アルミ台車

アルミ台車とは

アルミ台車

アルミ台車とは、アルミ製の荷物運搬用車輪付き台車の総称です。

アルミを素材として利用しているため、小回りが利きやすく使い勝手が良いと言えます。アルミ台車はさまざまなものを運ぶ際に使用しますが、本記事では農業用として使用されるアルミ台車について詳しく解説します。

アルミ台車の使用用途

アルミ台車の使用用途は、主に畑や田んぼに植え付ける苗や採れた農作物の運搬です。収穫台車とも呼ばれます。作業場所まで道具を運ぶことも可能です。

農作業は作業工程が多く、その度に作業場所まで何度も人の手で運ばなければなりません。また、同じ作業姿勢が多く、体に負担がかかりやすいです。できるだけ作業負担を減らし、効率よく作業するための道具の一つとしてアルミ台車が活躍します。

アルミ台車の特徴

長所

ホームセンターなどで流通しているアルミ台車の場合、軽く使いやすい点が長所として挙げられます。また、お手頃価格で手に入ることも長所の一つです。

短所

ステンレス製台車と比較すると、やや強度で劣ることが短所として挙げられます。アルミ台車によっては、専門性に特化した汎用性が少なく、高価なのもあります。大きいものだと、頻繁に持ち帰ることができず、ほ場に置いておかなければなりません。そのため、保管方法に注意が必要です。

アルミ台車の種類

アルミ台車の種類は様々ですが、農作物や作業場所・作業姿勢などによって使うアルミ台車が異なってきます。アルミ台車の車輪数は、一輪・二輪・四輪のタイプが一般的です。

1. 一輪・二輪タイプ

一輪・二輪は左右にハンドルがついているものが多く、持ち運びや保管に便利です。一般的に荷台はフラットな形状か器状になっています。荷台の幅や高さ、タイヤの大きさはメーカーによって規格が異なります。

2. 四輪タイプ

四輪は、大きさが手押し車のようなコンパクトなタイプから、畝を車輪がまたいで走行する大きなタイプまであります。コンパクトなタイプの場合は、走行する場所によって車輪の幅を調節できるものや、コンテナの大きさに合わせて荷台の幅や長さを調節できるものがあります。

大きなタイプの場合は、畝の幅に合わせて車輪の幅を調節できるもの、作業姿勢によって高さを調節できるものがあります。植え付けの際に座った姿勢で作業できるサドル付きタイプのものもあります。

アルミ台車の選び方

一輪や二輪車は、稲の苗を乗せて畦道を通り、田んぼの近くまで運ぶというような、細い場所を通る機会が多い場合におすすめです。凹凸のある場所でも、ハンドルでバランスがとれます。もちろん広い場所でも使用可能で、持ち運びも簡単です。保管も場所を取らず、アルミ台車の中では汎用性の高いと言えます。

ナスやピーマンの収穫には、コンパクトな四輪車が最適です。株の近くまで寄せ、作業しながら押し進めることができます。畝がある場合は、車輪の幅を調節できるものが望ましいです。レタスやキャベツの植え付け・収穫には、畝をまたぐ四輪タイプのものがよく使用されます。

畑によって畝幅が異なるので、畝幅に合わせて幅を調節できるものを選ぶとよいでしょう。また、使う人の身長や作業姿勢によって高さ調節ができるものだと、体への負担が軽減できます。育てる農作物や作業工程を考慮し、保管する場所と自分の好みに合ったアルミ台車を選ぶことが大切です。

アルミ台車の使い方

一輪・二輪はハンドルを持ちあげて、作業場所まで移動します。荷台がフラットな場合は上にコンテナを置いて使います。自立させたり、立てかけて保管することが可能です。

四輪の場合は、持ち手や荷台を押しながら作業場所まで移動させます。畝幅によっては、車輪の幅を調節する必要があります。高さを調節できるものであれば、その人の身長や作業姿勢によって高さを変えます。畝をまたぐタイプの台車は、別の畝へ移動する際に、2人がかりで方向転換する必要があります。

コンテナが何個か並べられるような荷台の場合は、選別しながらの収穫も可能です。ただし、使い方によってはバランスを崩すと、乗せていたものが落ちる可能性があります。そのため、凹凸のない場所を選ぶ、荷台の幅を考える必要があります。

ポリポット

ポリポットとは

ポリポット

ポリポットとは、ポリエチレンや塩化ビニールを材料にして作られている植木鉢です。

ビニール素材のため、長時間直射日光の当たる場所に置いておくと劣化が早まる恐れがあるので注意が必要です。野菜や花のを植えて、露地 (畑) に移植出来る苗の状態まで育苗する際に使用します。

ポリポットは別名で、育苗ポット、ビニールポットという名前でもよく知られています。柔らかく軽い素材でできているため持ち運びも容易で、大量に重ねても安全に保管することが出来ます。繰り返し使用でき、他の素材の植木鉢に比べ安価で入手可能です。植物同士の病気の感染を防ぐため、使い捨てとして使用することもあります。

