ドリル研磨機のメーカー10社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ドリルは、工作物への穴あけを目的としており、ドリル自体もしくは工作物を回転させることで、接触箇所を削り取り、切りくずを排出しながら穴を削り進める切削工具です。
ねじれのついたツイストドリルが一般的な「ドリル」です。
構造としては、切削をおこなう先端部、切粉を排出するねじれのついたリード部、保持具に取り付けるためのシャンク部に分けられます。
先端部とリード部をボディと呼び、ドリルは「ボディ」と「シャンク」に分けられます。
ドリルは、切削を進めるとやがて切れ味がわるくなります。
そこで、先端部に研磨を施し、再び使用できる状態にします。
このように、ドリルの先端部に研磨を施す機械を、ドリル研磨機といいます。
ドリル研磨機にドリルをセットするには、ドリルの径にあった、コレットチャックによってドリルを固定し、研磨できる位置に位置決めします。
そして、刃先研磨をおこないます。
機械によって、対応できるドリル径の範囲が異なります。
ドリルは、ソリッドドリル、付刃ドリル、刃先交換式ドリル、ヘッド交換式ドリルなどがあります。
ソリッド・ロウ付け・スローアウェイタイプの3種類に分類できます。
ドリル研磨機は、主にソリッドドリルに使用します。
金属を加工する場合、先端の角度を118度に研磨するのが最も一般的です。
ドリルの材質は、主に高速度鋼と超硬合金が使用されます。
ドリル研磨に使う砥石は、「CBN」といわれる砥粒を用いたものが一般的です。
刃先研磨をおこなった後、シンニング加工をおこなうことができる研磨機もあります。
シンニングとは、芯厚部の先端に切れ刃を持たせる研磨方法です。
シンニング加工を施すことで、ドリルを工作物に押し当てる際の喰いつきが向上し芯ブレを抑制することができます。
切れ刃の形状によって、4つの形に分類できます。それぞれ特徴が異なります。
X形、XR形、S形、N形があります。
XR形は、X形に比べやや喰いつき性に劣りますが、切れ刃の強度が高く、一般加工からステンレス鋼加工など適用範囲が広いのが特徴です。
S形は、研削が容易であり、一般的に多い形です。
シンニング加工をおこなう場合には、シンニング加工ができるドリル研磨機を選定する必要があります。
そのほか、薄い鋼鈑などに使用される、先端部をロウソク形状に研磨するドリル研磨機もあります。
参考文献
https://www.semi-drycut.com/products/?id=1434675270-631146
https://www.ni-co.jp/ec/products/list.php?category_id=20
https://sakusakuec.com/shop/pg/1drill04/
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