ジグソー替刃

ジグソー替刃とは

ジグソー替刃は、電動工具であるジグソーの交換用のブレード(刃)です。

ブレードはジグソー本体に装着して往復運動をさせることにより、木材や鋼板などを切断するのに使用します。

ジグソー替刃の使用用途

ジグソーのブレードは消耗品です。そのため、切れ味が悪くなったり、曲がってしまったりしたときに、ジグソー替刃を用いて交換します。

また、ジグソー替刃には、数多くの種類が用意されています。切断する対象物の材質や厚さ、直線や曲線などの切断形状、切断面の仕上がりなどによって、ジグソー替刃に交換して使用することが可能です。

ジグソー替刃の原理

ジグソー替刃は、ジグソーへの差し込み部の形状の違いで「スタンダードタイプ」と「Bタイプ」の2タイプがあります。

スタンダードタイプは差し込み部がストレート型になっており、ジグソー本体の取り付け部のボルトをいったん緩め、ブレードを差し込んだ後、再度ボルトで固定し直します。一方、Bタイプは差し込み部がT字型になっており、ジグソー本体への取り付けはブレードを差し込むだけで装着可能です。現在は、交換に工具が必要なスタンダードタイプよりも、ワンタッチで装着できるBタイプのほうが主流になっています。

なお注意点として、ブレードを交換する際は電源プラグを抜いたり、バッテリーを外したりして、ジグソーが誤って作動しないようにします。

ジグソー替刃の選び方

ジグソー替刃の選び方を、以下の5点にわけて解説します。

1.  差し込み部

ジグソー替刃は、差し込み部の形状がストレート型の「スタンダートタイプ」と、T字型の「Bタイプ」があります。そのため、使用するジグソー本体がどちらのタイプに対応するかを確認して選ぶ必要があります。

また、差し込み部の形状だけでなく、厚みも確認しなければなりません。刃厚が厚すぎると、装着できないジグソーもあります。

2. 対象物の材質

ジグソー替刃は、切断する対象物の材質に応じたブレードを選ぶ必要があります。木材や金属、プラスチック、石膏ボード、FRP、タイル、ガラス、セラミック、発泡スチロール、段ボール、皮、ゴムなど、それぞれの材質に応じたジグソー替刃が市販されています。

木材用は摩擦熱や目詰まりを防ぐために、歯を大きくしているのが特徴です。金属用は歯を大きくすると耐久性が悪いため、一つひとつの歯に負荷がかかりすぎないように細かい歯になっています。

材質に応じたジグソー替刃を選ぶことにより切断の効率が向上し、ブレードも破損せず長持ちしやすいです。

3. 対象物の厚さ

ジグソー替刃は、対象物の厚さを考慮して選ばなければなりません。厚さのあるものを切断したい場合は、長めのブレードを選ぶ必要があります。ジグソー替刃のスペック表には、切断できる対象物の厚さが記載されています。

短いブレードで厚さのある対象物は切断できませんが、長いブレードで厚みの少ないものは切断できます。しかし、長いブレードで厚みの少ないものを切断する場合は、刃先のブレが大きくなるため取り扱いに注意が必要です。

4. 直線切りと曲線切り

ジグソー替刃は、一般的な直線切り用のほかに、曲線切り用もあります。

直線切り用のブレードは、刃幅を大きくして歪みを抑えることで、真っ直ぐ切断しやすくなっています。一方、曲線切り用のブレードは、直線切り用よりも刃幅が小さいです。刃幅が小さいため、ジグソーを曲線に沿って曲げていく際の負荷が軽減されます。

5. 切断面の仕上がり

ジグソー替刃は、歯の山数で切断面の仕上がり具合が変わります。

スペック表には、1インチ当たりの山数が記載されており、山数が多いほど歯が細かくキレイに仕上がります。そこまでキレイな仕上がりを求めなくても良い場合は、山数が少なく歯が大きいほうが高速で切断でき、作業効率が高いです。

また、一般的なブレードは上向きの刃ですが、バリの出にくい下向きの刃もあります。

ゲージ

ゲージとは

ゲージとは、簡易的に使用可能な測定具のことを指します。

専門的な測定機器の場合、技術や知識、個人の習熟度によって測定値に影響がでます。

しかし、ゲージを使用することで精度良く、使用者を選ばずに測定が可能です。測定の対象形状により、対応した様々なゲージがあります。ゲージの多くはそれ自体が精度良く製作されています。そのゲージ自体の精度によって測定が可能になります。よって、可能な限り精度を保持するような保管や使用方法も重要です。