ポリポットの使用用途

ポリポットは、野菜や花の苗を一時的に育てるために使用されます。播種してから苗になるまでの期間はかなり繊細で、露地に種を直播きすると気候の影響を受けやすいため、うまく育たないケースがよくあります。

葉菜類などは幼く柔らかい芽を狙った動物が寄ってくる危険性があり、発芽率の低い植物の場合は露地で育てることは更に困難です。そこでポリポットを用いて育苗すると健康な苗を育て収穫を比較的早く行うことができます。

ポリポットを使用することで発芽しやすい環境を作ることができ、苗の生育度も揃うため露地に移植した後も栽培管理がしやすく、安定した収量や品質を保つことに繋がります。

ポリポットの種類

ポリポットには細かな使用用途に対応した様々な種類があるので、目的に応じて選ぶことが大切です。

1. ポリポット

よく見かける、鉢底に1つの穴が空いているタイプです。穴が大きいのでネットを使用する必要があります。幅広いサイズ展開がされており、最も安価に手に入れることが出来ます。

2. スリット入りポリポット

ポリポットの鉢底にある穴の代わりに切り込みが入ったものがスリット入りポリポットです。ネットを必要としないことが多いですが、商品によってスリットの大きさが異なるためよく確認して購入しましょう。

3. ロングタイプのポリポット

深型のポリポットとも呼ばれるポリポットです。こちらも鉢底に穴が開いているため、ネットを使用します。根を下に張る植物の栽培に適しています。

ポリポットの選び方

ポリポットは直径3cmを1号として、20号 (3cm×20号=60cm) まで様々なサイズがあります。栽培する植物や植え付けの時期によって適切なサイズは異なるため、選定する必要があります。

株の大きさによって使用する大きさは変わりますが、例として、キュウリには、9cm (3号) のポリポット、ピーマンやトマトには、12cm (4号) のポリポット、ナスには、15cm (5号) のポリポットが一般的によく使用されています。花苗には3号のポリポットを使用することが多いです。入る土の量で比較すると、3号で0.3L、5号で1L、7号で3Lが目安となります。

また、スリット入りや通気性の良いもの、ロングタイプのものなど様々な形のポリポットが販売されているため、植物や使用用途によって使い分けることが出来ます。機能性だけでなく、見た目で選ぶ楽しさもあります。ポリポットは様々なメーカーが開発しており、独自のカラーを使用したカラフルなポリポットが展開されています。

ポリポットの特徴

1. 長所

ポリポットの代表的なメリットは、土壌の状態や湿度、温度などの生育環境を管理しやすいという点が挙げられます。

未熟な苗を健康に育てるためには、土壌環境や温度管理などに特に気をつける必要があります。露地に苗を直接植えると、土壌の乾燥や高低温や湿度、雑草や病害虫の発生など様々な要因から、苗の生育に適した環境を作ることが難しいです。

そこでポリポットを利用し育苗することで、ビニールハウス内での管理が可能になり土壌環境や温度、湿度の管理が出来るようになります。また、虫の侵入を防ぐことが出来るため、病害虫による被害を受けにくくなる効果もあります。また、枯れてしまった場合は健康な株のみを厳選して移植することが出来るので、畑のスペースを無駄なく使うことが可能です。

その他の利点として、管理の手間を減らすことが出来ます。露地に比べて少ないスペースで大量の苗を育てることが出来るため、移動、しゃがむなどの細かな作業を省き、効率よく作業を進められます。水やりだけでなく除草や間引き、病害虫防除などの管理もしやすくなります。

2. 短所

コストパフォーマンスが高く、使い勝手の良いポリポットですが、欠点もいくつかあります。まず、ポリポットの素材であるポリエチレンや塩化ビニールは非常に柔らかいということです。収納に便利な素材ですが、持ち上げた際にポットが変形し、中に入っている土が浮いてしまう事があります。沢山のポリポットを一度に持つと危険なので気を付けてください。

次に、こまめな植え替えが必要になる事です。柔らかいポリポットは大量の土の重みに耐えられないため、小さなものが多いです。植物の成長に合わせて余裕のある大きさのポットを用意する必要があるため、こまめな植え替えが必要になります。

台はかり

台はかりとは

台はかりとは、質量計量器の一種で、台の天板部分 (積載面) に対象物を乗せ、天板の沈み込みから質量を計量するタイプの計量器です。

キッチンスケールや体重計なども台はかりの一種とされていますが、従来は特に重くかさばるものを計量するために使用されてきました。台はかりにはそれぞれに重量制限があり、大きく重い物を計ることができませんでしたが、計りてこを複数段組み合わせた上に台を乗せることで、計量する対象物の大きさと重さの制限を緩和することが可能となりました。

現在は、電気抵抗式といわれる荷重によるひずみを電気抵抗として取り出すものが多く用いられています。販売するメーカーによって名称は異なりますが、デジタル台はかり、電子台はかりなどの名称で販売されています。

