圧延機のメーカー11社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
圧延機は鉄鋼工場で使用されており、鉄を延ばすための設備です。ここで、鉄を延ばすことを圧延といいます。また、その工場で作る鉄の最終的な厚みによって圧延機の台数が決まってきます。
圧延機はモーターにて駆動するロールの間で鉄をつぶすことで延ばしていき、商品ごとに異なる、厚さ(幅)を目標値に制御しながら圧延を行います。
圧延をする際は炉で温められた鉄を、温度を下げないうちに延ばす必要があります(温度が下がってしまうと鉄が延びなくなってしまうため)。
圧延機は概要でも述べたように、鉄を延ばす際に使用されています。工場によって異なりますが、圧延機の主な流れとしては、炉から出てきた厚い鉄をまず大まかに延ばしていく粗圧延機が1台~5台程度あり、そのあとに実際の製品厚さへと仕上げる、仕上圧延機が5~8台程度あります。
圧延機は主にこの粗圧延機と仕上圧延機というものに大別できます。粗圧延機は、リバース圧延という機能が備わっているものがあり、一度圧延した鉄を圧延機前へ戻し、再度同じ圧延機で圧延するといった方法です。この方法で厚い鉄を、ある程度の薄さまで圧延することができます。
圧延機は2つのロールの間で鉄を延ばしていきますが、鉄を延ばすためにはロールを押さえつける必要があります。その押さえつける機能を圧下と呼び、電動または油圧で駆動します。
各圧延機ごとの出側の厚みを制御するために、電動圧下ならばスクリュー等へ位置検出器等を取り付けリニアに位置を検出することで、圧下量を計算し材料厚さを決めていきます。
油圧圧下の場合は、圧下機器内部のシリンダ位置をリニアに監視することで材料厚さを算出しています。主に粗圧延機は電動圧下だけの場合が多く、仕上圧延機は電動と油圧圧下を合わせた圧下方式が多くなっています(油圧は摺動性に優れるためむらが少ない)。
また、仕上圧延ではX線やγ線などの厚さ計と組み合わせ、厚さフィードバックをもとに、より目標厚さとの誤差を無くす制御方式のオートギャップコントロール(AGC)といった制御方式も採用されています。AGCを行ううえでは圧下位置だけでなく、圧延機速度や圧延機間の張力も重要となるため、これらも複合して制御を行っています。
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