排ガス処理装置についての概要、用途、原理などをご説明します。また、排ガス処理装置のメーカー23社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。排ガス処理装置関連企業の2024年2月注目ランキングは1位:沖エンジニアリング株式会社、2位:株式会社日本触媒、3位:大陽日酸株式会社となっています。
排ガス処理装置工場などで発生する有毒ガス (可燃性ガス、自然性ガス、腐食性ガス、毒性ガス、揮発性有機化合物ガス、地球温暖化ガス、PFC、臭気、白煙・紫煙、ばいじん・ダスト、ミストなど) の無害化処理をする装置の総称です。
除害装置、スクラバーとも呼ばれ、かつては有毒ガスの中でも毒性の強いガスと酸性ガスのみを処理し、地球温暖化ガスなどの比較的毒性の弱いガスは大気中に放出するのが一般的でした。
しかし、近年では環境汚染防止や自然環境の保全のために、毒性の弱いガスも適切な無毒化処理を行い排出するのが一般的となり、排ガス処理装置は必要不可欠な装置となりました。新しい排ガス処理方法や、排ガス処理装置の開発も進んでおり、今後さらに需要が高まっていくことが予想されます。
排ガス処理装置は、主に半導体製造、液晶ディスプレイ製造、太陽電池製造、研究施設、化学プラント、メッキ工場など、工場や施設から発生する有毒ガス (可燃性、自然性、腐食性、毒性、PFC) の処理のために使用されます。
半導体製造や液晶ディスプレイ製造では地球温暖化ガスの処理も含めた加熱分解式、燃焼式、触媒式が多く活用され、その他の工場では、排出されるガスによって次のように適切な処理装置を選択し導入するのが一般的です。
また、一般的な排ガス処理装置では除去できないような、混合ガスなどを無毒化処理する場合には、その工場・施設特有の排ガス処理装置を設計し、有毒ガスの除去を行うという方法も取られます。
排出されるガスの種類、量などによって処理方法が異なりますが、何らかの化学反応を利用して有毒ガスを無毒化するという点では共通しています。
排ガス処理装置では主に、次のような原理で、有毒ガスを除去しています。
また、処理すべき有毒ガスの種類によって、次のように排ガス処理装置を使い分けます。
排ガス処理装置には、加熱分解式除害装置、燃焼式除害装置、乾式除害装置、湿式除害装置、触媒式除害装置、プラズマ式除害装置などがあります。
電気ヒーターの熱を利用して、加熱酸化分解反応を起こし、有毒ガスを除害する装置です。他の排ガス処理装置に比べて、必要な電気や水などが少なくて済むことや、燃料費や燃料設備がいらないなど、低コストで運用できるのが最大のメリットです。
一方で、処理開始までにヒーターを温める暖気運転が必要な点や、有毒ガスの種類によっては、定期的なヒーター交換が必要になる点、処理された高温ガスを冷ますために大量の水や空気が必要になってしまうことなどがデメリットとなります。
燃料を燃やした熱を利用して、酸化反応を起こし、有毒ガスを除害する装置です。他の排ガス処理装置に比べて、大量の有毒ガス処理ができることや、加熱分解式のように稼働までの時間がかからない (暖気運転が不要な) 点がメリットです。
一方で、燃料設備も同時に設置しなければならず、燃料代と合わせて導入費用、運用費用が高くなる点がデメリットと言えます。また、処理された高温ガスを冷ますために、大量の水や空気が必要になる点もデメリットの1つです。
有毒ガスに処理剤を加え、化学反応と吸着によって有毒ガスを除害する装置です。処理剤との化学反応により無毒な化合物に変化させ、処理剤に吸着させ排出します。
排出された処理剤を産業廃棄物として処理しなければならない点が、加熱分解式や燃焼式、プラズマ式などと大きく違う点です。加熱設備などが必要ないため低コストで運用できますが、産業廃棄物が発生するため、その処理の手間やコストがかかります。
有毒ガスが溶けやすい薬液や水をシャワーのように噴霧し、その中に有毒ガスを通すことで溶かし、有毒ガスを除害する装置です。
加熱設備などが必要ないため、低コストで運用できますが、有毒ガスを溶かした水や薬液の処理の手間やコストがかかり、処理する有毒ガスが多い場合には施設が大型になりやすいです。
有毒ガスに熱した触媒を与え、化学反応を起こし、有毒ガスを除害する装置です。