台はかりの使用用途

台はかりの使用用途は質量の計量であり、一般に一定の大きさの対象物を計量する際に用いられます。広義にはキッチンスケールや体重計も台はかりの一種とされていますが、現在では台の上に対象物をおいて重量を計測する計りを指すことが多いです。

試薬などのグラムスケールの計量物を計量するものから、車両や鋼材、コンテナなどの数十トンスケールの重量物を計量するものまで、その使用や用途は多岐に及びます。測定物の重量のほかに、危険物の計量が可能である防爆仕様品、屋外での使用に適した防塵・防水仕様品、計数機能を有する製品などの種類が販売されており、使用用途に応じた製品を選定することが重要です。

台はかりの特徴

長所

アナログ台はかりは電気を使わず使える構造ため、電源のない場所や電気を使うことが危険な場所でも使用することができます。デジタル台はかりは多数の特徴のある機能が展開されているため、様々な場面に適したものを選択することが可能です。

短所

台はかりは沈み込みの量から重量を計測するという特性上、上からの圧力や衝撃には強いですが、横からの衝撃には弱いです。フォークリフトの爪が横からぶつかる危険のある現場などでは十分に注意し、横からの衝撃に強い台はかりを選択する必要があります。

台はかりの種類

  • アナログ台ばかり
    電気を使わず使うことのできるタイプ
  • 球受付き台ばかり
    構造上、精度・耐久性が高いタイプ。横からの衝撃にも強く、フォークリフトを使う現場に向いています。
  • 球受・脚付き台ばかり
    球受付き台ばかりに脚が付いているタイプ
  • 脚付き台ばかり
    球受付き台ばかりには耐久性が劣るが、コストが低いタイプ
  • スロープ付き台ばかり
    対象物を台車に乗せたまま計ることができるタイプ

台はかりの選び方

台はかりには様々な大きさや重量制限、精度のものがあります。非常に種類が多いため、計りたいものの大きさ、重さ、どれほどの精度が必要なのかや台はかりを使用する環境をよく考えて選ぶ必要があります。また、台はかりを用いて得た値を何に使うのかという点も重要です。

台はかりを選定する際は、以下のポイントを確認するようにしましょう。

1. 大きさや重量

計りたいものの大きさや重量に対し、余裕があるものを選ぶことが大切です。大きさや重量制限は台はかりによって決まっているため、購入前にしっかりと確認しておく必要があります。

2. 精度

重量制限に余裕をもって選ぶことも重要ですが、必要以上に最大重量の大きなものを選んでしまうと、細かな値を表示することができないことがあります。重量制限だけでなく最小表示にも注意が必要です。

3. 使用環境

水を多く使用する現場や、粉塵の舞う現場で台はかりを使用する場合には、防水・防塵機能のある台はかりを選ぶ必要があります。また、危険な現場で使用する場合は、危険の分類に合った防爆構造をつ台はかりを選ばなければなりません。

商業的な取引や証明に使用する際は特殊で、国家検定の付いている特定計量器を使用し、定期的に法定検査を受ける必要があります。

台はかりの使い方

アナログ台はかりの使い方は、以下の通りです。

  1. 容器 (風袋) を乗せ、容器の重さに目盛りを合わせる。
  2. 容器に対象物 (計りたいもの) を入れる。
  3. 目盛りの横についているラインが床と垂直に (バーが水平に) なる点まで、おもり乗せにおもりを重ねる。
  4. 重ねたおもりを合計することで、対象物の重量を導くことができます。

調整剤

調整剤とは

調整剤とは、植物の成長、発育を調節するための薬剤です。

農薬登録上の用語では「植物成長調整剤」と呼ばれます。調整剤の主成分は、植物から分泌される植物ホルモンや、それと同類の活性を有する有機化合物などです。

植物ホルモンとは、自身の生理機能を調節するために、植物自らが作り出す物質で、調整剤の代表的な天然成分です。

調整剤の使用用途

調整剤は、花木、稲、野菜、果樹などあらゆる作物の栽培に使用されています。その使用目的は、植物の生理機能に作用して、成育をコントロールすることです。

対象となる植物および作用効果は多種多様なため、植物調整剤の種類も非常に多いです。中でも、植物ホルモンを主成分としたものが多く利用されています。

調整剤の種類

調整剤の主成分として、代表的な植物ホルモンと作用効果は以下の通りです。

1. オーキシン

低濃度では、茎の伸長促進や発根促進といった成長を促す作用があります。高濃度ではエチレンの合成を阻害し、成長を抑制します。

2. ジベレリン

稲の病原菌の代謝生産物です。オーキシンの合成を促し、発芽や茎の成長促進、開花促進などの作用があります。種なしブドウを作るのにも利用されます。

3. サイトカイニン

オーキシンとともに作用することで、発芽の促進、植物の細胞分裂促進などの効果を発揮します。細胞質分裂を意味する「サイトキネシス」から命名されました。

4. アブシシン酸

発芽の抑制、落葉の促進など、植物の成長を抑制する作用があります。また休眠誘導や生長抑制、気孔の開閉調節などを促進します。ストレスホルモンとも呼ばれ、過酷な環境下で植物体内での生成量が増加します。

