地震計についての概要、用途、原理などをご説明します。また、地震計のメーカー23社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。地震計関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:アズビル株式会社、2位:中部精機株式会社、3位:IMV株式会社となっています。
地震計とは、地震のあった際に、その揺れを記録するために開発された機器です。1800年以上前の中国には既にその原型があったとされ、世界最古の地震計としてよく紹介されます。近代的な地震計は明治時代初期の日本で発明されたといわれており、その後、さまざまな改良がなされて今に至ります。地震計に似た言葉としては震度計がありますが、これは地震計の一種になります。震度計は、地震計の機能に加え、震度を算出する機能も持つため、地震計とは区別した名称が用いられています。
地震計によって計測されたデータは、様々な地震対策に使われています。地震計は全国各地に設置されており、気象庁によるものだけでも全国600か所以上に及びます。気象庁は全国各地の地震計からデータをリアルタイムに収集し、地震発生時には緊急地震速報という形で一早く危険を発信したり、震度や震源の情報発信、津波の予測など様々な形で役立てられています。これらの情報は、その後に必要となる支援が迅速に行えるように、国や各省庁に展開されていきます。また地震計は火山活動の観測機器としても活用されています。火山の近くに地震計を設置して、火山性地震や火山性微動を観測しています。
地面の動きを正確に記録するためには、地面に対して絶対に動かない基準が必要です。これは不動点と呼ばれますが、地震計は通常、地表面や地中に設置されており、地面が揺れた際には地震計も一緒に動いてしまいます。そのままでは地面の動きを記録することはできないため、ほとんどの地震計では不動点を得るために、振り子を使った慣性の法則を利用しています。振り子の上端を持って素早く手を動かすと、振り子の重りは慣性の法則によって止まったままでいようとします。この時の手の動きを地面の動きと考え、振り子の重りの先端にペンをつけ、その下に一定の速さで送られるロール紙を設置します。この状態で地震が発生すると、振り子を支える柱やロール紙は動きますが、振り子の重りについたペンは止まったままでいようとします。結果として、ロール紙には、地震の振動とは逆向きの軌跡が描かれ、地面の動きが記録されます。
地震の揺れは通常、上下、左右、あらゆる方向に揺れます。機器が一台ではロール紙の動きと平行な揺れはうまく記録することができません。そのため、上下方向、東西方向、南北方向の3成分を記録できるように、3つの地震計を1組として使用します。
最近では、ロール紙の代わりにコイルと磁石を使用して、振り子の動きを電気信号として記録する地震計も活用されています。
参考文献
https://www.tdk.com/ja/tech-mag/knowledge/075
https://tohoku-geo.ne.jp/information/daichi/img/22/74.pdf
http://www.eonet.ne.jp/~kansai-catfish/kisojishnkei.pdf
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | アズビル株式会社 | 18.4% |
2 | 中部精機株式会社 | 8.8% |
3 | IMV株式会社 | 8.2% |
4 | 明星電気株式会社 | 6.8% |
5 | オムロン株式会社 | 4.8% |
6 | 株式会社高見沢メックス | 4.1% |
7 | 株式会社金剛測機 | 4.1% |
8 | テンパール工業株式会社 | 4.1% |
9 | 株式会社勝島製作所 | 3.4% |
10 | 白山工業株式会社 | 3.4% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月の地震計ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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