定流量弁のメーカー17社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
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定流量弁は流入側または流出側の圧力変動がある場合に設定した流量を保つ弁です。圧力変動に対応した制御機器が必要なくなるため、省コスト・省スペースを可能にします。ビルの空調設備の温水・冷却ラインや集合住宅・プラントの給水ラインに手軽に導入できます。また、電源を一切必要としないため、引火性が高いなど扱いに危険が伴う可能性のある流体を安全に扱えます。設定流量は弁によって事前に決まっているため、現場での調整は必要ありません。
機器や系統毎に流量配分が要求される設備や流量に上限がある設備等で使用されます。ロータンクまでの給水制御、大量の受水量の受け入れ制限、水栓器具等の損傷防止・節水、給湯配管・空調の流量を制限するなどの用途があります。
定流量弁では制御できない圧力制御を必要とする場合は減圧弁と使い分けます。水道管の高低差によって生じる水圧対策など流体の速度変化によって生じる衝撃を軽減する、使用目的に対して供給圧力が高過ぎる場合の対策として用いられています。
設定した流量の保つまたは最大流量を制限する機構や構造により、ゴム、スプリング、差圧調整弁を用いた3種類の方式に分類されます。
ゴムを用いた方式は流路にゴム製の流体を通す小さな孔をつけた板を置くことによって生じる前後の圧力差とゴムの弾性によって流路面積を調整し、流量を一定に保ちます。
スプリングを用いた方式は弁座、スプリング、弁体に組付くステムから構成されます。弁座部内に設置された弁体の入口と出口の圧力差と均衡するスプリング力で弁体位置が定め、圧力差によって流路面積を調整し、流量を一定に保ちます。
差圧調整弁を用いた方式は差圧調整弁と流体を通す小さな孔をつけた板によって構成されます。小さな孔を経由して生じる圧力差を差圧弁により一定に調整し、孔のついた板による設定流量範囲内に流量を制限します。差圧弁の制御範囲内であれば設定流量の調整が可能です。
流出側の圧力を調整はできません。適用差圧を越えた使用は不可能なため仕様範囲に気を付けて使用目的に応じた選定する必要があります。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl1962/34/8/34_8_671/_pdf
https://www.tokyokeiso.co.jp/products/download/tg/FPC_RSP_NSPW_NFFW_NFF-S_TG-F880.pdf
http://www.jwrc-net.or.jp/qa/07-71.pdf
社員数の規模
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