5. エチレン

花成、開花を促したり、果実の成熟を早める作用があります。茎を肥大化させる働きもなど広範囲の効果を持っています。また、分泌する植物自身以外に周囲の植物体にも影響を与えることが特徴です。

調整剤の選び方

調整剤には、植物の生理機能を促進または抑制させる効果があります。適切な種類のものを選ぶことで様々な効果を得られる反面、選択を間違えるとかえって逆効果となってしまう場合もあります。例えば、サイトカイニンは発芽を促進するのに対し、アブシシン酸は発芽を抑制します。

このように、調整剤を選ぶ際には目的に合った効果が得られるものを選ぶことが大切です。

調整剤の特徴

長所

調整剤は、植物の生理機能を促進または抑制させる効果があり、調整剤を用いることで、植物の品質の向上、収穫量の増加、安定化などが図られます。使用対象による長所の違いは、以下の通りです。

1. 野菜
開花期にオーキシンを含む調整剤を散布することで、花や果実の落下を防いだり、果実の肥大を促すことができます。ナスやトマト、メロンなど、幅広い種類の野菜に使用可能です。

2. 果樹
ブドウの栽培においては、開花前にジベレリンを含む調整剤を散布することで、種無しブドウにすることが可能です。また開花後にもう一度ジベレリン処理することで、果実を大きくすることができます。またリンゴや梨などでは、収穫前の果実の落下を防ぐことを目的として調整剤が使用されます。

3. 水稲
水稲では、ジベレリンの合成を阻害する調整剤を用いることで、水稲の背丈が低くなり、水稲を倒れにくくすることが可能です。これは、穂が水に浸かって発芽したり、収穫作業に手間がかかったりするリスクの軽減に繋がります。また、登熟歩合の向上や病気の予防を目的としても、調整剤が活用されています。

4. 花卉
草花の苗や鉢物に用いられる花卉では、節間が詰まっているものが好まれます。これは、節間が詰まっている方が、花のボリューム感が出るためです。例えば、茎の伸長を抑える調整剤を処理することにより、花卉の見栄えを整えることができます。

5. その他の植物
作物以外の栽培にも、調整剤は応用可能です。例えば、調整剤を用いて芝や街路樹などの成長を抑制することで、剪定作業の効率化をはかることができます。

短所

1. 使用量に注意が必要
調整剤を有効に活用するには、適量の使用が必須です。調整剤は基本的に少量で効果を発揮しますが、少な過ぎると十分な効果が得られないこともあります。また、多過ぎると期待した作用と逆効果が現れたり、作物に調整剤が残留してしまう可能性があったりと、作物に悪影響を与えてしまう場合もあります。

2. 散布時の安全対策
調整剤を使用する際には、調整剤が肌に直接触れないよう注意して作業します。これは、調整剤の中には刺激性のものや医薬用外劇物など、身体に影響を与えるものも存在するからです。また、作業後はすぐに手足、顔などをよく洗い、付着した調整剤を落とします。可能であれば衣服も交換すると、より安心です。

3. 保管方法に注意が必要
調整剤は可能なかぎり1度で使いきれる量だけ用意するようにします。やむを得ず保管する場合は密封し、直射日光に当たらない涼しい場所で保管してください。また、誤飲などの事故を防ぐために、食料品とは別の場所で保管することが重要です。

 

ボードン袋

ボードン袋とは

ボードン袋とは、曇り止め処理の施された袋状の包装資材です。樹脂の一種であるポリプロピレンを縦横の2方向に伸ばしたフィルムで製造されており、その素材名「Oriented Polypropylene」を略して、OPP袋やOPP防曇袋などとも呼ばれています。

ボードン袋の使用用途

ボードン袋が最も広く使用されるのは、野菜・果物など青果の流通分野です。青果は、収穫後も「蒸散」と呼ばれる現象が起きており、表面から水分が放出され続けています。そのため、曇り止め処理された素材でなければ水滴で曇ってしまい、場合によっては変色や腐敗など、品物の劣化につながります。

こうした問題を避けるために、曇り止め加工されたボードン袋が利用されます。野菜や果物だけでなく、パンなど青果以外の食品や花、あるいはCDや本などの包装にも使われています。

ボードン袋の特徴

長所

OPPという素材は非常に透明度が高く、伸びずに破れにくいのが特徴です。また、水分がフィルム表面に馴染んで広がる性質により、表裏両面に水滴がつきにくいという長所もあります。この特徴が最も活かされるのが、青果の包装です。曇らずに品物を消費者に見てもらえる上、変色や腐敗なども防ぐことができます。

