リン酸型燃料電池についての概要、用途、原理などをご説明します。また、リン酸型燃料電池のメーカー3社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。リン酸型燃料電池関連企業の2023年3月注目ランキングは1位:東京ガス株式会社、2位:株式会社東芝、3位:富士電機株式会社となっています。
リン酸型燃料電池とは燃料電池の一種で、電解質にリン酸水溶液を用い、都市ガスやLPガスを改質して得られる水素を燃料として発電を行う装置です。
固体高分子型燃料電池と同様に比較的古くから開発が行われ、早期に製品化されたことから他の燃料電池と比較して実績や信頼性の面で優れています。
一方、他の方式と比較して単位体積当たりの発電効率に劣ること、白金触媒を用いているため比較的高コストであり、低温で動作させる場合は一酸化炭素による被毒に注意が必要なこと等が課題として挙げられます。
リン酸型燃料電池はその長所である信頼性や安定性を活かし、弱点である発電効率の低さをカバーする為、据置型の電源として主に用いられます。
100kW程度の発電力を持った製品が実用化されており、都市ガスや工場運転に伴う副生成物である炭化水素を改質した水素を供給することによって発電を行います。
発電は200℃程度の高温で行われますが、多くの製品では排熱を温水プール等の熱供給源として使用する、コジェネレーションシステムの仕組みが取り入れられています。
リン酸型燃料電池は水素が酸化され水が生成する際に発生する化学エネルギーを電気に変換することによって起電力を得ます。
電池はリン酸で腐食されにくく、気体を通しやすい炭素系の材料で作られた燃料極及び空気極、濃リン酸が含まれた電解質板及びセパレータで構成されており、電解質板を燃料極、空気極が挟み込む構造となっています。また、燃料極及び空気極には白金触媒が担持されています。
原料に都市ガスを使用する場合、脱硫及び水蒸気改質、一酸化炭素の酸化のプロセスを経て高純度の水素が燃料極に供給されます。
その後、燃料極に供給された水素は白金触媒下で酸化されて水素イオンと電子となり、電解質であるリン酸水溶液中へと供給される一方、空気極側では空気中の酸素が電子を受け取り水素イオンと反応し、水が生成します。
この電池によって得られる起電力は1,23Vとリチウムイオン電池等と比較して低いため、電源として用いる際には複数のセルをスタックして使用します。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年3月の注目ランキングベスト3
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 東京ガス株式会社 |
41.7%
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2 | 株式会社東芝 |
33.3%
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3 | 富士電機株式会社 |
25.0%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年3月のリン酸型燃料電池ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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