オートクレーブについての概要、用途、原理などをご説明します。また、オートクレーブのメーカー13社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。オートクレーブ関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:ヤマト科学株式会社、2位:株式会社湯山製作所、3位:和研薬株式会社となっています。
オートクレーブとは、飽和蒸気を吹き込むことで、ある物体を加圧加温する装置を指します。
オートクレーブは飽和蒸気を容器内に吹き込むため、産業用途として巨大化した場合に日本国内では労働安全衛生法の規制が掛かります。届出等を怠ると違法となるため注意が必要です。具体的な条件は、ゲージ圧力0.1MPa以上で使用する容器で、内容積が0.04m3以上のもの又は胴の内径が200mm以上で、かつ、その長さが1000mm以上のものです。該当した場合、使用前検査や年次検査の実施が必要となります。
オートクレーブは、主には医薬品の製造工程や実験装置に使用されます。
具体的には、合併浄化槽に封入する嫌気性微生物の培養などに使用されます。合併浄化槽とは糞尿等の生活排水を処理する設備で、内部の微生物によって無害に分解する仕組みです。嫌気性微生物は気体を含む水では培養に適さないため、オートクレーブを用いて脱気した水などで培養します。
医薬品業界や実験以外では、炭素繊維プラスチックの製造工程など、産業では幅広い業界で使用されています。
オートクレーブの構造は、身近な例としては圧力鍋と似たような構造をしています。
水が100℃以上になると、大気圧と同圧であれば沸騰して気化します。ただし、水分を密閉容器で100℃にしてさらに熱すると、水は気化することがほとんどできず、100℃以上の温度に上がり、密閉容器の内圧が徐々に大気圧以上に上がっていきます。圧力鍋は意図的にこの状態を作り出し、調理時間を短縮する調理器具です。密閉された容器に水分を含んだ食材を入れ、火にかけることで水分を100℃以上に上昇させ、熱湯以上のエネルギーで調理します。
オートクレーブも、密閉容器に水分を含んだ中間生成物を投入します。オートクレーブの場合は、容器を火にかけることなく、飽和蒸気を吹き込むことで内圧を上昇させます。処理工程が終了したら、圧抜弁を開放して、内圧を大気圧程度まで下降させて処理生成物を取り出します。飽和蒸気の圧力によって内包できるエネルギーが変化するため、蒸気圧力は処理工程に合わせて減圧して使用します。
参考文献
嫌気性微生物の培養方法 https://www.nite.go.jp/nbrc/industry/cultures/anaerobic.html
第一種圧力容器の適用区分 https://www.jbanet.or.jp/examination/classification/vessel-1/
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | ヤマト科学株式会社 | 12.7% |
2 | 株式会社湯山製作所 | 11.6% |
3 | 和研薬株式会社 | 10.6% |
4 | 株式会社トミー精工 | 9.5% |
5 | 株式会社羽生田鉄工所 | 7.9% |
6 | 株式会社池田理化 | 7.9% |
7 | 株式会社平山製作所 | 7.4% |
8 | 日東高圧株式会社 | 6.9% |
9 | ヒルソン・デック株式会社 | 5.3% |
10 | 株式会社協真エンジニアリング | 5.3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月のオートクレーブページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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