ゲージの使用用途

ゲージは、測定する対象物により様々な種類があります。測定対象によって適切なゲージを選択する必要があります。

例えば、幅を計測したいとします。その場合は、主にブロックゲージを使用します。測定する幅に合わせてブロックゲージを組み合わせ、その幅に入るか否かで判断します。

他にもスキマゲージダイヤルゲージラジアスゲージなどの種類が存在します。すきまゲージは、測定物との接地面のすきまを計測できます。R形状を測定したい場合は、ラジアスゲージをします。どのような形状を測定したいかという部分を明確に見定めることが重要です。

また、ゲージを使用する際に重要なことの1つとして、保管や使用方法があります。ゲージは、ゲージ自体の精度によって測定精度を担保しています。

  • 雑に置いて他の物にぶつける。
  • 環境の悪い場所で保管し、錆を発生させる。
  • 手を滑らせて落とす。

上記のように扱うとゲージ自体の精度が下がり、測定の精度も悪くなります。ゲージの保管や使用には充分注意を払いましょう。

ゲージの選び方

ゲージは、測定する形状により選択肢が変化します。また、JIS規格により定められた等級が存在します。同様のゲージであっても、使用目的によって等級が変わるので、等級に関しても調べる必要があります。以下に、数種類のゲージを参考として挙げます。

  • ブロックゲージ
    ブロックゲージは、幅が決められたブロック形状のゲージです。ブロックゲージ同士を組み合わせて幅を測定します。また、マイクロメータのような測定器の精度確認にも使用可能です。等級はK、0、1、2の4等級あります。加工品の測定か、もしくは検査機器の精度点検に使用するのかで、等級も変化します。
  • フィラーゲージ(すきまゲージ)
    すきまゲージは、厚みが異なる薄い金属板です。すきまを測定する際に使用します。すきまに対してフィラーゲージが入るか否かで測定します。フィラーゲージも厚さによって、寸法許容差があります。
  • ラジアスゲージ
    ラジアスゲージは、曲線部の形状を測定します。曲線部にラジアスゲージをあて、隙間やガタツキがないかを確認します。凸形状と凹形状の両方があります。
  • ピンゲージ
    ピンゲージは、円柱状のゲージです。主に、小径穴の測定に使用します。穴に入るか否かで測定します。
  • ねじゲージ
    ねじゲージは、加工したネジが許容公差内で製作されているかを測定できます。通しと止めの2種類があります。通し側がスムーズに通り、止め側が入らずに止まるかで判断します。

自由錐

自由錐とは

自由錐 (じゆうきり) とは、回転工具に取り付けて穴を加工するための工具です。

名前の通り、自由に穴のサイズを変えられるのが特徴です。メーカーによって「自在錐」「自在ソー」「サークルカッター」のように呼び方に違いがあります。中心に軸となるセンタードリルがあり、横に広がったバーに刃が付いています。

対応する材質は、プラスチックや木材、石膏、金属など幅広いです。それぞれに対応した自由錐と刃を選ぶことが重要です。また、片刃と両刃の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットが異なるため、吟味する必要があります。

自由錐の使用用途

自由錐は配線や配管を通すための穴など、各種工事やDIYで穴を加工する際に使用されます。特に自由錐は穴のサイズを自由に変えられるため、異なるサイズの穴をあけたいときに便利です。

穴のサイズによる刃の交換が不要で、作業効率を上げられます。また、各サイズのホールソーを取り揃える必要がなくなり、経済的で省スペースです。

自由錐の原理

自由錐は中央にあるセンタードリルで位置決めを行い、左右に伸びたバーの先端にある刃で穴をあけます。バーの間で刃をスライドさせて、穴のサイズを調整します。

穴の加工には、別途回転工具が必要です。主に電動ドライバーボール盤を使います。木材や石膏ボードのように、柔らかい材質であればどちらでも構いません。しかし、硬質建材や金属を加工する際は、しっかりと加工物を固定できるボール盤を使用しないと危険です。

センタードリルの種類によっては、先ネジ式タイプの製品があります。先ネジ式タイプをボール盤で使用すると、加工物を持ち上げる可能性があるため避けた方が良いケースも多いです。

自由錐の選び方

自由錐を選ぶときは、以下の6つを考慮します。

1. 穴のサイズ

自由錐は、色々なサイズの穴をあけられます。しかし、そのサイズは自由錐のバーの長さに制限されます。自由錐を選ぶ際は、実際に加工したい穴のサイズに対応しているかの確認が必要です。