短所

素材としての強度は高いですが、袋状に加工する際、接合部分が裂けて破れやすいのが短所です。袋詰めの際には、注意が必要になります。

ボードン袋の種類

1. 形状とサイズによる分類

取り扱いサイズはメーカーによりますが、規格サイズの長方形だけでも10種以上あります。それ以外では、逆三角型は葉物を詰めやすく、同じ長方形でも、ネギや長芋が入る細長いタイプもあります。また、果菜や果物を詰めるのに便利な底マチ付き、マチと取手が付いたスタンド型など、様々の形状があります。

形状の他、封をする粘着テープや開封テープ付き、繰り返し開閉可能なジップ付きもあり、それぞれサイズも豊富です。袋ではありませんが、ラップ型もあり、必要なサイズにカットして使用します。

2. 穴の有無による分類

ボードン袋には、穴あき・穴無しの2種類があり、青果の包装では穴あきタイプが主流です。穴があいていることで換気され、ボードン袋に封をしても、より曇りにくくなります。一方、穴無しタイプは、乾燥に弱い青果や水濡れを避けたい品物を包装する場合に適しています。

3. 厚さによる分類

0.02mmと0.25mmが主流ですが、厚手の0.04mm、0.06mmなどもあります。底マチや取手のあるタイプで、果菜や果物などを包装する場合は、厚手フィルムが用いられています。

4. 色とデザインによる分類

透明無地の製品が主流ですが、色付きのものもあります。例えば、背面だけが黒のボードン袋ならば、他の袋に比べて売り場でより消費者の目を引きやすくなります。黒以外にも、野菜や果物の鮮やかな色が映える色合いの柄入り製品もあります。具体的には、野菜や果物のイラストや名称、あるいはリサイクルへ向けて、プラマーク表示が印刷されているものです。

大型店舗では特に、資源の再利用を意識して、プラマーク入りの包装を推進するケースが増えています。

ボードン袋の選び方

一般に野菜や果物類には、穴のあるボードン袋を選びます。特にジャガイモや玉ねぎは湿気に弱いので、穴あきタイプが便利です。反対にキノコ類や大葉、パンや生花など、乾燥に弱いものや水濡れを避けたい乾燥ハーブ類、CDや文具などには、穴の無いタイプを使用します。

ラップ型のOPPフィルムは、レタスや白菜など葉物を包む際に、使用されることが多いです。より密着させて使用でき、表面の葉が痛むことを防げます。

厚さとしては、葉物など軽量の品には0.02mm、やや重い根菜などには0.025mmを使うことが多いです。包装する品物の性質に合わせた、デザインや厚さを選びましょう。

ボードン袋の使い方

1. 封の閉め方

ボードン袋は封を閉めた方が、包装した品物の鮮度は長持ちします。そのため、通常はテープで封をするバックパッカーや、熱処理などで封をします。

バックパッカーを使用する際は、ボードン袋を一度ねじってからテープを貼ると、仕上がりが綺麗です。ボードン袋自体に、封かん用の粘着テープがついている製品もあります。

2. 葉物の詰め方

ボードン袋に詰める際、野菜や果物が揃って袋に収まることは、商品としての価値を考えると重要な点です。特に小松菜やほうれん草などの葉物野菜は、平たいボードン袋に均一に揃えて詰めることが難しいため、袋詰め専用の樹脂製シートが市販されています。

袋詰め専用シートに葉物野菜をそろえて並べ、野菜と共にボードン袋に差し込み、野菜を滑らせるように詰めて、シートを抜き取り、封をします。袋詰めシートの代わりに、みかんネットで野菜を包んでからボードン袋に差し込み、みかんネットを引き抜く、という方法もあります。

ボードン袋は、接合部分が裂けやすいため、包装作業時には注意が必要です。用途に合ったサイズや形状のボードン袋を上手く利用することで、品物を傷から守り、長持ちさせることができます。

ベニカマイルドスプレー

ベニカマイルドスプレーとは

ベニカマイルドスプレーとは、住友化学園芸株式会社が製造販売するスプレータイプの園芸用殺虫殺菌剤です。有効成分として食品である還元澱粉糖化物(水あめ)を使用しており、対象となる害虫や菌を包み込んで殺虫・殺菌する物理防除剤であるため、抵抗性害虫や耐性菌にも効果的に作用します。

化学合成農薬は作物への残留などの点から、使用回数や使用時期が定められていますが、ベニカマイルドスプレーはその商品特性上、使用回数や使用時期の制限がなく、作物への残留の恐れがないことから、収穫直前まで使用可能であることが大きな特徴といえます。

ベニカマイルドスプレーの使用用途

ベニカマイルドスプレーの使用用途は対象作物に対する害虫の殺虫、菌類の殺菌です。適用作物は種々の野菜類、ハーブ、果樹などと幅広く、適用病害虫はアブラムシ類、ハダニ類、コナジラミ類、うどんこ病などです。作物によって適用病害虫は異なり、また一部の作物については所定の条件で薬害を発生させる恐れがあることから、使用前には確認が必要です。

