ハンマーミルのメーカー17社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ハンマーミルとは、さまざまな原料をホッパーから投入して、ローター部分に設置したハンマーを高速で回転させることで、投入した原料に衝撃を与えて、瞬間的に原料を粉砕することができる機器です。
ハンマー部分は、可動式あるいは固定式で種類があり、さらに回転速度の設定を変えることで、粉砕の粒度を変えることが出来ます。
また、スクリーン部分は、加工後の出口に取り付けてフィルターとして利用するため、スクリーンのメッシュを変えることで、粒度を均一にそろえ、調節することができます。
そのため、ハンマーとスクリーンの組み合わせを用途によって変えることで、多岐にわたる使用に対応することが出来ます。
ここでは、ハンマーミルの使用用途について説明します。
ハンマーミルは、粉砕加工を目的とする様々な用途に用いられており、その分野は、建材などの処理から食品や医薬品まで多岐にわたります。
ハンマーミルは、目的や使用用途によって、種類が分かれています。
ハンマーが固定されているハンマーミルは、原料などを粉砕加工する場合に利用され、穀類などの柔らかい原料や、必要とされる負荷が小さくハンマーの回転が少なくて済む場合に適しています。
ハンマーが可動するタイプのハンマーミルは、鉱石類や木材などの硬度が高い原料や、粉砕の為に大きな衝撃が必要とされる場合に適しています。
続いて、ハンマーミルの原理について説明します。
ハンマーミルは、ハンマーを高速で回転させて、さらにハンマーをスイングさせることで、加工したい対象物に対して衝撃を与えて粉砕します。そのため、ハンマーの回転速度やスイングの可動などによって、対象物の材質や用途に合わせて衝撃を調節することができます。
粉砕された加工物のはきだし口にスクリーンを設置することで、加工後の粒度を調節して品質をそろえることができ、製品化することができます。
単純な構造でできているため、耐用年数が長く、長期にわたって用いることができます。
参考文献
https://www.takeuchi-works.com/products.html
http://www.nara-m.co.jp/product/usage/hm.html
https://www.taiki-techno.co.jp/product/crusher-mill/hammer-mill/index.html
https://www.ashizawa.com/column/04.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
奈良機械製作所のハンマーミルは、最大70〜80 mm程度のサイズが比較的大きい原料の粉砕に適した粗砕-中砕機です。
スウィングハンマーもしくはチップハンマーをローターに取り付けて粉砕を行い、合成樹脂から建築廃材、化学薬品などさまざまな用途で使用されています。
また、高温の原料を粉砕可能なことが特徴で、機械の堅牢さに優れています。
閉鎖状態での粉砕回路構築が可能なため、不活性ガスや粉塵など、作業場の安全面や衛生面に配慮した組み立てが可能です。
東京アトマイザーのナイフハンマーミルは、不活性ガスの置換や防塵など、新素材の処理にも対応した整粒機です。
ストレーニングミルよりも細かい粒子が得られることが特徴です。
整粒だけではなく、軽い粗砕や粉砕も可能なため幅広い用途で使用することができます。
羽根車の支えは片持型と両持型のラインナップがあるため多品種の切り替えに向いており、予備品の交換で前者はパルべライザー、後者はハンマーミルに変わります。
ストッカーミルのハンマークラッシャーHMは、有価物を効率的に分離および除去することによって商品価値を最大化し、廃棄物のサイズ縮小を目的としたハンマーミルです。
高品質な材料で構成されているため、耐久性と堅牢性に優れています。
異物は自動排出される仕組みとなっているため、粉砕室の損傷を防ぐことができます。
自動車を解体した際に廃棄となるエンジンや、廃モーター、電気廃棄物などを一次粉砕する用途に適しています。
MILL POWDER TECHのハンマーミルは、衝撃と切断力を利用して材料を押し潰すことにより、材料を粉砕する装置です。
ナイフは自動的に後退し、ナイフシャフトを保護する仕様になっているため、材料が大きい場合でも破砕効率が維持されます。
オイルや非油性の素材の取扱に適していますが、油性、粘性、繊維質の素材には使用できません。
処理量は50 〜3000 kg、粒度は5 mm〜20メッシュと幅広く、処理能力に優れています。