温度指示計のメーカー13社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
温度指示計とはデジタル指示計の一つです。温度をモニタリングして表示し、予め設定した所定の温度から外れた際にアラームを鳴らすこともできます。また、モニタリングしている温度をアナログ、デジタル形式で出力することができる温度指示計もあります。
温度指示計を用いるときは入力タイプとして熱電対などの温度計が用いられます。装置の型番によって入力できる温度範囲は異なるため、用途に応じて最適な温度指示計を選定する必要があります。
温度指示計は視認性が高いこと、温度のモニタリングが可能であることから幅広い製造現場で用いられます。デジタル形式で大きく温度が表示されているため、離れたところでも温度を確認することができます。適切な型番を選べば-200℃から1800℃まで温度を測定することができるため、有機物、高分子から無機材料の製造まで使用することが可能です。
また、所定の値から外れたときに警報を流すことも可能であるため、安全上または品質上温度を管理する必要があるプロセスにおいても温度指示計は用いられます。
温度指示計は熱電対や白金測温抵抗体を接続することでセンサー部位の温度を読み取り、表示する装置です。温度指示計は様々な温度センサーに対応しており、-200℃から1800℃まで温度を表示することが可能であるため、プロセスや測定したい対象の温度に応じて適切な入力タイプを選択することで幅広い生産現場で使用することができます。温度指示計のサンプリング周期は1秒未満であり、測定した温度を出力することも可能であるためプロセスにおける温度モニタリングとして温度指示計を用いることもできます。
なお、温度指示計は指示警報機としての機能も有しており、リレー接点出力を付加することで異常時に警報を発することもできます。また計測した温度の最大値、最小値を表示させる機能がついており、温度変動も確認することが可能です。
なお温度指示計は電子機器であり、破損を防ぐために設置環境によってはオプションの防水パッキン、防水カバーの装着、ならびにパッキン、カバーの定期的な交換が推奨されます。
温度指示計は、温度を測定して人が見えるようにするものを指しています。指示計は英語でIndicatorと言い、表示器を意味しています。無接点の隔測式温度計も温度指示計に分類されます。
指示警報計は、あらゆるアナログ信号を読み取り、表示し、ある一定の値で警報を発報するものを指します。英語では指示警報計をannunciatorと呼ぶのが一般的です。接点を有し、警報を外部に出力するものが指示警報計となります。
現在の指示警報計は多くの信号を取り込めるようになっており、統一計装信号である0-20mAや1-5Vから、測温抵抗体の100Ω、熱電対の信号などあらゆる信号を指示し、警報を発報できます。
また、取り込んだ信号をPIDなどで演算にかけ、出力を変化させる装置を指示調節計と呼びます。警報接点を持っているものも多く、指示警報計の上位互換として使用されることが多いです。
温度指示計は、デジタル指示計とアナログ指示計に分類されます。
アナログ指示計では、隔測式やバイメタル式の温度計が利用される場合が多いです。アナログ指示計を使用するメリットが、耐久性が高く安価であるという点である為、温度計部分も安価なものが選定されます。バイメタル式は構造上、指示計を遠くにつけることができないため、現場でのみ温度を確認する場合に用いられます。また、隔測式温度計は、指示計を遠くに設置することが可能であり、リード線を油などで満たした構造となっています。過去は水銀を使用したものもありましたが、現在では極めて稀となりました。
デジタル温度指示計に使用される主な温度計は、測温抵抗体や熱電対です。
測温抵抗体は温度によって抵抗が変化する温度計で、指示計で抵抗を測定して温度を表示します。現在はPt100Ωの規格が主流となっています。0~200℃までの比較的低温で使用できます。
熱電対は温度によって電圧が発生する温度計で、指示計で電圧を測定して温度を表示します。主に高温で使用される場合が多いです。熱電対は材料によって種類と測定範囲があり、1000℃前後の高温では熱電対Kが使用され、さらに高温の測定ではRやBが使用されます。
参考文献
https://www.fa.omron.co.jp/products/family/589/
https://www.rkcinst.co.jp/products_category/indicator/
http://www.sksato.co.jp/html/pdf/files/digest2012/71.pdf
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