2. 加工物の材質

自由錐は木材用や金属用など、加工物の材質に対応する製品を使う必要があります。木材用の自由錐で金属に穴あけ加工をすると、非対応材質かつ木材よりも固い金属に加工することになるため、自由錐が破損したり、思わぬケガや事故につながったりします。非常に危険なため、自由錐を選ぶ際は必ず対応材質を確認することが大切です。

3. 加工物の厚み

加工物の厚みも考慮する必要があります。材質だけでなく、想定外の厚みに関しても破損やケガなどのリスクがあるため注意が必要です。「穴あけ深さ」などの項目で、加工物の厚みに対応できるかの確認ができます。

4. 刃のタイプ

自由錐には、「1枚刃」と「2枚刃」の2タイプがあります。1枚刃は片側だけに刃があります。メリットとしては、2枚刃よりも安価に入手が可能です。デメリットは、刃が片側だけなので安定感に欠けます。手で持つ回転工具だと、軸がブレやすく、綺麗な穴にならない可能性が高いです。ボール盤で確実に垂直方向への力を加える使用が推奨されます。

2枚刃は、センタードリルの両側に刃があります。メリットは、両方に刃があることで1枚刃よりも安定していることです。2枚の刃がガイドになることで、1枚刃よりも軸ブレが少ないです。電動ドライバーによる加工もできます。デメリットは、1枚刃よりも比較的高価なところです。

5. 替刃

刃は消耗品のため、替刃が用意されているメーカーの製品を選ぶと経済的です。互換性は保証されていないので、純正品の使用が安全です。

6. 安全ストッパー

自由錐は、安全ストッパー付きのものを選ぶと安心です。万が一、刃の固定が甘い場合でも、刃が遠心力で飛び出す心配がありません。安価な海外製の製品を選ぶ際は、特に注意が必要です。

セーバーソー替刃

セーバーソー替刃とは

セーバーソー替刃とは、パイプや木材、薄鋼板などを切断するための電動工具であるセーバーソーの交換用のブレードです。

ブレードはセーバーソー本体に取り付けて、往復運動をさせることで対象物を切断するのに使用します。切断する対象物の材質に応じて、ブレードには複数の種類があります。

専用のブレードを使用することで、ステンレスやALCなど、さまざまなものの切断が可能です。なお、セーバーソーは「レシプロソー」とも呼ばれます。

セーバーソー替刃の使用用途

セーバーソー替刃は、切断する対象物の材質に合わせてセーバーソーのブレードを交換する際に使用します。セーバーソーのブレードは目が粗いため、切断面も粗くなります。そのため、精密なカットには向きません。伐採や解体などの切断作業に適しています。

また、ブレードが破損したり、切れ味が悪くなったりした際にも使用されます。ブレードの目が立っていなかったり、錆があったりする場合は、新品への交換が必要です。状態の悪い刃は余計な力が必要で、安全に作業できません。

セーバーソー替刃の原理

セーバーソー替刃は規格が共通しており、各社のセーバーソーに装着可能です。取り付け部の形状が同じで互換性があるため、純正品にこだわる必要はありません。

ブレードを取り付ける際は、本体のスリーブを緩めてブレードを奥まで差し込むとロックされます。対象物に接触させた状態で本体のスイッチを入れると、ブレードは往復運動をおこない対象物を切断します。

ブレードの取り付けおよび取り外し時は、必ず本体からバッテリーを取り外す必要があります。ブレード交換時に本体が作動すると、思わぬケガや事故につながるため危険です。

セーバーソー替刃の選び方

セーバーソー替刃を選ぶときは、以下の4つを考慮することが大切です。

1. 切断物の材質

セーバーソー替刃は、切断物の材質にあったものを選ぶことが重要です。ブレードが破損しにくくなるだけでなく、切断作業の効率も上がります。ステンレスや鋼板、木材、竹、ALC、鋳鉄管、塩ビなど、それぞれの材質に応じた専用のブレードがあります。

また、切断物が硬い材質のものであれば、ブレードの板厚も厚くなります。たとえば、厚さ3mmのステンレス管は、板厚1.3mmのブレードが目安です。

2. 切断物の大きさ

セーバーソー替刃の長さは、切断物の大きさによって選定します。市販のブレードは、長さ150~300mmのものがあり、本体が対応しているかも含めて確認が必要です。

長さが短いほうがブレが少なく作業しやすいです。ただし、ブレードには「全長」と「有効長」があるため、切断物の大きさより長めのブレードを選ぶ必要があります。切断能力のスペックを確認すると、安全に切断できる切断物の大きさがわかります。

