放射能測定器のメーカー11社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
放射能測定器は環境中の放射線量を測定する機器です。
放射能測定器には放射線検出の仕組みに応じてガイガーミュラー検出器、シンチレーション検出器、半導体検出器などがあり、用途に応じて使用されています。
また、放射線被ばく量の確認に使用する場合は線量計と言いますが、それまで放射線に暴露された積算量を測りますので規定の放射線被ばく量の限界値に達しないようにその数字には細心の注意が払われ、しっかりと管理されています。
放射能測定器は東日本大震災の際の福島の原発事故以来幅広く使用されるようになりました。原発事故では放射性物質が広範囲にまき散らされたので、土壌汚染が汚染されて場所によっては農作物や海産物も汚染されました。このため、食の安全を確保するために原発周辺では食品や土壌、環境の放射線量の測定が放射能測定器により行われています。
医療機関では放射線の一種であるエックス線を用いますので、エックス線を使用するレントゲン技師などは放射線量の被ばく量の確認のために勤務中は常に線量計を身に着けて被ばく量を確認しながら仕事をしています。
放射線にはアルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線という種類があります。アルファ線はヘリウムの原子核であり、ベータ線は電子ですので空気中の分子にぶつかってすぐに失速してしまいます。このため遮蔽は容易でありほとんど問題になりません。厄介なのがガンマ線とエックス線でありこれらは電磁波、すなわち波長が極端に短く高いエネルギーを持っている光子ですので、空気中を遠くまで伝わる上に人体も透過してしまいます。この際、体内のDNAを傷つけてしまいますので人体に悪影響を与えます。放射能測定器は主にこのガンマ線とエックス線を測定します。ちなみに、ガンマ線とエックス線は似ていますが、ガンマ線は原子核由来でエックス線は電子由来の電磁波を指しています。
ガイガーミュラー検出器は管内にハロゲンガスが封入されておりさらに電界がかけられています。ハロゲンガスに高エネルギーの放射線が当たるとハロゲンガスの分子は電離しますが、この時電離した粒子は電界により引かれますのでその結果、電流の流れとして放射線が検知されます。こちらのシステムではベータ線も検出できるのですが、放射線がどれだけのエネルギーを持っているかはわかりません。こちらは環境の放射線量測定に用いられます。
放射線のエネルギーを知りたいときは半導体検出器を使用します。半導体検出器は放射線が半導体製の検出器に侵入した際に半導体が励起されて電気を流す性質を用いて作られています。こちらは高価ですが食品の検査などに使用されています。
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社