フレキシブルシャフトについての概要、用途、原理などをご説明します。また、フレキシブルシャフトのメーカー10社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。フレキシブルシャフト関連企業の2023年1月注目ランキングは1位:アネックスツール株式会社、2位:株式会社中央フレキ製作所、3位:TOA株式会社となっています。
フレキシブルシャフト(英語:Flexible shaft)とは、離れた2点間で回転軸が同心(軸の長手方向の中心が同一であること)ではない場合に、回転運動を伝達するために柔軟性のあるシャフトになります。
フレキシブルシャフトは、回転軸端間で適切な曲がりを保ちながら、駆動軸側から従動軸側へ回転とトルクを伝達します。
そのため、機器相互の回転軸が同心である必要はなく、ある程度自由な配置が可能になります。また、機器回転軸間の正確な芯出し(軸同士の中心位置合わせ作業)が不要で作業性が向上します。
フレキシブルシャフトの使用用途は、以下のようになります。
身近な使用例として、電動ドリル・ドライバーの延長用のフレキシブルビットやフレキシブルドライバー、高所窓の遠隔開閉用ハンドル、自動車のスピードメーターなどに使用されています。
一般的なフレキシブルシャフトの構造は、次の3つの部品で構成されています。内側のコア(インナーシャフト)、その外側のフレキシブルチューブ(アウターチューブまたはハウジング)、軸端の接続金具で構成されています。
コアは、フレキブルシャフトにとって曲がった状態を維持し、回転を伝達するための基幹部分です。中心に1本の芯線があり、複数本の鋼線で芯線の周囲を巻き付け、巻き付ける方向を交互にして数層を重ねて製作します。
コアの材質は、SW-C JIS G3521 硬鋼線 や SUS304WP-B JIS G4314 ばね用ステンレス鋼線 などが使用されます。最外層のコアの巻きによって、フレキシブルシャフト自体の回転方向が決まります。
最外層が左巻き(左上がり)の場合は、右回転用(時計回り CW)、最外層が右巻き(右上がり)の場合は、左回転用(反時計回り CCW)となります。
フレキシブルチューブは、捩じられようと回転するコアを外部から支え、自在な状態を維持するためにあります。コアとフレキシブルチューブの隙間には、グリースなどの潤滑油が封入されていて、フレキシブルチューブ内面がコアの軸受として、滑らかな回転を維持させています。
フレキシブルチューブの種類は、次の通りになります。
鋼線をチューブ状に巻き上げ、その外面をビニールやゴムで被覆した「標準型」は、トルクに低い場合に使用します。
平鋼線をスプリング状に巻きチューブ状にしたライナーと、その外側を編み組みされた鋼線で補強し、最外層をビニールやゴムで被覆した「高トルク型」は、トルクに高い場合に使用します。
接続金物は、フレキシブルシャフトを回転軸に接続するための部品で、コアに圧着(カシメ)や溶接・ロウ付けなどで取り付けられています。接続する相手側の接続方法・形状に合わせたものを選定する必要があります。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年1月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | アネックスツール株式会社 | 18.8% |
2 | 株式会社中央フレキ製作所 | 12.9% |
3 | TOA株式会社 | 10.6% |
4 | 有限会社広進フレキシブルシャフト工業 | 10.6% |
5 | サンフレックス株式会社 | 9.4% |
6 | 株式会社ハギテック | 9.4% |
7 | 和光精機株式会社 | 9.4% |
8 | 株式会社昌和発條製作所 | 8.2% |
9 | 足立総業株式会社 | 7.1% |
10 | シールテック株式会社 | 3.5% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年1月のフレキシブルシャフトページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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