ハンマードリルのメーカー5社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ハンマードリルは壁のモルタルを剥がす場合やコンクリートに穴を開ける場合などに使用します。
コンクリートを破壊してしまいますので、かなり強力な打撃を与えることができる強力な機器でもあり、建設現場では使用している様子をよく見かけることができます。
ハンマードリルはその名の通りハンマーによる垂直方向からの打撃とドリルによる回転の両方の力により、ビットが撃ちつけられた硬いコンクリート部分を徐々に破壊していきます。
ハンマードリルはコンクリートなどに穴を開け、プラグやアンカーなどを打ち込むための下準備に使用されます。他にもコンクリート等の構造物を破壊したりする、いわゆるはつりなどの用途にも用いられます。
ハンマードリルには充電式とコード式があります。充電式はパワーが弱く大掛かりなはつり作業などには不向きであり、コンクリートの壁に穴を開ける場合などに使用されます。一方のコード式は100Vの電圧が使用できる上に充電した電力を使い切る心配も無いので非常に使いやすいのですが、コードがあるために使用範囲に制限が出てくるという難点があります。
ハンマードリルで大切なポイントは直接コンクリートに接触して破壊するビット部分です。このビットが柔らかいとコンクリートの硬さに負けてしまいコンクリートを破壊できない上にビット自体が変形してしまいます。このため、ビットには高速度鋼など専用の素材が用いられています。
ハンマードリルは撃ちつける上に回転していますのでコンクリートに穴が開きやすくなっていますので穴あけに便利ですが、はつりに使用する場合にはコンクリートに何か所も穴を開けて徐々に破壊していきます。
穴が開いていくと粉塵が舞い切削屑が飛び散りますので、吸い込まないようにマスクと目を守るために保護メガネ、そして長時間グリップを握る場合に手を保護するためや怪我を避けるために作業用の手袋の着用など安全対策が必須になります。
穴の中に切削屑が溜まりますと切削屑が邪魔をして穴が開きにくくなりますので、ある程度屑が溜まると穴の掃除をする必要が出てきます。
ハンマードリルの使用としては、回転モードのみでの使用、打撃モードのみでの使用、回転と打撃の併用があります。
回転モードのみで使用する場合には、通常の電動ドリルと変わりなく使用することができます。この場合、金属や木材など目的とする材質に適したドリル刃を取り付けることにより穴をあけることができます。
またアースオーガードリルを先端工具として取り付けると地面に穴を掘ることができます。同じ用途でピストルタイプの電動ドリルもありますが、両手で作業ができるハンマードリルのほうがより安定した姿勢で作業ができるので、大きな穴あけに適しています。
打撃での使用例としては、はつりの作業があります。専用の先端金具と取り付けることにより、コンクリートやタイルに対してはつり作業を行うことができます。先端金具としてはさまざまなタイプのものが販売されています。
またハンマードリル用スコップを先端金具として取り付けると大きな穴を掘ることが可能となります。
また目粗し用の先端工具として取り付けると石材の加工が可能となります。
回転と打撃はハンマードリルの最も有効な活用であり、例えば、コンクリート用のドリル刃を取り付けることによりコンクリートに穴をあけることができます。
またコアドリルを先端工具として取り付けると、コンクリートに大形状の抜き穴をつくることができます。
ハンマードリルのビットの取り付け部分(シャンク)には、六角軸、SDSプラス軸、SDS-MAX軸の3つの取付規格があります。それぞれの規格の互換性はありません。
六角軸はインパクトドライバーにビットに使用されており、中型から大型の穴あけに適した規格です。
SDS-MAX軸とSDSプラス軸はボッシュによって開発された規格です。
SDSプラス軸は小型から大型まで幅広く、こちらもパワーロスが少なく最近の主流の規格です。
SDS-MAX軸は中・大型の穴あけなどに主として使用されており、頑丈かつパワーロスの少ない規格です。
参考文献
https://www.bildy.jp/mag/hammerdrill-guide/
https://www.monotaro.com/s/pages/productinfo/hammerdrill_howtouse/
https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/243_1/
https://diytools1.com/2019/05/07/post-20994/
https://www.bildy.jp/mag/hammer_drill_holesize/
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