サンプルカッターのメーカー10社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
サンプルカッターとは様々な素材を指定した形状にカットできるマルチカッティングマシンです。その用途は試作段階の製品の形状を作成することであり、多岐に亘る業界で使用されています。
製品を作るとき、量産が決まっているものは型を作り、加工できます。しかし、型の作製はコストが高く、形状の変更も容易ではありません。そのため、量産が決まっていない試作段階のものや検討品の作製にはサンプルカッターを使うことが主流です。
量産が決まっていない試作段階のもの、一つしか作らないもの、型では再現できない精度が求められるもの、検討のため形状の確認が必要なもの作製に使用されます。いずれも型では性能的もしくはコスト的にサンプルカッターが優位となるものです。
段ボール・紙・発泡素材などあらゆる素材を加工できるため、段ボール・紙器業界、化成品業界、重梱包業界、建築設備関係、浴室・住宅設備・リフォーム関係、サイン・ディスプレイ業界などで使用されています。
サンプルカッターには主に超音波カッターが使用されています。
物体にはそれぞれ固有周波数という安定して振動しやすい周波数があり、その周波数に同期した外力を与えると小さな力でも大きな振動が生じる「共振」という現象が起きます。超音波カッターは振動を調整する「発振器」と刃を振動させる「振動子」で構成されています。 振動子には圧電素子がついており、振動子の固有周波数に同期した交流電圧を発振器から圧電素子に与えることで、刃を共振させます。 ワークを切断する際に生じる負荷による固有周波数や振幅の変化を振動子から発振器へ伝達することで共振状態と刃先の振幅を一定に保ち、常に良好な切れ味を維持しています。そのため、超音波カッターは刃物を長手方向に高速振動させることで、通常のカッターでは切断しにくいものであっても抵抗のない容易な切断を可能にします。
切り粉、煙、騒音、汚水をほぼ排出しないため環境にも配慮ができています。
参考文献
https://www.sonotec.com/column/principle.html
https://acs-1980.com/products/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社