アンギュラピンについての概要、用途、原理などをご説明します。また、アンギュラピンのメーカー1社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。アンギュラピン関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:株式会社タカノとなっています。
アンギュラピン(angular pin)とは、アンダーカットのある射出成形品用金型に使用される傾斜(angular)したピンをいい、スライドコアと組み合わせることで離型を可能とするものです。
アンダーカットとは、単純な2分割の金型では取り出せない射出成形品の凹凸部を指し、そのために行う処理をアンダーカット処理と呼び、アンギュラピンとスライドコアの組み合わせもそのひとつです。
固定側に金型に設置されたアンギュラピンと可動側の金型につけられた刀のさやのようなスライドコアにより、可動側の金型が離れるに従い、スライドコアが横に広がることで成形品の離型を可能としています。
アンギュラピンは、アンダーカット処理に使われるもので、スライドコアとの擦れによって摩耗が激しいため、耐摩耗性に優れた材質が使用されています。
アンダーカット処理には、アンギュラピンを使う方法以外に油圧スライド方式と3プレート方式などがあります。
油圧スライド方式は、アンギュラピンを使わずにスライドコアを油圧シリンダで広げるのに対し、3プレート方式は、金型を軸線状に3つ配置し、中間の金型に残るアンダーカットのある成形品を内側から押し出すことで離型するものです。
アンギュラピンを使ったアンダーカット処理は、スライドコアを外側にスライドするようにアンギュラピンを傾斜させるため、アンダーカットが成形品の外側にあることが前提となります。
また、アンギュラピンを使ったアンダーカット処理では、金型を閉じる場合と開く場合のいずれにおいて、スライドコアの動きを抑止するための仕組みが必要となってきます。
金型を閉じる時は、スライドコアが内側にスライドしますが、行き過ぎないよう抑止するブロックが必要となり、さらにこのブロックをアンギュラピンで固定します。
一方、金型を開く場合は、スライドコアへのアンギュラピンによる固定解除とスライドコアの行き過ぎを防止するブロックも必要となります。
さらに、金型を開く場合にはスライドコアに取付けられているコア戻し用のスプリングを抑える必要もでてきます。
このように、アンギュラピンを使うアンダーカット処理は、他の処理と比較して金型の設計が複雑となるため、採用するかどうかは成形品の生産量等勘案して総合的な判断が必要となってきます。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト1
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社タカノ | 100% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のアンギュラピンページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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