使用上の注意点として、有効成分が還元澱粉糖化物であるため、散布液が害虫や菌類に直接触れる必要があることから、対象作物に対してむらなく散布する必要があります。また害虫の卵には効果がないため、発生が活発になる時期には継続した散布が必要となります。

切り花延命剤

切り花延命剤とは

切り花延命剤とは、花器などに生けた切り花をなるべく枯らさずに、少しでも良い状態で長持ちさせるための物質が含まれている薬剤です。

延命剤の最も重要な役割として、切り花の栄養素を補給することと、水の腐敗とバクテリア増殖を抑制することの2点が挙げられます。

切り花延命剤の使用用途

切り花延命剤は、切り花の鮮度を保つために、花瓶の中の水に混ぜて使用します。花は切って花瓶に活けると、土壌で成長している時に比べて、はやく枯れてしまう傾向にあります。

花は切ると、栄養を吸収する能力が著しく低下するためです。また、花を生けた花器の中で、水温と栄養分がバクテリアにとって最適な状況になると増殖し始め、水が腐敗することも理由として挙げられます。

切り花延命剤の特徴

長所

切り花と花器をより良い状態にしたうえで、切り花延命剤を使用することにより、室内で花を愉しむことが可能です。直接屋外で花を観ることができなかったり、贈答用など大切な人に、切り花を愉しんでもらうために必要不可欠な液剤です。

短所

延命剤を使用していても、水と延命剤の入れ換えは必要です。暑い季節では水温も高くなり、切り花の状態も悪くなり始め、水中のバクテリアが増殖して花の劣化も早くなります。

切り花を生ける環境によって、適宜入れ替えが必要です。酸性タイプの薬剤だと、鉄製の花器を腐食させる恐れがあるので、延命剤に含まれる成分の確認が必要です。

切り花延命剤の種類

1. 液体・粉末

切り花延命剤には、大きく液体と粉末タイプがあります。液体が一般的で使いやすいのですが、内容量が多いものは、開封して長期間置いておくと変色する恐れがあります。そのため、分包タイプも販売されています。

2. 成分による分類

延命剤に含まれる成分によって、効果が異なります。

  • グルコースやサッカロースなどの炭水化物が含まれる場合
    花の色や鮮やかさ、香りを保持します。
  • ショ糖・ぶどう糖などの糖類が含まれる場合
    糖類が花にエネルギーを補給することで、花弁や開花した状態をきれいに保ちます。
  • 酢酸銀や硝酸銀のような殺菌作用成分が含まれる場合
    水が濁ったり、腐敗するのを防ぐ効果があります。
  • 陰イオン系や陽イオン系のような界面活性剤の場合
    水の吸い上げを良くする効果があります。銀が抗菌剤として入っているものは、陰イオン系の薬剤を使用することで、切り花を安定した状態に保ちます。

あらゆる切り花としての延命剤がほとんどですが、バラ専用など花に特化したものや、鉄製の花器専用のものも存在します。

切り花延命剤の選び方

液体が一般的ですが、普段花を生ける機会がない場合は、粉末タイプのものがおすすめです。種類で述べたように、成分によって花の保ち方が異なるので、どう切り花を生けたいかを優先して選ぶと良いです。

含まれる成分によっては、生ける花器を選ぶ必要があります。真鍮や銅などの花器には注意が必要なので、購入前に確認することをおすすめします。

切り花延命剤の使い方

花屋などでもらう一般的な液体の延命剤 (約3ml) の場合は、水を入れた花器に直接入れ、軽く混ぜます。目安の水量は約500mlです。

テーブルの上などに小さく飾る場合は、500mlのペットボトルに延命剤を溶かしておいて、必要な量だけ花器に移して使用します。溶かした延命剤は早めに使用することをおすすめします。

延命剤を入れた後は、2~3日様子をみます。季節や生ける環境によって1週間そのままにしてもよい場合もあれば、こまめに取り換えなければならない場合もあるため、柔軟な対応が必要です。

切り花延命剤のその他情報

切り花のお手入れ方法

延命剤の効果をより発揮するためには、切り花自体のお手入れを工夫する必要があります。茎を切ってから時間が経っている場合、ヌメヌメした状態になっているため、茎を優しく丁寧に洗うと良いです。

痛んでいる茎は、痛んでいるところから1~2cm離して、水に漬けた状態で斜めに切ります。ハサミでもよいですが、カッターだと切り口がきれいに仕上がります。切り口の表面積が大きくなり、吸い上げがよくなります。

また、花器の中にバクテリアが増えないよう、塩素系の漂白剤で清潔に保っておくことが大切です。

防毒マスク吸収缶

防毒マスク吸収缶とは

防毒マスク吸収缶とは、防毒マスクに装着して毒性物質を吸収する物質を詰め込んだ缶です。

一般的に、防毒マスクの面体に必要個数の吸収缶を取り付けて使用します。吸収缶によって除毒方法は異なり、目的の毒性物質に適したものをつけなければ効果を得られないため、種類の選定には注意が必要です。

