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殺菌灯についての概要、用途、原理などをご説明します。また、殺菌灯のメーカー10社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
殺菌灯とは、紫外線を利用して細菌やウイルスを除去するための特殊なランプのことです。
紫外線にはA波 (UV-A) 、B波 (UV-B) 、C波 (UV-C) の3種類があり、その中でもUV-Cの波長は100~280nmと最も短いです。260nm前後の紫外線は殺菌線と呼ばれてますが、特に波長254nmの紫外線は殺菌効果が高く、細菌やウイルスの核酸 (DNA) が吸収することによって活動が抑えられます。殺菌灯には主に低圧水銀ランプと、UV-C LEDランプの2種類があります。
低圧水銀ランプは、もっとも一般的なタイプで、254nmの紫外線を発生させることができます。従来の蛍光灯と原理は同じであり、第2次世界大戦前の病院でも使用されていました。
殺菌灯も照明と同様に、最近はLEDを利用したランプが主流になっています。UV-C LEDランプは、水銀を使わず耐久性が高い、コンパクトで環境に優しいなどのメリットを活かして、家庭用製品にも多く採用されています。
殺菌線を含むUV-Cは、本来はオゾン層で吸収され、地上にはほとんど届きません。DNAを損傷させるため、人体に対しても悪影響を及ぼします。例えば目には核結膜炎、皮膚は紅斑 (サンバーン) を生じさせるものであり、取り扱いには注意が必要です。
病院や診療所では、院内感染を防ぐために殺菌灯が導入されています。手術室や病室の空間除菌、医療機器の消毒、紫外線を利用した空気清浄装置などで使用されています。
食品の安全性を守るため、食品加工工場やレストランでは殺菌灯が多く活用されている場所です。食材の表面殺菌、調理器具の消毒、食品包装ラインの除菌などに使用され、食中毒のリスクを低減します。また日本で流通している卵は、表面が殺菌されているため、安心して食べることができます。また、水を使用せずに除菌できるため、乾式殺菌が求められる環境でも有効です。
一般家庭向けのウイルス対策として、UV-Cを搭載した空気清浄機があります。ファンによって部屋の空気を取り入れて、殺菌線を照射したのちに、部屋の中へ放出するものです。UV-Cは人体に有害ですが、空気清浄機ではUV-Cは外からは見えないように設計されています。UV-Cの光が見える製品もありますが、発光中は決して部屋の中には入らないよう注意が必要です。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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