電磁流速計のメーカー6社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
電磁流速計とは、水の流れがある場所に使用して、流速を正しく計測することができる測定器のことです。
従来の計測機に取り付けられたプロペラの回転を利用して計測をするプロペラ式と比べて、電磁流速計は故障するリスクが軽減されて取り扱いが容易になっただけでなく、微粒の水流から高速の水流まで幅広い流速に対応でき、流速値をデジタルで出力することが出来ます。
電磁流量計はセンサ部分と、尾翼部分、重錘部分からできており、各部分を整流効果の高い形状にすることで流れを乱さないため、正しく流速値を計測することが出来ます。
ここで、電磁流速計の使用用途について説明します。
電磁流速計は、河川や湖沼、水路やダムなど、水の流れが生じている場所で用いることで、水流の流速を正確に計測するために使用されています。
流速系を用いて、水流の速度を正しく計測することで、河川の調査や、海流の調査などを行い、橋梁などを建設する際の設計に役立てたり、水害の発生を防止したりしています。
他にも、養殖産業や河川や海洋に生息する生物の研究に利用されています。
続いて電磁流速計の原理について説明します。
電磁流速計は、ファラデーの電磁誘導の原理を利用して水流の流速を計測しています。
ファラデーの電磁誘導の法則は、「磁界を電導体が横切って運動する場合、その電導体に電圧が生じて電流が流れる」という法則です。
地球の磁場を流れる水流には、電磁誘導によって電流が生じています。そのため、電磁式流速計を河川や海洋などの水中に入れて磁界を形成し、その磁界を電導体である水が流れると、流体に対して電磁誘導によって起電力が発生します。
その起電力と水流の流速は比例の関係になるため、電位差から流速を測定することが出来ます。
高圧線がある場合に影響を受けたり、河川の底の金属類を含む石やごみなどから生じる小さな磁場を拾ったりすることでノイズが入ってしまうことが一般的ですが、電磁流速系が作り出す磁界の範囲を狭め、集中的で強力なものにすることで、これらを防ぐことができるため、計測する値が乱れてしまうことを軽減させることが出来ます。
参考文献
https://www.jfe-advantech.co.jp/products/ocean-ryusoku.html
http://www.dentan.co.jp/technology/denji_ryusoku.html
http://www.hicon.co.jp/product/fh950.html
https://www.kenek-co.com/ryusokutop.html
https://sooki.co.jp/rental/product/detail/37602/
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