また、吸収缶を使用する際には、使用期限、設定された破過期間、面体の適切な装着による密着性の確保などの項目を順守する必要があり、取り扱い手順を誤ると適切な効果が得られません。

これらの注意事項は各メーカーの防毒マスク取り扱い手順書に記載されてありますが、厚生労働省より「防毒マスクの選択・使用等について」という通達がなされているため、使用前の確認が大切です。

防毒マスク吸収缶の使用用途

防毒マスク吸収缶の使用目的は、人体に有毒なガス成分が存在する雰囲気下で作業者が有毒ガスを吸収することを回避し、作業を可能とすることです。吸収缶にはそれぞれの種類によって除毒できる成分・濃度が定められており、規格外の条件や酸素濃度が低い箇所では使用できません。

農業用途に用いる場合、農薬の調製や散布、消毒剤の使用時などに防毒マスクの使用が想定されます。注意すべき点としては、吸収環式の防毒マスクは気体 (蒸気) にのみ有効であり、液体の有毒物に対する効果はないことが挙げられます。

また、通常の吸収缶の使用用途は有機ガス用、ハロゲンガス用などの代表例のみが記載されているため、有毒物のSDSや吸収缶の取扱説明書などから、使用目的に合致していることを事前に確認する必要があります。

防毒マスク吸収缶の特徴

防毒マスクは面体と吸収缶でできています。顔に装着する部位のことを面体と呼び、有毒物質を吸収する薬剤を詰めた部位の事を吸収缶と呼びます。

吸収缶に詰められた薬剤は、有毒物質と反応して無毒化させる働きがあります。吸収缶は付け替えが可能で、発生する有毒ガスの種類に応じて交換が必要です。

特に有機ガスやハロゲンガス、アンモニア、亜硫酸ガス、硫化水素に使用する吸収缶は注意が必要で、国家検定に合格したものを使用しなければなりません。

長所

正しく使用すれば、有毒物質が発生する作業でも健康を害することなく作業を進められます。農作物の防除に使用する農薬は、たとえ基準濃度を守っていたとしても、直接人体に取り込まれてしまうと非常に危険です。

防毒マスクの使用により、農薬散布におけるリスクが大幅に削減されます。

短所

防毒マスクには、使用できない環境もあるので注意が必要です。具体的に、以下のような環境では使用することができません。

  • 酸素濃度が不明もしくは18%未満
  • 有害ガスの平均濃度が不明、もしくは使用する防毒マスクの濃度上限を超えている
  • 常温、常湿、常圧以外の環境
  • 性質の異なるガスが混在している環境

防毒マスク吸収缶の種類

対応している物質ごとに約13種類に分けらています。特に注意が必要な5種類とその対応可能ガスの関係は以下の通りです。

  • 有機ガス用: クロルピクリン、シクロヘキサン、トルエン
  • ハロゲンガス用: 塩素、臭素、フッ素
  • アンモニア用: アンモニア
  • 亜硫酸ガス用: 亜硫酸ガス
  • 硫化水素用: 硫化水素

クロルピクリンは農業においても土壌消毒剤として使用されるので、必ず防毒マスクを着用しての作業を心掛けなくてはなりません。

防毒マスク吸収缶の選び方

吸収缶は有毒物質に合わせたものを選ぶ必要があります。対応していないものを使用したとしても、防毒の効果が期待できないので注意が必要です。

防毒マスクは、濃度上限によって3種類に分類されます。防毒マスクの種類と濃度の関係は以下の通りです。

  • 直結式小型防毒マスク: 低濃度用の吸収缶に対応
  • 直結式防毒マスク: 中濃度用に対応
  • 隔離式防毒マスク: 高濃度用に対応

防毒マスク吸収缶の使い方

必ず作業内容や発生する有毒物質の種類に合ったものを使用しなければなりません。その他、使用前に破過時間を確認する必要があります。

破過時間とは、使用してから吸収缶の効力が無くなるまでの時間です。破過時間を超えた吸収缶は防毒効果が無くなってしまうため、定期的に交換する必要があります。全体の注意点としては、顔と面体をしっかりと密着させることです。

隙間が生じていると、その隙間から有害物質が入り込む可能性があるため、防毒効果が下がってしまいます。また、正しく保管して防毒マスクの性能を損なわないようにすることも重要です。また、劣化の原因となる高温多湿を避けて保管します。

安来鋼

安来鋼とは

安来鋼とは従来、島根県付近の山陰地方において、たたら製鉄の製法を用いて生成された鋼の総称でしたが、現在では日立金属株式会社が島根県安来市の安来工場で製造している特殊鋼の総称として用いられています。後者は商標登録もなされており、YSSヤスキハガネとして知られています。

