非常電源についての概要、用途、原理などをご説明します。また、非常電源のメーカー8社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。非常電源関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:古河電池株式会社、2位:ソニービジネスソリューション株式会社、3位:株式会社明電舎となっています。
非常電源とは地震や火災などにより逓伝が発生した場合に、電力を供給する設備や機器のことを言います。
一般的に思い浮かべるのはパソコンやサーバーなどを突然の停電から保護するUPSですが、これは無停電電源装置と呼ばれるもので非常電源とは少し意味合いが違います。
非常電源の場合はJIS、消防法及び建築基準法で明確にどのような非常電源が必要かが定められています。
例えば非常電源は停電を起こすと問題が大きい設備、例えばエレベーターや消防用のスプリンクラーや防火シャッター用の電源として用いられたり、医療用設備にも用いられます。
非常電源は主に停電などを起こすと設備の安全や人の命を脅かすものに使用されます。たとえば大きなビルの中などに設置されている、スプリンクラーや防火シャッター排煙設備、防火扉などです。
もしこれらが停電で動かなると、万が一の火災の時に被害がとても大きくなることが予想されます。同様に人の命を脅かす危険性のある医療機器にも非常電源は使用されます。
これらの非常電源は常に接続されているわけではなく、必要に応じて接続できるようになっている場合もありますが、その場合はコンセントの色を変えるなどして非常用電源とわかるようにしています。
もっとも単純な非常電源はバッテリー式の非常電源となります。バッテリー式は非常に単純で構造も簡単ですが常に充電しておく必要があります。またバッテリーの劣化などによる性能低下もありますので、定期的な交換が必要です。
現在はリチウムイオンバッテリーなどの登場により、充電能力や放電時間も大幅に改善していますが大電力が必要な機器には使用できません。
そのほかには非常電源として小型の発電機を設置する場合もあります。非常用発電機の場合は都市ガスなどを燃料として使用しますので、電気だけが停電してもガスが供給されれば問題なく動作させることができます。
特に非常用発電機の場合は電気だけでなく熱エネルギーを蒸気として生成するものもありますので、普段から使用しておけば省エネにつながります。一般的にはコージェネレーションシステムと呼ばれる設備です。
しかし、大災害の時は都市ガスの供給などもストップする恐れがあるので、バッテリー式の非常用電源と、コージェネレーションシステムを設置して省エネを図りつつ、災害時の停電に備えることが多いです。
家庭用の非常電源にはリチウムイオン電池や、ディーゼル燃料発電機、ガス発電機などがあります。最も用意しやすいものはリチウムイオン電池タイプの製品ですが、容量や再充電できないことを考えると、ガスタイプの製品が最も安心できるといえます。
台風災害などで電線が切れ停電してもガスは供給され続けていることが多いです。このような場合に活躍するのがガスタイプの発電機です。例えば家庭によく設置されている50kgのプロパンガスを用いて発電すると、一般家庭が通常の日常生活を74時間過ごせるくらいの電力を作り出すことができます。電気の使用量を節約しながら生活すればより多くの時間を過ごすことができ、暖房やスマホの充電など災害時の生活に大きく役立ちます。プロパンガスと発電機との接続もワンタッチで簡単に行える製品も多いので、災害が多い日本での非常電源として注目を集めています。
災害などによって停電が発生しても電気を使用し続けなければならない最たる施設が病院です。医療機器の中には、それなしでは生命の維持が難しい方向けの製品もたくさん存在しており、例え有事であっても電力を供給し続ける必要があります。そのため、各病院には必ず非常用の電源が確保されています。
停電などの非常時に、必要な機器にだけ電力を供給できるようにするために、病院のコンセントには工夫がされています。それが「色分け」です。これらはJIS規格として定義されており、以下のように示されています。
コンセント色:赤
一般非常電源と呼ばれ、電力遮断後に自家用発電設備を介して40秒以内に起動し、10時間以上連続稼働できること
コンセント色:赤(特別非常電源である旨も表示)
特別非常電源と呼ばれ、電力遮断後に自家用発電設備を介して10秒以内に起動し、10時間以上連続稼働できること
コンセント色:緑
無停電非常電源と呼ばれ、無停電電源装置(UPS)と自家用発電設備の組合せて電力遮断後即時に起動し、10時間以上連続稼働できること
病院では通常のコンセントとは別に、上記の定義に基づいて適切に医療機器を選別し、有事に備えた対策が行われています。
参考文献
https://www.egm-service.biz/emergency_generator.html
https://www.fujielectric.co.jp/products/power_supply/ups/aboutups/
https://www.honda.co.jp/generator/lineup/lpg-generator/eu15igp.html http://www.24med365.net/library/enjoy_blackout_ME_devices.html
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト8
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 古河電池株式会社 | 31.9% |
2 | ソニービジネスソリューション株式会社 | 15.4% |
3 | 株式会社明電舎 | 15.4% |
4 | 富士電機株式会社 | 13.2% |
5 | ブロードテクノス株式会社 | 8.8% |
6 | 日本車輌製造株式会社 | 6.6% |
7 | 株式会社エヌ・エル・エム・エカル | 5.5% |
8 | ニシハツ株式会社 | 3.3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月の非常電源ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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