タンクコンテナのメーカー8社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
タンクコンテナとは、ドラム缶にして約120本から最大約130本分の液体を、一つのタンクコンテナで一度に輸送可能な、輸送用のタンクのことを言います。
一般的なドライコンテナなどとは大きく異なっており、タンク本体を外枠で支える構造をとっています。
ISOと名の付くタンクコンテナは、国際規格であるISOに準じた構造をしているため、安全性も非常に高く、海外への輸送もできます。
タンクコンテナでは、果汁や天然水、ワイン、醤油といった食品や、パーム油や牛脂といった食品の原料、医薬品などや、そして液体化学製品や石油原料といった危険物まで、液体であるものなら、何でも輸送に対応することができます。
タンクコンテナの中には、アルゴン、炭酸ガス、エタンといったガスを輸送可能なものもあります。
そのため、液体を輸送する運送会社や船会社だけでなく、食品会社、化学品会社などでも使用されています。
タンクコンテナは、食品から化学薬品や原油類などの危険物まで液体なら何でも、更に液体にとどまらず、ガス類などの通常のコンテナでは輸送できない様々な物質も輸送及び貯蔵ができる万能型コンテナと言えます。
その上で、タンクコンテナはDryコンテナにおいてドラム缶を用いて輸送した場合に比べて、輸送可能な量が多く、積み下ろしも容易であり、またタンクコンテナ自体を長期間繰り返して使用することが可能であり、更に環境対応包装資材や梱包材などを必要としないため、コストを削減が可能で、廃棄物の発生も抑えられるという環境にも配慮したコンテナであると言えます。
またタンクコンテナは、一般的なコンテナと同様に、積み重ねをすることが可能なので、船積み、一時保管等にあたり、省スペース効果があり、また道路や鉄道や海上の輸送だけでなく、はたまた屋外での一時貯蔵庫としても、そのままの形で利用可能です。
シャーシ(トレーラー)に積載する形式であるため、トラクター(牽引車)は切り離し可能で、他のシャーシ牽引に活用可能な上、タンクコンテナは積載式であるため積み下ろし可能で、シャーシ自体の使い廻しも可能です。
更に、タンクローリーとは異なり、一定量毎に内部が仕切られておらず、(防波堤を付けることは可能)一室構造になっていため、積み荷の積み降ろしや洗浄が容易です。
液体の充填や排出や保全などに、必要な付属設備を、全て完備しているため、安全に取り扱うことが可能で、輸送中の品質保持も万全で、積み替えなしのシームレスであるDoor to Doorの輸送が可能になり、ISO規格に準拠しているため、工場側で特別な器具を設置する必要はなく、充填や荷降ろし可能なため、労務時間及びコストも削減可能にします。
更に、タンクコンテナは、危険物を充てんする容器として、必要な条件を満たしているため、危険物輸送に関する諸手続きを簡略化することが可能になります。
このようなタンクコンテナを用いた輸送方法は、大規模な施設が不要なため、先進国だけでなく、新興国にも急速に普及しつつあります。
参考文献
https://www.nissin-tw.com/service/tank/transport/
https://www.ef-international.com/tank-container/tank-container.html
http://www.tanksystem.co.jp/service/iso.htm
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社