超硬パンチのメーカー18社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
超硬パンチとは、超硬合金で作られたパンチのことです。
超硬とは、超硬合金とも呼ばれます。
超硬合金は、炭化タングステン(WC)と炭化チタン(TiC)を添加し、結合剤としてコバルト(Co)
粉末を用いて加圧成型で1300°~1500°の高温で焼結(押し固めて、材料を融点近くめで熱する
ことで密着し固結)した合金金属です。
超硬パンチは、耐摩耗対策として使われる非常に硬いく熱に強いパンチです。
通常のパンチ材(SKD11相当)は、摩擦熱(1330°付近)でパンチの刃先がダレ始めることで
切れが悪くなります。
超硬パンチは、超硬合金金属のため目的が耐摩耗対策として使われます。
超硬パンチの使用用途について説明します。
主に精密金型に使用されることが多い。
プレス金型用のパンチとして使われます。
摩耗による寸法変動が少ない超硬パンチを使うことで安定した寸法を維持すること
が可能です。
超硬は、耐摩耗に優れていて、圧縮応力には強いもの、引っ張り応力に弱いため使用
する場合には、パンチ保持部を補強する必要があります。
超硬をビスケットとイメージするならば、ねばさが少ないため横からの力に弱い
とイメージできると思います。
超硬パンチは、非常に硬く、熱にも強い耐摩耗対策として使われるパンチです。
超硬パンチの特徴について説明します。
金は、常温で叩くと伸びる性質があります。
しかし、鉄は常温で叩いても伸びることはありません。
鉄に熱を加えることで(1330°付近)叩くと伸びはじめます。
つまり、金は常温で、鉄を1330°まで熱すると同じ性質になります。
金と鉄の違いです。
金属の摩耗メカニズムは、鉄にバインダーをかけて接する部分が1330°付近になり
金と同じ性質になることで、柔らかくなり摩耗します。
これが摩耗のメカニズムです。
だとすると、摩耗し難い金属にするためには、1330°付近でも柔らかくならい状態に
すれば耐摩耗金属になります。
これが、SKH51(ハイス鋼)、超硬材です。
ハイス鋼は、1550°付近まで熱すると摩耗しはじめるため、熱に強い耐摩耗材として
使われることが多いです。
超硬材などは、2000°以上を超え4000°でも、へたらないものあります。
いかに、熱に強く硬いことが理解できると思います。
しかし、メリットばかりではありません。
硬いがために、ねばさが少なく折れやすい性質もあります。
圧縮には強いが、引っ張り、横からの力には弱い性質があります。
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