リアルタイムクロックについての概要、用途、原理などをご説明します。また、リアルタイムクロックのメーカー8社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。リアルタイムクロック関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:アヴネット株式会社、2位:株式会社三共社、3位:丸文株式会社となっています。
リアルタイムクロックは、RTCとも呼ばれ、時計の機能を搭載するICデバイスです。ICによって様々な機能を備えるICもあり、プログラマブルな時刻アラームや、うるう年の自動補正機能などを持つICもあります。
本体機器の電源をオフしても時刻を刻み続ける必要がある際に、RTCとボタン電池などを用いて、リアルタイム時刻表示を可能とすることが多いです。
そのため、時計機能をもつ電子機器すべてに搭載されているわけではありません。例えば、電源がオンになっているときに動作を行い、電源を切ると機能を止めてしまう場合には、必ずしもリアルタイムクロックを搭載する必要はないためです。
リアルタイムクロックが使用される機器は様々です。リアルタイムクロックは組込みシステム上の電源とは別の電源やバックアップなどにつなげることで、システムの電源が切れていても時刻を刻み続けることができます。
例えば、ゲーム機やパチンコ、電話やFAX、炊飯器などに使用されます。ゲーム機やパチンコでは、現実の時間や時期に合わせたイベントを発生させたり演出を作動させるための機能に用いられます。また、電話やFAXなどは、カレンダーや時刻の表示などに用いられます。炊飯器についてはタイマー機能に用いられます。
リアルタイムクロックは、一般的に水晶振動子と発振回路から構成されます。
水晶振動子は圧電素子で、規則正しく振動する圧電効果をもつ特徴があります。水晶振動子から振動を電気に変えて取り出すと、規則正しく振動する電気信号を得ることができ、単一周波数を持つ交流信号を得ることができます。
また発振回路とは、直流電源から所望の周波数の交流信号を作る部品や装置のことです。発振回路によって周期性をもつ信号を持続的に発生させることができます。
この水晶振動子と発振回路でリアルタイムクロックを構成し、正確な時刻を刻みます。水晶振動子を使用する理由としては、水晶振動子は高いQ(Quality Factor)を有しており、急峻な通過特性を示すため、選択的に精度よく周波数を取り出すことができるためです。これにより、正確な時刻を刻むことが可能になります。
またリアルタイムクロックの特徴として、OSなどが持つタイマー機能に比べ、低消費電力なことがあげられます。あまり電力を必要としないため、電源をオフした際にリアルタイムクロックが動作していても問題ない構成となっています。
参考文献
https://contents.zaikostore.com/semiconductor/5128/
https://www.kumikomi.jp/rtc/
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト8
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | アヴネット株式会社 | 16.7% |
2 | 株式会社三共社 | 16.7% |
3 | 丸文株式会社 | 16.7% |
4 | ローム株式会社 | 16.7% |
5 | 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 | 8.3% |
6 | 株式会社多摩デバイス | 8.3% |
7 | Maxim Integrated | 8.3% |
8 | STマイクロエレクトロニクス株式会社 | 8.3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月のリアルタイムクロックページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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