サンプリングオシロスコープについての概要、用途、原理などをご説明します。また、サンプリングオシロスコープのメーカー10社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。サンプリングオシロスコープ関連企業の2024年2月注目ランキングは1位:テレダイン・ジャパン株式会社(テレダイン・レクロイ)、2位:アンリツ株式会社、3位:株式会社アムテックスとなっています。
サンプリングオシロスコープと関連するカテゴリ
オシロスコープは、電気信号(電圧)の時間的な変化を、波形として表示する電気計測機器の一つです。
サンプリングオシロスコープは、等価時間サンプリングオシロスコープとも言います。サンプル点の位置を変えて複数回のサンプリングを行うことを等価時間サンプリングと言い、反復性のある信号を捕捉するために用いられます。
サンプリングオシロスコープは、前段にアッテネータ(減衰器)と増幅回路を設けておらず、高速信号の測定に特化しています。
オシロスコープの基本的な用途は、電気信号の変化を確認することです。電圧のほか、温度、湿度、速度、圧力など様々な現象を測定対象とします。
サンプリングオシロスコープの主な用途は、高速電気信号の測定、光信号の測定、TDR(Time Domain Reflectometry;時間領域反射)によるインピーダンス測定です。
TDRを用いることで、プリント基板や、それらを接続するケーブルなどに流れるデジタル信号の品質(シグナルインテグリティ)を直接的に評価することができます。また、LSIの性能測定や不具合の解析にも用いられます。
デジタルオシロスコープは、測定した電圧を、A/Dコンバーターを用いてデジタルデータ化してメモリに記憶させ、波形として画面上に表示します。
入力部分は、垂直回路とトリガーシステムからなり、前段で適切な信号に変換されます。その後、A/Dコンバーターがとびとびの間隔で信号をサンプリングしてデジタル値に変換します。
サンプリング方式には、波形レコードを1回で得るリアルタイムサンプリングと、1回のサンプリングでは波形の一部を捕捉して、複数回で元の波形を再現する等価時間サンプリングがあります。後者では、実際のサンプリング周期より時間分解能がはるかに高く、高速信号の測定が可能です。
サンプリングオシロスコープは、等価時間サンプリングだけに対応しています。サンプリングを行ってから減衰/増幅が行われるため、信号が低い周波数に変換され、低帯域の増幅器を使用できます。そのため広い周波数帯域に対応していますが、ダイナミックレンジ(信号の大きさの範囲を表す指標で、最大値と最小値の比率)は制限されます。
高速な信号を捉える事に適したサンプリングオシロスコープが対応する規格は、以下の様なものがあります。
Ethernet・・・IEEE802.3aeで規定されている10Gbインターフェース規格です。
SDH/SONET・・・ITU-Tで規定されている10Gbインターフェース規格です。
OTN・・・ITU-Tで規定される光伝達網による通信規格です。
Fibre Channel・・・ANSIで規定されている10Gbインターフェース規格です。
InfiniBand・・・ストレージコントローラ同士を超高速接続する際に用います。規格はSDR/DDR/QDR/FDR/EDRがあり、通信速度は束ねるチャンネル数によりますが、最上位規格のEDRで最大300Gbpsに達します。
CPRI・・・4Gまで主流だった通信規格。LTEの帯域幅により、1.2288 Gbit/s~9.8304 Gbit/sの通信レートとなります。
サンプリングオシロスコープのインターフェースは主に2つあります。
差動電気・・・互いに逆方向の2線(元信号と元信号の位相を反転させた信号)を使用する電気信号により検出します。
光・・・光モジュール/光伝送装置の接続によりトリガ信号なしで評価可能です。
サンプリングオシロスコープが使用される測定として光モジュール評価を例に以下に紹介します。
サンプリングオシロスコープの価格 "性能によりますが、高性能のものでは最低価格4,550,000 円〜というものもありました。 より機能を限定したさらに安価なモデルもある様ですが、総じて高性能なため、価格も高額となる様です。
参考文献
https://www.jemima.or.jp/tech/3-03.html
http://www.rf-world.jp/bn/RFW29/samples/p024-025.pdf
https://news.mynavi.jp/article/serialif-13/
https://www.iti.iwatsu.co.jp/ja/support/05_14.html
https://life-techs.jp/yougo/2016-04-19-03-15-50.html
https://go.orixrentec.jp/rentecinsight/measure/article-20
https://ednjapan.com/edn/articles/0712/01/news017.html
https://ednjapan.com/edn/articles/1403/13/news011.html
https://www.nicpartners.co.jp/report/53121/
https://dl.cdn-anritsu.com/ja-jp/test-measurement/files/Product-Introductions/Product-Introduction/MT1000A_MT1100A_CPRI_JL1100.pdf
https://www.anritsu.com/ja-jp/test-measurement/solutions/mp2110a-01/index
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年2月の注目ランキングベスト6
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | テレダイン・ジャパン株式会社(テレダイン・レクロイ) |
25.0%
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2 | アンリツ株式会社 |
25.0%
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3 | 株式会社アムテックス |
12.5%
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4 | 株式会社エー・アンド・デイ |
12.5%
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5 | Pico Technology Ltd. |
12.5%
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6 | Tektronix, Inc. |
12.5%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年2月のサンプリングオシロスコープページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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2021年8月3日
2021年9月21日