パルス電源についての概要、用途、原理などをご説明します。また、パルス電源のメーカー12社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。パルス電源関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:株式会社高砂製作所、2位:株式会社明電舎、3位:京都電機器株式会社となっています。
パルス電源とは、きわめて短い時間スケールの間に、数キロボルトという高電圧を発する装置のことです。
主な特徴として、電圧の立ち上がり時間が極めて速いにも関わらず、高電圧の出力を高周波数で繰り返すことができます(~100キロヘルツ程度)。
また連続出力でなく、冷却時間が存在するため、機器自体や空間の温度上昇を抑制することができます。
高い出力電圧を要する学術・産業分野(プラズマ発生の電源装置など)において利用されます。
パルス電源は、プラズマ応用機器の電源として多く利用されています。
プラズマから発生した光や電子・イオンといった荷電粒子を対象物に作用させたり、パルス放電による衝撃波発生を用いた殺菌や水処理などに利用されたりしています。
その他にもエキシマレーザーのような大出力高効率レーザーを駆動させる上で、レーザーガスを瞬間的に励起する必要があるため、短時間・高出力のパルス電源が必要となります。
このような大出力のレーザーを駆動させるための使用用途も存在します。
パルス電源に入力された交流電源は、まず整流回路により直流へと変換され、電源に内蔵された電解コンデンサにおいて充電されます。
充電された電力は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)でパルス状に変換されます。ここでIGBTとはパワー半導体の一種のことで、大電力の高速スイッチングを可能とします。
IGBTに加え、可飽和リアクトルと呼ばれる素子を用います。
可飽和リアクトルは、電流が小さい領域では透磁率が高く、電流を通しませんが、電流が増加して磁束密度が一定以上になると、電流を透過させることができるようになります。
このコンデンサの充電速度と、可飽和リアクトルの飽和値との関係によって、回路の充電電圧特性が決まります。
さらに、発生したパルス電圧は次段に用意された可飽和リアクトルに誘導します。
このリアクトルのインダクタンスを初段より小さくしておけば、より短時間のパルス電圧を発生させることができます。より短いパルスが必要な場合は多段の過飽和リアクトルを用意します。
このような磁気圧縮回路を用いて、100ns以下にまで圧縮した短パルスを負荷へ出力することができます。
参考文献
http://pekuris.co.jp/technology/pulse.php
https://www.meidensha.co.jp/rd/rd_01/rd_01_02/rd_01_02_20/rd_01_02_17_01/__icsFiles/afieldfile/2018/07/13/No360_12_web_180705.pdf
https://www.meidensha.co.jp/products/industry/prod_03/prod_03_09/index.html
https://www.meidensha.co.jp/rd/rd_01/rd_01_02/rd_01_02_11/rd_01_02_11_01/__icsFiles/afieldfile/2015/02/03/article-200902-0056.pdf
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社高砂製作所 | 20% |
2 | 株式会社明電舎 | 15.8% |
3 | 京都電機器株式会社 | 12.6% |
4 | 東京精電株式会社 | 9.5% |
5 | 玉置電子工業株式会社 | 7.4% |
6 | 株式会社エーイーティー | 6.3% |
7 | アステック株式会社 | 6.3% |
8 | 松定プレシジョン株式会社 | 6.3% |
9 | 株式会社千代田エレクトロニクス | 5.3% |
10 | 株式会社IDX | 4.2% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のパルス電源ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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