ブチルテープのメーカー10社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ブチルテープは、気密性や耐候性、衝撃吸収性などに優れたブチルゴムを使ったシート状のテープです。ニトリルゴムやシリコンゴムに比べ、ガソリンなどに対する耐油性や耐火性は劣ります。
ブチルゴム自体は、空気を通さないという特徴があり、窓枠のゴムやサッカーボールなどに用いられます。
ブチルテープの場合は、自動車や住宅などの建築物に使われることが多く、その気体不透過性を活かして、車の補修や、シーリング、サッシ廻りなどで使用されます。
ブチルゴムは、車や自転車のタイヤのチューブ、スポーツ用ボールなど高い気密性を要求される製品や、その絶縁性の高さから電線の被膜などにも用いられ、様々な分野で、幅広く使われています。
ブチルテープは、ブチルゴムを使ったテープであり、優れた気密性や高い粘着力をいかして、配管のパッキンや住宅のサッシ廻りなどの補修で使われることが多いです。高い絶縁性も備えるため、電気配線の末端処理にも使われます。また、ブチルゴムのもつ遮音性や振動吸収性を利用して、防音もしくは防振材として使われることもあります。
ブチルゴムはポリイソブチレンと組成が類似した合成ゴムの一種であり、イソブチレンと少量のイソプレンを重合することによって合成されます。
ブチルゴムの物性には、気密性、絶縁性、耐薬品性など、様々な特徴があります。特にガス透過性は、他の合成ゴムの中で最も低く、これにより、ブチルゴムは非常に高い気密性を有します。これは、分子運動性の少なさに起因し、天然ゴムなどに比べ酸素や窒素の透過率は1/10以下になります。さらに、極性を持たないため電気絶縁性に優れ、耐薬品性も良好です。水はもちろん、アルコールや強アルカリ性もしくは強酸性の薬品に対しても安定で、使用することができます。また、気密性と同様に、分子運動性の少なさによって、ヒステリシスロスが大きくなるため、反発弾性は合成ゴムの中で最も小さくなり、防振性や防音性においても、優れた効果を発揮します。
ブチルテープとしても、上記のブチルゴムとしての特性を活かし、補修や絶縁、防振、防音など、様々な用途で使われます。テープとして、粘着剤を組み合わせたもの多いですが、シート状にしたブチルゴム同士がくっつく仕組みの自己融着テープもあります。これは、テープを2から3倍に伸ばしながら、配管などに巻き付け、使用します。
参考文献
https://in.misumi-ec.com/pdf/fa/p1483.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gomu/88/12/88_473/_pdf/-char/ja
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社