パウダーコートのメーカー13社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
パウダーコート(英:Powder coat)とは、顔料などを細かく粉砕してパウダー状にしたものを、金属などに直接吹き付けて加熱すし塗膜を形成させたもので、その塗装方法を粉体塗装(パウダーコーティング)といいます。
塗膜が強く伸縮性があり、防錆能力が高いです。
一般的な顔料をシンナーなどの溶剤に溶かして塗布する溶剤塗装に対し、粉体塗装は溶剤を使わないので、環境汚染や健康被害、火災等のリスクが低いです。
パウダーコートは主に金属の塗装に使用されており、下記のような特徴から工業用品に多く使われています。
特徴
使用例
パウダーコートの塗装方法は、パウダー状にした塗料を被塗物に吹き付けて付着させる方法として、静電粉体塗装法(吹き付け塗装)と流動浸漬塗装法(浸漬塗装)があります。一般的に熱硬化性塗料を使用した静電粉体塗装法が主流なので、ここでは静電粉体塗装法を紹介します。
静電粉体塗装法は、噴霧状にした塗料を負極(-)に帯電し、被塗物を正極(+)に帯電させ、塗料を被塗物に噴射し、電気的に塗布する方法です。
塗料を負極に帯電する方法は、吐出するスプレーガン内にある電極へ電圧を印加するコロナ式と、粉体塗料がガン内を通過するときにおこる摩擦によって静電気を発生させるトリボ式があります。
被塗物は、アースを取って正極に帯電させます。
塗布後は、180~200度で加熱することで、粉が溶け、化学反応を起こし、塗膜を形成させます。化学反応により高分子ポリマーがネットワーク状の組織を形成し、被塗物は空気に触れにくくなり、優れた防錆性を発揮します。
パウダーコートの作業工程は、前処理→水切り乾燥→粉体塗装→焼付乾燥→検査の順です。
その耐熱性、耐油性、伸縮性、防錆性から使用されるが、その性能が発揮されるためには、被塗物にしっかり密着し覆うことが重要です。
密着性を向上させるためは、粉末塗装をする前の前処理と水切り乾燥が重要です。
まずは、被塗物表面の油成分の除去するアルカリ脱脂を行い、錆を落とす酸洗を行い、被塗物表面の不純物が除去、防錆性が高く緻密な皮膜を形成するリン酸亜鉛皮膜をつくる化成処理を行います。
化成処理後の被塗物表面は水洗により濡れた状態になるが、水分が残ったのまま粉体塗装を行うと塗装後に発生する不良のひとつであるブリスター現象が起こるので、それを防ぐために塗装前に水分を完全除去します。
参考文献
http://www.cs-refine.com/pauda4.html
https://sirius-jp.net/powdercoating/whats/
http://www.howa-kogyo.co.jp/powder/index.html
http://www.howa-kogyo.co.jp/powder/process01.htm
http://www.howa-kogyo.co.jp/powder/products.html
https://kougyoutosou.com/technology/powder/painting_process/
社員数の規模
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