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常圧蒸留装置についての概要、用途、原理などをご説明します。また、常圧蒸留装置のメーカー4社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
常圧蒸留装置 (じょうあつじょうりゅうそうち) とは、原油を分離し、灯油や軽油などの留分を効率的に生成するための石油精製における設備です。
常圧蒸留装置は、原油を大気圧またはそれに近い圧力で加熱し、沸点の違いを利用して分離します。「トッパー」や「トッピング装置」とも呼ばれ、減圧蒸留装置と併用されることが一般的です。高さ約50m、直径数mの巨大な主蒸留塔を中心に、熱回収設備や脱塩装置、スタビライザーなどが付随して稼働します。
原油は主蒸留塔内で多段階の気液接触を通じて蒸留され、オフガス、LPG、ナフサ、灯油、軽油、重油といった異なる沸点を持つ留分に分けられます。
常圧蒸留装置の使用用途として、オフガスの利用、LPG (液化石油ガス) の役割、ナフサの多用途性、灯油の活用、軽油の役割、重油とその加工の6つを解説します。
オフガスは主にメタンとエタンから成り、工場内の燃料として再利用されます。オフガスの利用により施設の運転効率が向上し、エネルギーの有効活用が図られます。
プロパンとブタンを主成分とするLPGは、家庭用燃料や業務用燃料として普及しているほか、石油化学産業でエチレンやプロピレンの原料としても使用されます。
ナフサは沸点範囲が35~180℃程度の軽質炭化水素で、主にガソリンのブレンド原料やエチレン、プロピレンを製造する石油化学原料として利用されます。
灯油は170~250℃の沸点範囲を持ち、家庭用暖房燃料として使用されます。
軽油は240~350℃程度の沸点範囲を持ち、トラックやバスなどのディーゼルエンジンの燃料として広範囲に使用されます。
重油は350℃以上の高沸点成分で、主に船舶燃料や工業用燃料として使用されます。さらに減圧蒸留装置に送られ、軽質油やアスファルトの原料としても再活用されます。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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