ステンレスタンクのメーカー18社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ステンレスタンクは材質がステンレスのタンクです。特に指定がない場合は、金額面の観点から鉄製タンクが用いられますが、錆を防止したい場合はステンレスタンクが用いられます。またステンレスの中にも種類があり、細かい用途や予算に応じて使い分ける必要があります。
主にタンク内に材料を入れて撹拌器を用いて撹拌混合する用途で用いられます。ステンレスタンクは20号タンクとしても用いられます。20号タンクは危険物を一時的に貯蔵するタンクの事を指します。
ステンレスタンクは錆に強いことから、錆びやすい場面で用いられることが多いです。ただし、ステンレス製でも錆びることはあります。錆びないのではなく錆にくい事だけは覚えておく必要があります。
ステンレスの表記はSUS(StainLess Steel)の後に数字がきます。耐薬品性が低い順にSUS430→SUS304→SUS316→SUS316Lとなります。タンク用途以外も含めて一般的なのはSUS304です。化学薬品や海水などを扱う場合は、更に耐薬品性のあるSUS316を用います。医薬品や化粧品などではSUS316Lが用いられます。
ステンレスがなぜ錆びにくいのかを説明します。錆は鉄が空気中の酸素と反応し酸化鉄になることが原因です。そこでステンレスは中にクロムが入っており、鉄より先にクロムが空気中の酸素と結合することで錆を防止します。クロムが酸化すると、表面に数ナノメートル程度の不動態膜を形成しています。不動態膜は化学変化しづらいため鉄と酸素が結合するのを防ぐ役割があります。ステンレスに傷がつくと不動体膜が剥がれる場合もありますが、すぐにクロムが酸化して新たな不動体膜を形成します。
SUS304はクロム18%、ニッケル8%が含有しています。18-8ステンレスとも呼ばれています。ニッケルは不動体膜を更に形成しやすくする効果があります。更にニッケルを増量し、モリブデンを追加したステンレスがSUS316です。モリブデンの効果により不動体膜が厚くなることで耐食性を増加させます。SUS316をより強力にしたものがSUS316Lです。炭素含有量を減らしたことで溶接部分の腐食性を低下させる性能があります。
参考文献
https://www.nitto-kinzoku.jp/archives/technic/sus-rust/
https://www.nitto-kinzoku.jp/archives/technic/sus316l/
https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/833/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社