全てのカテゴリ
閲覧履歴
ラップ盤についての概要、用途、原理などをご説明します。また、ラップ盤のメーカー10社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ラップ盤関連企業の2024年11月注目ランキングは1位:株式会社岡本工作機械製作所、2位:浜井産業株式会社、3位:株式会社ジェイテクトギヤシステムとなっています。
ラップ盤とは、研削盤などで仕上げられた平面をさらに、平行・平滑、そして狙いどおりの寸法に仕上げるための工作機械です。
ラップ盤では工作物に対して、平行に配置された2つのラップと呼ばれる上定盤と下定盤で挟み込んで圧力をかけ、互いにこすり合わせます。この際に研磨液として塗布されるのがラップ液で、ラップ液とは砥粒を含んだ研磨剤に潤滑油をまぜた液体です。
ラップ加工によって工作物表面は、研磨剤の鋭刃により少しずつ削り取り、定盤の平坦度が工作物へ転写されます。なお、ラップ盤には、加工物の下面と上面を同時に加工できる両面ラップ盤と下面だけを加工できる片面ラップ盤の2種類があります。
ラップ盤は、非常に精密な平面、平行度が要求される部品の製造に使用されます。例えば、長さ測定の基準や測定器具の校正作業に用いられるブロックゲージや精密さを求められるベアリング部品の最終仕上げ、半導体ウエハーといった難加工材の表面処理などです。
ラップ盤は、3面すりあわせの原理を用いています。3面すりあわせの原理は、ニュートン原器とも言われ、平面の基準を作るために用いられます。3面すりあわせの原理とは、3つの異なる平面が一致する条件は平面しかないというものです。
3枚の平面を互いにこすりあわせ、全面が接触するまで削り取ります。3枚の組み合わせを変えて、いずれも全面が接触するまで削り取ります。すべての組み合わせで全面が面であたるとき、すべての面が真の平面となるという原理です。
3面すりあわせの原理によって、工作機のない時代でも正確な平面、球面を作り出すことを可能とし、レンズやプリズムの作製に使用されていました。16世紀~17世紀にガリレオが天体観測に使用した望遠鏡の工学部品であるレンズにも、3面すりあわせの原理が使用されています。レンズには表面の滑らかさ、正確な球面が必要です。
ラップ盤における3枚の平面は下定盤・上定盤・加工物です。上定盤と下定盤が基準の面として仕上がっているので、その間にある加工物が上下を同時に研磨されます。そのため、平滑かつ寸法精度の高い平面に仕上がります。
ラップ盤は、遊星歯車機構を応用した構造になっています。遊星歯車機構とは、歯車の組み合わせ構造の1つです。中心にサンギア、外側にサンギアと同じ回転中心軸をもつリングギア (またはインターナルギア) 、サンギアとリングギアの間に複数個のピニオンが駆動し、複数のピニオンを支持するための遊星キャリアから構成されます。
サンギア、リングギア、遊星キャリアの3つの要素のうち1つを固定し、2つの要素の一方を駆動すると、残り1つの要素が2つ目の要素に入力した回転とは異なる回転 (回転数、回転方向) をするものです。ラップ盤では、遊星キャリアに取り付けられるピニオンにワークを取り付け、上下からラップという定盤で挟み込みながら遊星歯車機構を回転させることによって、ワークのラップ加工を施します。
ラップ加工中のワークは、ピニオンの自転をしつつ、遊星キャリアの公転運動によって研磨されます。ちょうど地球が自転しながら、太陽の周りを公転する動きと同じです。
両面ラップ盤は 、駆動する軸の数によって、2way方式、3way方式、4way方式に分かれます。駆動軸には、下定盤、上定盤、サンギヤ、インターナルギヤの4箇所があります。
2way方式は下定盤と上定盤を固定し、インターナルギヤとサンギヤが駆動する方式です。セラミックや金属の加工に使われています。
3way方式はインターナルギヤを固定する方式と、上定盤を固定した方式があります。セラミック、金属、シリコン、硝子、水晶などの加工に使われています。
4way方式は駆動軸すべてが駆動する方式です。4個のモーターを用いることで上下表面のラップ長さを一致させます。セラミック、金属、シリコン、硝子、水晶などの加工に使われています。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年11月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社岡本工作機械製作所 |
18.6%
|
2 | 浜井産業株式会社 |
15.4%
|
3 | 株式会社ジェイテクトギヤシステム |
13.3%
|
4 | 日本エンギス株式会社 |
12.8%
|
5 | 阪九機械株式会社 |
10.6%
|
6 | イチムラ・マシン株式会社 |
7.4%
|
7 | 米沢工機株式会社 |
6.4%
|
8 | 株式会社クリスタル光学 |
5.9%
|
9 | 光永株式会社 |
4.8%
|
10 | 株式会社小倉商店 |
4.8%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年11月のラップ盤ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
8 点の製品がみつかりました
8 点の製品
北川グレステック株式会社
40人以上が見ています
最新の閲覧: 7時間前
■プレートサイズ ・ (径) φ6”〜※最大径はご相談下さい。 (φ48″以上の場合はセグメントでご対応) ・ (厚み) 標準厚み:1/2″ (12mm) or 1/4″ (6mm) ・その他...
北川グレステック株式会社
30人以上が見ています
最新の閲覧: 7時間前
■特徴 凸面及び凹面、球面その他あらゆる球状の加工物に合わせてラップ加工できます。
株式会社マルトー
40人以上が見ています
最新の閲覧: 22時間前
100.0% 返答率
42.9時間 返答時間
■概要 砥粒保持力と耐摩耗性を持つため良い研磨ができます。特に電子部品等、フェライト、セラミック材料の研磨に有効です。 ■用途 岩石・鉱物・金属・複合材料・...
日本エンギス株式会社
20人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
効率的なラッピング加工には、適切なラッププレートの選択が必要です。加工の目的 (加工量、面粗さ) 、加工材質、およびラッピングに使用されるダイヤモンド...
日本エンギス株式会社
30人以上が見ています
最新の閲覧: 8時間前
立形研削盤HVGシリーズは、ウエハサイズに合わせたラインナップを揃えております。研究開発機関から量産まで適応したコンパクトながら剛性の高いボディ構造を...
日本エンギス株式会社
20人以上が見ています
最新の閲覧: 16時間前
横形研削盤EHGシリーズは、ソフトタッチパネルを搭載し、簡単な操作で高精度な研削加工を可能にしました。高精度スピンドルを搭載した砥石軸、ワーク軸および...
日本エンギス株式会社
20人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
2軸立形研削盤HVG-300DSOは、研削加工の高品位化を追究したスライド式ワークスピンドルを採用しております。一台の研削装置で砥石交換、粗研削と精研削の工程...
日本エンギス株式会社
20人以上が見ています
最新の閲覧: 23分前
2軸立形研削盤HVG-300DSRは、研削加工の高能率化を追究したロータリー式ワークスピンドルを採用しております。一台の研削装置で粗研削と精研削の工程で加工物...
製品の閲覧数をもとに算出したランキング
電話番号不要
何社からも電話が来る心配はありません
一括見積もり
複数社に同じ内容の記入は不要です
返答率96%
96%以上の方が返答を受け取っています
固定砥粒盤から遊離砥粒盤、ポリシングクロスまで多種多様な研磨盤をご紹介いたします。精密な研磨作業を行うに当たって、研磨盤の選択が重要となります。試...
2023年1月27日
ムサシノ電子製精密研磨装置eタイプ(MA-200e, MA-300e, MA-400e)で使用できるアタッチメントです。強制駆動および揺動の両方の機能を備えています。ホルダ...
2023年1月27日