台はかり

台はかりとは

台はかりとは、質量計量器の一種で、台の天板部分 (積載面) に対象物を乗せ、天板の沈み込みから質量を計量するタイプの計量器です。

キッチンスケールや体重計なども台はかりの一種とされていますが、従来は特に重くかさばるものを計量するために使用されてきました。台はかりにはそれぞれに重量制限があり、大きく重い物を計ることができませんでしたが、計りてこを複数段組み合わせた上に台を乗せることで、計量する対象物の大きさと重さの制限を緩和することが可能となりました。

現在は、電気抵抗式といわれる荷重によるひずみを電気抵抗として取り出すものが多く用いられています。販売するメーカーによって名称は異なりますが、デジタル台はかり、電子台はかりなどの名称で販売されています。

台はかりの使用用途

台はかりの使用用途は質量の計量であり、一般に一定の大きさの対象物を計量する際に用いられます。広義にはキッチンスケールや体重計も台はかりの一種とされていますが、現在では台の上に対象物をおいて重量を計測する計りを指すことが多いです。

試薬などのグラムスケールの計量物を計量するものから、車両や鋼材、コンテナなどの数十トンスケールの重量物を計量するものまで、その使用や用途は多岐に及びます。測定物の重量のほかに、危険物の計量が可能である防爆仕様品、屋外での使用に適した防塵・防水仕様品、計数機能を有する製品などの種類が販売されており、使用用途に応じた製品を選定することが重要です。

台はかりの特徴

長所

アナログ台はかりは電気を使わず使える構造ため、電源のない場所や電気を使うことが危険な場所でも使用することができます。デジタル台はかりは多数の特徴のある機能が展開されているため、様々な場面に適したものを選択することが可能です。

短所

台はかりは沈み込みの量から重量を計測するという特性上、上からの圧力や衝撃には強いですが、横からの衝撃には弱いです。フォークリフトの爪が横からぶつかる危険のある現場などでは十分に注意し、横からの衝撃に強い台はかりを選択する必要があります。

台はかりの種類

  • アナログ台ばかり
    電気を使わず使うことのできるタイプ
  • 球受付き台ばかり
    構造上、精度・耐久性が高いタイプ。横からの衝撃にも強く、フォークリフトを使う現場に向いています。
  • 球受・脚付き台ばかり
    球受付き台ばかりに脚が付いているタイプ
  • 脚付き台ばかり
    球受付き台ばかりには耐久性が劣るが、コストが低いタイプ
  • スロープ付き台ばかり
    対象物を台車に乗せたまま計ることができるタイプ

台はかりの選び方

台はかりには様々な大きさや重量制限、精度のものがあります。非常に種類が多いため、計りたいものの大きさ、重さ、どれほどの精度が必要なのかや台はかりを使用する環境をよく考えて選ぶ必要があります。また、台はかりを用いて得た値を何に使うのかという点も重要です。

台はかりを選定する際は、以下のポイントを確認するようにしましょう。

1. 大きさや重量

計りたいものの大きさや重量に対し、余裕があるものを選ぶことが大切です。大きさや重量制限は台はかりによって決まっているため、購入前にしっかりと確認しておく必要があります。

2. 精度

重量制限に余裕をもって選ぶことも重要ですが、必要以上に最大重量の大きなものを選んでしまうと、細かな値を表示することができないことがあります。重量制限だけでなく最小表示にも注意が必要です。

3. 使用環境

水を多く使用する現場や、粉塵の舞う現場で台はかりを使用する場合には、防水・防塵機能のある台はかりを選ぶ必要があります。また、危険な現場で使用する場合は、危険の分類に合った防爆構造をつ台はかりを選ばなければなりません。

商業的な取引や証明に使用する際は特殊で、国家検定の付いている特定計量器を使用し、定期的に法定検査を受ける必要があります。

台はかりの使い方

アナログ台はかりの使い方は、以下の通りです。

  1. 容器 (風袋) を乗せ、容器の重さに目盛りを合わせる。
  2. 容器に対象物 (計りたいもの) を入れる。
  3. 目盛りの横についているラインが床と垂直に (バーが水平に) なる点まで、おもり乗せにおもりを重ねる。
  4. 重ねたおもりを合計することで、対象物の重量を導くことができます。

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