非常発電機についての概要、用途、原理などをご説明します。また、非常発電機のメーカー15社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。非常発電機関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:株式会社日立製作所、2位:株式会社明電舎、3位:川崎重工業株式会社となっています。
非常発電機とは、災害や不慮の事態にによって突然電力の供給が停止してしまうような万一の場合を想定して、防災や保安の目的で使用される非常用の発電装置のことです。
電力の供給が停止してしまうと、ビルや病院などで通信回線が止まってしまうことや電力供給が停止してしまうことに起因する2次災害が発生してしまうリスクが想定されるため、このような非常事態に備えて非常用発電機を設置しておくことは重要視されています。
非常用発電機には、主にディーゼルエンジンによる発電装置と、ガスタービンによる発電装置があり、消防法や建築基準法などの法律を遵守した規格であるため、用途や使用する建物に合わせて設置することが出来、信頼が高く高品質な電力供給装置として使用することが出来ます。
ここで、非常発電機の使用用途について説明します。
非常発電機は、災害や不慮の事故など、予測できない事態が発生して電力の供給が停止してしまった場合に、電力停止に起因する二次災害が発生するリスクが想定される場所で、自発的に電力を供給するために非常用と予備用の目的で使用されています。
例えば、病院などの医療施設、エレベーターなどを有している大型ビルやホテルなどや、24時間体制で電力を供給し続ける必要があるコンピューターセンターや、高速道路のインターチェンジ、照明が必要なトンネル、空港や港の夜間照明などで利用されています。
また、防災用の消火スプリンクラーや、非常用エレベータなどには、法律で停電時でも電力供給が行われるよう電源設備の設置が義務付けられているため、非常用発電機が設置されています。
続いて、非常発電機の原理について説明します。
発電の仕組みは、電磁誘導の原理を利用して、導体が磁界を横切ることで起電力を発生させています。
非常用発電機は、災害などの有事の時に確実に使用できる必要があるため、停電を感知して発電電源に素早く切り替えることができるシステムを備えており、さらに地震などがあっても稼働できるように振動に強い構造をしています。
非常用発電機は、主に、ディーゼルエンジンによる発電機と、ガスタービンによる発電機があります。
ディーゼルエンジンによる発電機では、ディーゼル機関を機動力に用いて、交流発電機をディーゼル機関に直結させて発電させています。始動するまでにかかる時間が短い上に、熱効率は高く、35%から40%程度で、信頼性が高い発電装置です。
ガスタービンによる発電機では、空冷式を採用しているため、冷却水を必要としないので、凍結や断水などによってエンジンが故障してしまう心配がありません。
また、設置面積がディーゼルエンジンと比べて小さくスペースを節約できることも特徴です。
完全燃焼させることで排出する酸化物が少なく排気にも配慮しています。
非常発電機は、有事の際に確実に稼働させるために定期的に点検を行う必要があります。1つ目が、電気事業法に基づく定期点検です。この点検では、電気系統を立ち上げた状態で5分程度の無負荷運転(空ふかし)を実施します。2つ目は消防法に基づく定期点検で、半年に一度の機能目視点検と一年に一度の無負荷運転を実施します。そして3つ目は、2つ目と同じ消防法に基づく負荷試験運転です。この試験は一年に一度行う必要があり、非常発電機に負荷試験装置を接続し、30%以上の負荷をかけた状態で30分間連続運転させます。負荷試験運転では、非常発電機に漏油、異臭、不規則音、異常な振動、発熱等がなく運転が正常であることを確認することに加えて、無負荷運転時に生成されたカーボンを燃焼排出させるという役割があります。
前述の通り、負荷試験運転では非常発電機に負荷試験装置を接続する必要があります。しかし、非常発電機の設置場所によってはそれが難しい場合があり、長年所有者の悩みの種でした。しかし令和元年に消防法が改正され、発動機にガスタービンを用いる場合は負荷試験運転の実施が必要なくなり、負荷試験が必要な場合においても、その実施が難しいときは定められた内部観察を行うことで負荷試験同等の点検を行ったとみなされるようになりました。
非常発電機の価格は、発電方法や容量などによって大幅に異なります。例えば、ほんの一時を過ごせれば良いというような家庭用であれば、45000mAh / 3.7V / 167Wh / 定格150Wのソーラー充電・リチウムイオン電池蓄電タイプの発電機を1万円代で購入することができます。一方、店舗やサーバー室などで用いるような非常発電機になると、ガスタービン発電型で数百万円〜の価格帯になります。ディーゼル燃料による発電を行う非常発電機も大型施設向けの製品が多く、ガスタービン発電型と同じく数百万円〜の価格帯です。
参考文献
https://www.yanmar.com/jp/energy/emergency_generator/
https://www.denyo.co.jp/products/generator/emergency/
https://www.meidensha.co.jp/products/energy/prod_04/prod_04_04/index.html
https://www.fujielectric.co.jp/products/power_supply/eeg/
https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/suisin/items/r01_0628-3.pdf
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株式会社シーエープラント*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社日立製作所 | 13.5% |
2 | 株式会社明電舎 | 11.9% |
3 | 川崎重工業株式会社 | 9.5% |
4 | 富士電機株式会社 | 8.7% |
5 | 東洋電機製造株式会社 | 8.5% |
6 | デンヨー株式会社 | 8.2% |
7 | 株式会社カナデン | 7.2% |
8 | 本田技研工業株式会社 | 6.1% |
9 | 日本車輌製造株式会社 | 6.1% |
10 | ニシハツ株式会社 | 4.7% |
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