モータードライバについての概要、用途、原理などをご説明します。また、モータードライバのメーカー42社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。モータードライバ関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:株式会社東芝、2位:サンケン電気株式会社、3位:新電元工業株式会社となっています。
モータドライバはモーターの駆動を制御するための装置です。
マイコンなどのコンピュータと組み合わせて、適切な電圧・電流を流すことでモーターの回転タイミングや回転数の制御を行います。
モータドライバの心臓部であるモータドライバICは非常に小型なので、別途モーターの制御回路を構築するよりも実装面積を削減できるというメリットがあります。
また、過電流や過熱に対する保護機能が実装されているものもあり、使用者がモーターの駆動を安全に行うことができます。
モータドライバはモーターの種類に応じて適切なものを選択します。
代表的なモーターにはブラシ付きDCモーター、ブラシレスモーター、ステッパーモーター、リニアモータなどがあります。
DCモーターは単純で安価なため、洗濯機のような家電製品をはじめ様々な用途に使われる汎用性のモーターです。
またリニアモータにおいて電流の方向を変えることで磁極を変化させる場合にも使用されます。リニア新幹線は、同期型リニアモータといい、レールの磁極を変化させることで推進力を得ているため、この制御にモータドライバが使用されています。
モータドライバは、制御するモーターの種類によって動作原理が異なります。具体的には通電のスイッチングを行うためのブリッジ回路の構成が異なります。
例えばDCモータドライバでは、電磁石に流す電流の向きを切り替えることで回転方向の制御を行います。例えば高速に回転しているモーターに逆向きの電流を流すと、回転にブレーキがかかるため、回転数を低下させることができます。
この際、トランジスタを複数使用してHブリッジ回路を組みます。トランジスタの組み合わせによって電流を流す方向を決定します。
ブラシレスモーターやステッピングモーターでは、モーターからひかれたコイルの本数(相数)に対応したハーフブリッジ回路によって電流の制御が行われています。
ブラシレスモーターでは単相・三相、ステッピングモーターには二相・五相などがあります。この他に、パルス電圧の幅を変調するPWM制御を組み合わせて回転数を制御する方式もあります。
参考文献
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社東芝 | 15.6% |
2 | サンケン電気株式会社 | 6% |
3 | 新電元工業株式会社 | 6% |
4 | ローム株式会社 | 5.6% |
5 | 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 | 4.8% |
6 | STマイクロエレクトロニクス株式会社 | 4.4% |
7 | 新日本無線株式会社 | 4% |
8 | 株式会社日立パワーデバイス | 4% |
9 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 3.6% |
10 | オリエンタルモーター株式会社 | 3.6% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月のモータードライバページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
ECN30110は三相DCブラシレスモータ・ドライバICです。
100~120 VのAC電源に対応しており、高圧パルス幅変調方式による駆動が可能で高い精度でシステムのコントロールが可能で効率上昇にも繋がります。
アナログ速度司令信号を出力できるのでモータの可変速度制御が可能です。
6個のIGBTとフリーホールダイオードなどすべての要素をひとつの回路にまとめて搭載することで省スペース化を実現し、モータの内蔵をサポートします。
15Vの直流電源を使用して、AC200V~240Vのホール素子付き3相ブラシレスモーターを駆動できるモータードライバーです。
高圧PWM方式の採用により、滑らかな駆動制御ができ、システム効率のアップにつながります。
6個のIGBT、フリーホールダイオード、回路保護機能を搭載しており、安心して使用でき、部品点数の削減により省スペース化が実現できます。
アナログ速度指令信号を入力することで、モーターの可変速制御ができます。
電流制限機能により、トルク制御も可能です。
NMOSを使用したソレノイド駆動のモータードライバーです。
NMOSを使用しており、基準電圧が回路上の0Vとなるため、安定した出力が得られます。
制御信号は、シリアル信号で入力できる製品もあり、配線数を軽減できます。
誘導性負荷駆動時の保護に必要なフライホイールダイオードやキャッチダイオードが不要であり、スマートな回路設計ができます。
内蔵のシャットダウン機能により回路が保護されており、使いやすいモータードライバーです。
動作電圧が低く、乾電池2本直列の電圧で十分動作できるHブリッジモータードライバーです。
動作電圧は低くても、ON抵抗が少ないため、ドライバーの損失が少なく、モーター駆動に必要な電流の妨げが軽減されています。
2入力制御で、動作時の消費電流は100uAと非常に少なく、スタンバイ時の消費電流は100nAと省エネ設計されています。
回路保護機能としては、低電圧誤動作防止、過電流保護、加熱保護機能が備わっており、安心して使用できるモータードライバーです。
2V~5Vまでの比較的高出力が必要なモーター回路に利用できます。
こちらのメーカーさんのステッピングモータードライバーは、CLK-IN方式とPARA-IN方式または両方兼用のドライバーがあります。
用途に合わせ、電圧、電流、インターフェースごとに幅広く選定が可能です。
高効率、高信頼性で性能も良く、ピンコンパチ製品も多くラインナップされています。
部品選定の際は、メーカーのWebページにて、耐電圧、電源電圧、出力電流、ON抵抗、入力方式から選定できます。
NーMOSを使用し、シンプルなHブリッジ回路を搭載したモータードライバーです。
出力電圧はMAX80Vまで対応でき、PWM制御モーターやUPS回路など柔軟なアプリーケーションに使用できます。
制御では、シュートスルー状態が発生しないスイッチ組合せの全てに対応しております。
入力信号はDC5V~15Vに対応しており、出力ドライブ回路にはレベルシフタによる電圧変換制御を搭載しています。
また、デッドタイムは0.1~4.5usecを設定範囲が広いこともこのドライバーの特徴です。
保護機能には、シュートスルー保護と低電圧保護の機能があり、安定した制御ができます。
製品形状は、SOICまたはDIPの16ピンと実装しやすい形状となっております。
中電力で幅広く安定したモーター制御ができるドライバーです。
PT3953は、バイポーラ磁界を利用した磁気駆動に最適なモータドライバです。
ダイナミックオフセットキャンセルを内蔵しており、最適な対称磁気センシングを実現しています。
リニア駆動によりスイッチングノイズの低減を実現した出力ドライバを搭載し、PWM制御による速度制御が可能なのでノートPCの冷却ファンのコントロールなどに最適です。
電源電圧は1.8~8.5 Vで出力電流は400 mAなので幅広い回路に組み込むことができます。
MSK4250は電気的に絶縁された、Hburijji のMOSFETブラシ付きモータ制御用のモータ・ドライバです。
10 Aの出力電流と75 Vの直流電源に対応し、ブリッジを保護するための保護回路が内蔵されています。
さらにトルク制御に必要なアナログ回路や、反位相モードで変調されたPWM制御回路を搭載しています。
絶縁基板パッケージ設計により、絶縁体を使用せずに直接ヒートシンクすることができるので熱伝導性の高い回路を構築することができます。
モノタロウでチェック
Amazonでチェック
ミスミでチェック
ヤフオクでチェック