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オートクレーブバックについての概要、用途、原理などをご説明します。また、オートクレーブバックのメーカー12社一覧や企業ランキングも掲載しております。オートクレーブバック関連企業の2025年2月注目ランキングは1位:株式会社ニチリョー、2位:株式会社ホギメディカル、3位:株式会社トミー精工となっています。
1993年~2019年に日本化薬株式会社医薬研究所にて医薬品の研究開発、各種生体試料の分析に従事。危険物取扱者、放射線取扱主任者として施設管理業務も担当。2019年に同業他社に転職、現在まで同様の業務を担当。専門書執筆・翻訳・校閲活動も行っている。>LinkedIn: h
オートクレーブバッグとは、オートクレーブ (高圧蒸気滅菌器) と呼ばれる装置を用いて、器具や廃棄物等を滅菌処理する際に利用する袋のことです。
オートクレーブとは、飽和蒸気の存在下で圧力を加えて加熱することで、滅菌を短時間で行うことができる装置です。オートクレーブバッグは高温・高圧下で使用されるため、耐熱性の高いポリプロピレンが多く用いられています。
また、オートクレーブ処理の目的に応じて、様々な形状や加工が施されたバッグが存在します。
オートクレーブバッグは、実験器具の滅菌、あるいは感染やバイオハザードの恐れがある実験廃棄物・医療廃棄物の滅菌処理に用いられます。
無菌操作が必要な実験で用いる器具をバッグに入れて滅菌し、密封を保つことで、使用まで無菌状態を維持します。
医療機関等やバイオ系実験室から排出される感染性 (バイオハザード) 廃棄物をそのままオートクレーブバッグに入れ、オートクレーブ処理にかけ滅菌することで、排出場所から持ち出さずに滅菌処理します。
滅菌したい器具あるいは廃棄物をオートクレーブバッグに入れて、オートクレーブ処理を行います。オートクレーブバッグには、実験前に器具を滅菌するためのものと、感染性廃棄物 (感染のおそれがある採血管、血液を扱ったピペット、培養後のシャーレ類など) を廃棄前に滅菌するためのものがあります。
器具類を滅菌するためのオートクレーブバックは、滅菌バッグと呼ばれるのが一般的です。滅菌バッグは、通常、片面がフィルム面、片面が紙面 (フィルター面) になっています。紙面は微生物は出入りできませんが、気体は透過することができるため、ガス滅菌の場合にも有効です。
オートクレーブで滅菌する場合にも、蒸気の出入りが容易になったり、圧力変化に容易に対応できたりする利点があります。オートクレーブ前に器具などを収納しますが、収納後に密封するためヒートシールできるようになっているのが一般的です。また、一般的な滅菌バッグには、温度インジケータが印刷されており、確実にオートクレーブ滅菌ができたかを確認できるようになっています。
使用まで無菌性を保つポイントは、微生物の侵入を防ぐことです。そのため、バッグに穴が開かないように、ガラスシリンジやピンセットなどを入れるときには、先端部から落とし込むのを避けます。滅菌前に完全にシールします。
オートクレーブ用廃棄バッグは、耐熱性のポリプロピレン製のゴミ袋です。袋の口を開けて保持する器具が付属している場合があります。耐熱性のバッグに廃棄物を投入し、一杯になったら袋の口元を口締めバンドなどで緩く締めます。
廃棄バッグをオートクレーブにかけるときには、オートクレーブ前に完全に締める必要はなく、オートクレーブ中の圧力変化に対応することを見越し、緩くしておくのが一般的です。その後、そのままオートクレーブにかけて滅菌します。滅菌後に廃棄する際には、口元をきつく締めて処理します。
オートクレーブは130℃までの耐熱性があり、水に濡れてもよいものをかけることができます。オートクレーブにかけることができるプラスチックは、ポリプロピレン (PP) とポリカーボネート (PC) です。
なお、滅菌後廃棄する場合には、必ずしも内容物の耐熱性は重要ではありません。例えば、ポリエチレンの内容物が変形・破損したとしても、ポリプロピレンのオートクレーブバックは熱に耐えるため、廃棄物として取り扱うことは可能です。
滅菌時にはオートクレーブ用のカゴなどを利用し、なるべく袋同士が干渉しないようにオートクレーブに入れます。オートクレーブで加圧・減圧するときにバッグが膨張する場合があり、干渉してバッグが破損する可能性があるためです。
また、割れたシャーレや試験管、針など鋭利なものを直接入れると、袋が破れる危険性があるため、鋭利物はプラスチックの小箱や金属缶にまとめたうえでバッグに入れます。
参考文献
http://www.kenq.net/dic/67.html
https://www.yamato-net.co.jp/word/70/
https://www.env.go.jp/recycle/kansen-manual1.pdf
https://m-hub.jp/biology/2798/183
https://biomedicalhacks.com/2020-07-22/autoclave-dryheatsterilization/
https://biomedicalhacks.com/2020-07-16/plastic-autoclave/
https://dhlife.net/sterilization-bag/
https://www.atect.co.jp/bio/products/pdf/haikibag.pdf
http://alpco.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/sterilize_bags.pdf
https://dhlife.net/sterilization-bag/
https://www.nichigi.co.jp/products/mekkin/bag_index.html
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社ニチリョー |
14.3%
|
2 | 株式会社ホギメディカル |
10.2%
|
3 | 株式会社トミー精工 |
10.2%
|
4 | 日本ジェネティクス株式会社 |
10.2%
|
5 | 上田製袋株式会社 |
10.2%
|
6 | マルワ製袋株式会社 |
10.2%
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7 | 日油技研工業株式会社 |
8.2%
|
8 | ワケンビーテック株式会社 |
6.1%
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9 | 東京硝子器械株式会社 |
4.1%
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10 | サンセイ医療器材株式会社 |
4.1%
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