安来鋼はたたら製鉄の一種である直接製鋼法で製造された鋼であり、不純物の混入が少なく、古くから刃物類に用いられた鋼でした。特に島根県出雲地方は真砂と呼ばれる高純度の蹉跌が豊富であり、森林資源にも恵まれていたことから、その地方で生成された安来鋼は日本刀などの高級刃物に好んで用いられています。

安来鋼の使用用途

安来鋼の使用用途としては、日本刀をはじめとする刃物類の原料としての使用が挙げられます。これは現在製造されているYSSヤスキハガネでも同様であり、特に黄紙、白紙、青紙と呼ばれる炭素鋼については高級刃物鋼として知られ、広く用いられています。なおこれらの名称は鋼を分別する際の色紙に由来しており、具体的な違いとしては含有成分である炭素、タングステン、クロムなどの含有量が挙げられます。

また現在のヤスキハガネは特殊鋼の総称として用いられているため、刃物用のみならず工具、自動車用部品材料、航空機用材料、エレクトロニクス材料など様々な用途に用いられています。

PVC接着剤

PVC接着剤とは

pvc接着剤

PVC接着剤とは、塩化ビニル樹脂または塩ビ酢ビ共重合体を変性して製造した接着剤のことです。

塩化ビニル樹脂系接着剤とも呼ばれます。外観は通常、ゲル状の液体であり、溶剤臭を有します。

有機溶剤を使用している製品が一般的で、引火性、中毒性があることから適切な保管、使用には注意が必要です。

PVC接着剤の使用用途

PVC接着剤の使用用途として、PVCと呼ばれる塩化ビニルの接着が挙げられます。PVC接着剤を用いた塩化ビニルの接着は、樹脂そのものを膨潤させて一体化させることで接着するドープセメント法と呼ばれる接着方法であり、軟質塩化ビニルの接着に良く用いられています。

特に塩化ビニル配管同士の接着に用いられることが多いです。そのほか、金属とビニールシートの接着などにも使用されます。

PVC接着剤は部材をわずかに溶かしながら接着するため、部材同士が一体化することで一定の接着強度を持たせられる接着剤です。また、耐水性にも優れており、水漏れを防ぐ効果も期待できることから、塩化ビニル製の液体配管補修などにもよく用いられます。

PVC接着剤の特徴

長所

PVC接着剤は速乾性、耐水性に優れており、さまざまな粘度の製品が販売されているため用途に応じた製品の選定が可能なことが特徴です。また、固定する接着剤としての役割だけでなく、パイプを継手の奥まで挿入する際に潤滑剤として使用することもできます。

PVC接着剤は種類ごとに缶の色が異なる場合が多く、同じく種類ごとに色が異なる塩ビ管に合わせた配色で缶が作られているため、塩ビ管の接着に用いる際に間違えにくくとても便利です。

短所

有機溶剤を用いている接着剤であるため、接着物の耐溶剤性によっては、ひび割れやクラックなどが発生する恐れがあります。

塩化ビニルを軟化させる際に添加されている可塑剤は、接着したときに滲み出しビニルを硬化させたり、接着剤に移行することではがれやすくなったりする可能性があります。可塑剤については、メーカーやグレードにより性質が異なる点に注意が必要です。

PVC接着剤の種類

PVC接着剤にはさまざまな特徴をもつ製品が存在し、それぞれ粘度や成分によって対応するパイプの口径や用途が異なります。

1. 速乾タイプ

乾くのが早く、作業中に継手からパイプが抜けてしまうことが少ないことが特徴です。

2. 高粘度タイプ

口径の大きなパイプにも使用しやすく、打ち込みやすいことが特徴です。しかし、乾くまでに時間がかかることからパイプが抜けやすく、打ち込み後しばらくは支えておく必要があります。

3. 色付きタイプ

透明の他に、青、白、緑、紫などさまざまな色調の接着剤が存在し、接合の状態が分かりやすくなります。

PVC接着剤の選び方

PVC接着剤は非常に種類が多く、性質によって使用できる場所や用途が異なるため、製品情報をよく確認して選ぶことが非常に大切です。また、速乾タイプなどは一度開封すると長期の保存は難しくなります。

かたまってしまう他に、変色する、どろっとするなどといった劣化をすることも多いため、容量に注意して選んだ方が無難です。未開封でも使用期限が設けられている場合が多く、開封時に異変を感じたときは使用せず破棄することをおすすめします。

PVC接着剤の使い方

継ぎ目を接着するためには、まず接着させたい塩ビの表面のほこりや汚れ (水分、油分など) をふき取り、PVC接着剤を付け、少し溶かした表面同士を接合します。接着剤により乾燥速度は異なりますが、接着後しばらくは動かさず、支えておくと良いです。

表面を溶かし、溶けたものを補う役割を持っているためPVC接着剤で接合することにより、接着部位の強度を高めるという働きもあります。

パイプを奥まで挿入する際の潤滑剤として使用する場合は、挿入するパイプに接着剤を塗り、表面を溶かしながらゆっくりと挿入します。このとき、パイプが抜けやすくなっているため安定するまで支えておく必要があります。