ハンダ吸取器のメーカー7社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ハンダ吸取器とはプリント基板上に実装された電気・電子部品を取り外す際に使用するツールです。
ハンダコテの熱で溶けだしたハンダをばねの力を利用して、ハンダ周辺の空気を吸引することによりハンダを一緒に吸引します。基板上に実装された部品は、ハンダによってプリント基板上に実装されていますので、ハンダを除去することにより部品を取り外すことができます。
ばねの力を利用するタイプのハンダ吸取器に加え、電気式のハンダ吸取器があります。真空ポンプなどを内蔵しポンプの力を借りてハンダを吸取るものでピストルのような形状をしています。
通常、プリント基板に実装されている部品を基板から取り外すときに基板上のスルーホールと部品の足をハンダで固定しています。手操作のハンダ吸取器の場合、この部分にハンダコテをあてつつハンダ吸取器で吸引します。
電気式のハンダ吸取器の場合は、先端が細いノズルの形をしておりこの部分が金属でできていて、電源を入れると先端部が高熱となるため、ハンダ吸取器がハンダコテの役割も兼ねるためハンダ吸取りの際、ハンダコテをあてる必要はありません。
ハンダ吸取器はハンダが溶融することにより実装されているプリント基板から部品を取り外します。ハンダは銅とスズを含む合金です。他方、プリント基板上のプリントパターンは銅でできており、両者が溶け出して合金ができ、これによって部品がプリント基板上につきます。
ハンダが溶融することにより部品のプリント基板上への実装が可能となるとともに、取り外すときもハンダの溶融によりプリント基板からの取り外しが可能となります。この時の温度が250度くらいが最適な温度とされています。
ハンダが250度になるようにハンダコテの温度設定を行う必要があります。ハンダコテを部品の周辺にあてた場合、周囲への熱の分散を考え、ハンダコテの先端の設定温度は340度~400度程度が最適とされています。
最後に、ハンダを除去する他の方法として銅線を網の目状に編んだ細いハンダ吸取りワイヤを利用する方法を追記しておきます。
この方法は、ハンダ吸取器の替わりに使用するもので、ハンダコテをあてて、液状になったハンダにハンダ吸取りワイヤの先端を接触させることで表面張力によりハンダ吸取りワイヤにハンダが吸引される方法です。吸取ることのできるハンダの量が制限されることから、比較的小さな部品を基板から取り外す際に使われます。
参考文献
https://godhanda.co.jp/blog/kisokouza13/
https://www.ipros.jp/technote/basic-soldering/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%82%93%E3%81%A0
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
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