ケミカルタンクのメーカー9社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ケミカルタンクとは薬液を保管するための容器です。
薬品を保管するには容器が必要ですが、液体は固体に比べて反応性が高く隙間があると漏れてしまうので保存の際には専用のタンクを使用する必要があります。さらに、薬品ごとに反応する素材が異なりますので、すべての薬液に共通して使用できるケミカルタンクは無く、薬品の性質に応じて使い分けています。
このケミカルタンクの種類や用途、どういう場合にどのようなタンクが適しているかをご説明いたします。
薬液は実験室などでは専用の保管庫に保管したり、エタノールなど洗浄などでよく使用して人体にも大した影響のない薬液に関しては使用しやすいように小さなケミカルボトルに入れて置いておいたりしますが、薬液の生産工場や輸送の場合には大量に保管しますので大きなケミカルタンクが必要になり、破損して液漏れが起こらないように高い強度が求められます。
工場では薬液の保管の他にも薬品の混合などが行われます。研究室レベルですと、薬品の保管の他にも廃液処理用として使用されています。
薬液には大きく分けて酸、アルカリ、有機溶剤があります。金属性のケミカルタンクは強度が高く破損しにくいのですが酸に弱いので例えば塩酸などの保管には向きません。有機溶剤には高い耐性を示しますが、有機溶剤の中でも例えば酢酸など酸性の液体では腐食してしまいます。
ガラスは割と幅広く使用できますが、アルカリに少々弱いこととフッ酸に溶けてしまうので、アルカリとフッ酸以外では使用されます。しかし、破損しやすいという欠点がありますので、好んで使用される素材ではありません。
一般的によく使用されるのが安価で耐薬品性及び耐衝撃性に優れたポリエチレン製で、酸からアルカリ、有機溶剤、フッ素まで幅広く使用できますので大容量のケミカルタンクが作られており、食品から化学工場まで幅広い業界で幅広く使用されています。しかし、アセトンなどには耐性が弱く使用できないので、万能という訳ではありません。
万能な耐薬品性を示す素材がフッ素樹脂、いわゆるテフロンですが、こちらは高価なのと柔らかいので大きなケミカルタンクの素材には向いていません。
このように、ケミカルタンクは薬液の性質と保存量により異なる素材を使用して作られます。
参考文献
https://axel.as-1.co.jp/contents/ks/cr_list
社員数の規模
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