い装置が製品化され利用可能です。
UPSには常時商用給電方式、ラインインタラクティブ方式(Line Interactive )、常時インバータ給電方式などの種類から構成されています。
常時商用給電方式は、商用電源から正常に電源の供給がなされている場合は、これを利用して接続機器にそのまま給電します。
商用電源からの入力が途絶えると蓄電池からの出力がインバータに接続され、インバータから接続機器に給電を開始します。
ラインインタラクティブ方式は、正常に電源が供給されている時は、これを利用すると同時に、双方向のインバータを制御することにより蓄電池へ給電します。
商用電源からの電源供給が絶たれた場合に双方向のインバータを制御することにより蓄電池の電力を機器側に供給します。
電圧制御を自動的に行う機能を搭載することにより常時給電方式の弱点を補強しています。
常時インバータ給電方式では商用電源に頼ることなくインバータからの給電のみを利用して、常に調整された安定出力を接続する機器に対して供給を可能としており、停電が発生した場合に切り替えに時間を要することなく安定な電力を供給できます。
これは、インバータを利用することにより商用電源で発生した障害が機器に直接伝わることがないような配慮がなされています。加えて蓄電池による補強によって、稼働時間を更に長くすることが可能です。
UPS無停電電源装置は耐用年数が存在し、一般的には5~6年程度で交換が必要となります。無停電電源装置は常に通電を行っている機器であるため、内部にある電解コンデンサなどに障害が発生しやすく、耐用年数を超えた長期の利用は避けるべきとされています。
無停電電源装置が故障しているといざというときに役立たずとなってしまうため、適切にメンテナンスをすべきです。経年劣化により無停電電源装置が発火する可能性もあり、火災などの事故を避けるためにも標準使用期間を超えた無停電電源装置は利用しないようにしましょう。
また、温度が高い環境で無停電電源装置で利用すると耐用年数が短くなることが知られています。サーバールームなどに設置された無停電電源装置は、定期的な点検が欠かせません。
UPS無停電電源装置の内部には、電力供給が停止した際に接続機器へ電力を供給するためにバッテリーが備わっています。正しくバッテリーを設置していないと、無停電電源装置の効果は発揮できません。
UPS無停電電源装置のバッテリーとして用いられるのは、MSE型とUPS専用型の2種類です。MSE型は比較的サイズが大きく、大容量の無停電電源装置に用いられることが多いです。一方でUPS専用型は、省スペースで設置ができることがメリットです。供給できる現力量は、MSE型の方が一般的には大きくなります。
バッテリーは利用するにつれて充電容量が低下していきます。バッテリーの充電容量が80%を下回った際には、交換することをおすすめします。特に、重要なサーバ類に接続している無停電電源装置のバッテリーは、定期的な充電容量確認を行うべきです。多くの機種では、LEDランプにてバッテリーの劣化を知らせる機能が備わっています。
バッテリーの交換自体は専門的な知識がなくても誰でも実施することができます。業者に頼まなくても、メーカーから交換用のバッテリーを取り寄せ、交換することが可能です。
参考文献
https://www.fujielectric.co.jp/products/power_supply/ups/aboutups/
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1403/19/news118.html
https://www.nipron.co.jp/pdf/cyclopedia/chapter4/4-3.pdf
https://cyber.apc.co.jp/faq/003131.html
https://www.a-nett.info/blog/2020/01/gsups.php
https://socialsolution.omron.com/jp/ja/products_service/ups/support/faq/ups/a_select_150701a.html
https://www.fujielectric.co.jp/products/power_supply/ups/ups_battery/
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UPS無停電電源装置のカタログ一覧はこちら企業
株式会社カナデン 東芝産業機器システム株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | サンケン電気株式会社 | 15.6% |
2 | 音羽電機工業株式会社 | 7.8% |
3 | 三菱電機株式会社 | 7% |
4 | 株式会社明電舎 | 6.6% |
5 | 山洋電気株式会社 | 6.4% |
6 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 6.1% |
7 | 富士電機株式会社 | 5.3% |
8 | 株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション | 5.3% |
9 | ダイトロン株式会社 | 4.7% |
10 | 日本電気株式会社 | 4.5% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月のUPS無停電電源装置ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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Metoreeに登録されているUPS無停電電源装置が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
UPS無停電電源装置FU-α3シリーズは長寿命の鉛バッテリー(およそ10年)を装備しており、装置本体の寿命までバッテリー交換が不要な省コスト化が可能である無停電電源装置です。
通常時および電流異常時においても常に整流器とインバータを通して電力を供給する方式をとっているので電源ノイズや停電時においても瞬時にバッテリーに切り替え、安定した電力供給を行うことができます。
オフィス内における電話機や機器の電源保護、サーバやルータなどインターネット機器の電源保護に使用することができます。
無停電電源装置(UPS)THYRIC 5000はリチウム電池を搭載し、省スペース化・軽量化・高効率の性能を備えた無停電電源装置です。
高効率なので電気代などを削減し、コストカットも実現することができます。
従来のものに比較して最高クラスの出力電圧過渡変動特性を持ち、蓄電池劣化診断機能を備えているので適切なメンテナンスを行うことができます。
単機・並列冗長・共通予備すべてのシステムにおいて対応することができます。
無停電電源装置UPSmini500SWコンパクトタイプは常時商用給電方式の正弦波タイプの無停電電源装置で、バッテリ作動時も電源と同じ正弦波の出力供給ができます。
サーバ、力率改善回路付のパソコン、ネットワークスイッチなどのバックアップに適切に使用することのできる無停電電源装置です。
本体は横置き・縦置きの両方が可能で、必要スペースに応じた設置方法ができ、省スペース化を実現します。
ファンレスの設計となっており、発生する音などによるストレスはほとんどありません。
UPS無停電電源装置Express5800は高品質の充電バッテリーを備えた無停電電源装置で安定性・持続性に優れています。
シリアル接続されたON/OFFをコントロールすることで、スケジュール運転が非常に容易に行うことができます。
ローカルエリアネットワーク経由でUPSを管理することが可能で、クラスタ環境などなどの構築・ストレージ装置の接続を意識したUPS管理・制御を可能にしています。
各種企業のサーバシステムの管理に使用することができます。
無停電電源装RXシリーズは常時インバータ給電方式と常時商用電源方式の双方のメリットを兼ね備えた新しい方式の給電システムを装備した無停電電源装置で、安定した電力供給・高効率を実現します。
マルチマスタの並列冗長方式を採用しているのでシステムの拡張に合わせてUPS自体も拡張することができ、万が一の故障の場合にもバック機能が充実しています。
常に安定な電力供給を必要とするサーバーシステムなどの管理などに使用することができます。