燃料代や燃料設備がかからず、かつ電気代も少なく運用できるため、低コストかつ安全に運用できるのがメリットですが、暖気運転が必要になる点や、触媒の交換費用が高額になってしまう点などがデメリットです。
プラズマ熱を利用して、ガス分解反応を起こし、有毒ガスを除害する装置です。
次のような方法でプラズマ熱を発生させます。
他の排ガス処理装置に比べて、必要な電気や水が少なくて済むのが最大のメリットですが、定期的な部品交換が必要な点や、処理された高温ガスを冷ますのに大量の水や空気が必要となる点、新しい処理装置なために事例が少ない点などがデメリットと言えます。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年2月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 沖エンジニアリング株式会社 |
9.7%
|
2 | 株式会社日本触媒 |
8.4%
|
3 | 大陽日酸株式会社 |
7.8%
|
4 | セイコー化工機株式会社 |
7.8%
|
5 | 株式会社ダルトン |
7.8%
|
6 | エア・ウォーター株式会社 |
5.8%
|
7 | 株式会社協立製作所 |
5.8%
|
8 | ニチアス株式会社 |
5.2%
|
9 | 日東化工機株式会社 |
4.5%
|
10 | 株式会社ジェイテクトサーモシステム |
4.5%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年2月の排ガス処理装置ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
製品の閲覧数をもとに算出したランキング
電話番号不要
何社からも電話がかかってくる心配はありません
まとめて見積もり
複数社に何度も同じ内容を記入する必要はありません
返答率96%以上
96%以上の方がメーカーから返答を受け取っています
平均返答時間が24時間以内の企業の中での注目ランキング
電話番号不要
何社からも電話がかかってくる心配はありません
まとめて見積もり
複数社に何度も同じ内容を記入する必要はありません
返答率96%以上
96%以上の方がメーカーから返答を受け取っています
8 点の製品がみつかりました
株式会社オスモ
120人以上が見ています
返信の早い企業
100.0% 返答率
2.1時間 平均返答時間
FRP製で耐食性、強度に優れたユニット一体型の充填式洗浄塔 ガス洗浄集塵装置「HS型スクラバー」。FRP製で耐食性、強度に優れたユニッ...
株式会社セムコーポレーション
100人以上が見ています
最新の閲覧: 8時間前
5.0 会社レビュー
返信の早い企業
100.0% 返答率
6.5時間 平均返答時間
■薬注装置が標準付属した小型スクラバー 薬注装置が標準付属し、ガスの中和が自動で行えます。また、循環水の更新時も中和処理が可能。...
3種類の品番
プリテクノジャパン株式会社
90人以上が見ています
最新の閲覧: 22時間前
返信の早い企業
100.0% 返答率
4.4時間 平均返答時間
VOCを活性炭で吸着した後、クリーンガスとして排気する。吸着した活性炭はスチームを注入して再生する。活性炭から排出したVOCはドレン...
3種類の品番
株式会社イワキ
90人以上が見ています
最新の閲覧: 13時間前
返信の早い企業
100.0% 返答率
9.7時間 平均返答時間
■制御機能付pH計 制御機能付pH計を搭載、薬液注入を自動制御します。 ■内部液無補充型投込み型pHセンサ 投込み型pHセンサを採用、循環...
Metoreeに登録されている排ガス処理装置が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
化学反応で空気浄化を行う化学吸着剤です。硫化水素ガス、二酸化硫黄ガス、窒素化合物ガス、塩素系ガス、ホルムアルデヒドガス等、多様なガス除去に対応致し...
2024年3月15日
配管内の流量や流速を測定するピトー管式流量計です。多項式、ウエスタン、複合ピトー管、粉塵対策品等、お客様のニーズに合わせて提案させて頂きます。
2024年3月15日