3. 切断物の形状

セーバーソー替刃は、汎用性のある直線タイプが多いです。しかし、管材を切断する場合は、湾曲タイプのブレードのほうが切断物にフィットするため切断しやすくなります。切断物の形状によってブレードを使いわけると、作業効率が上がります。

4. 切断物の仕上がり

切断物の仕上がりは、ブレードの目 (山数) によって決まります。目の粗いブレードは、切断面は粗くなりますが切断速度は速いです。反対に、目の密なブレードは、切断速度は遅くなりますが切断面は比較的きれいに仕上がります。必要とされる仕上がり具合によって、ブレードの山数を選びます。

山数は、1インチ (25.4mm) あたりの目の数です。一般的に、6山や10山、14山、18山が多いですが、なかにはコンビネーション刃と呼ばれる「10/14山」というブレードもあります。

1インチのうち半分 (0.5インチ) が10山の目で、もう半分が14山の目になっており、切断速度と仕上がりをバランス良く兼ね備えています。

コンクリートカッター

コンクリートカッターとはコンクリートカッター

コンクリートカッターとは、コンクリートやアスファルトのような硬い対象物を切断するために使用される工具 (工事機械) です。

人の力でコンクリートを切断する作業が「斫り」であるのに対し、コンクリートカッターのような工具の力で切断する作業は「解体」と呼ばれます。人力による切断作業と比較した場合、コンクリートカッターを使用したときの方が、騒音や振動を軽減することができます。

また、発生する粉塵の量も少なく抑えられ、高精度で切断ができる点がメリットです。

コンクリートカッターの使用用途

コンクリートカッターは、主に建設作業や解体・補修作業で使用されます。

具体的な使用例は下記のとおりです。

  • アスファルト舗装やコンクリートの切断
  • 雨水の排水用溝入れ作業
  • 瓦やタイルなどの切断
  • 配管や電線の敷設時の溝切り
  • ビルの解体や橋の撤去作業
  • 災害や事故発生時の人命救助

など、多くの役割を持ち様々な業種で使用されます。

コンクリートカッターの原理

コンクリートカッターは、装備された円形のブレードを電気またはエンジンの力で、高速回転させることで、コンクリートや石材などを切断します。ブレードは、金属で作られた基板の上にダイヤモンドの砥粒がちりばめられています。

この硬質なダイヤモンド砥粒で対象物を削ることで、硬い素材でも効果的に切断可能です。

コンクリートカッターの選び方

コンクリートカッターを選ぶときのポイントは、用途に応じて種類とブレードの寸法を検討することです。

1. コンクリートカッターの種類

コンクリートカッターは、主に3種類に分類されます。使用場所、用途に応じて適切なタイプを選びます。

ポータブルコンクリートカッター
手で持てる大きさで、コンクリート、タイル、瓦の切断に使用する工具です。小型で軽量なタイプからブレードが大きい大型のタイプまで、様々なタイプの製品があります。

持ち運びが容易であるため、大型の機械を持ち込むことができない場所や、移動を多く伴う現場などでの使用に適しています。

コンクリートカッター・ドラム
コンクリートやアスファルトなどを切断する際に使用する、大きめの工具です。下部にドラム状の刃 (ダイヤモンドブレード) を備えており、機械後方を作業員が手で押しながら使用します。

コンクリートカッター・ウォールソー
コンクリート建造物の壁を切断するための工具です。設置したレールに沿って、ダイヤモンドブレードを動かしながらカッティングします。モーターで動く自走式のブレードにより対象物を切断するため、施工後の切り口が均一できれいな切断面に仕上げることができます。

2.ブレードの寸法

対象物の大きさから切断深さが求められ、それによりブレードの寸法が決まります。切断深さの調整方法も確認したうえで、選ぶことが重要です。

3. 走行方法

コンクリートカッターの走行は、「手押し式」「半自走式」の2種類があります。カッターのサイズが大きい場合は、半自走式を選択すると作業効率が向上します。工事機械としてのコンクリートカッターは、半自走式が大半です。

4. タイプ

コンクリートカッターには、「湿式」と「乾式」があります。湿式は水をかけてブレードを冷却するタイプで、乾式は水を使用しません。舗装路の切断では湿式が使われます。

コンクリートカッターのその他情報

コンクリートカッターの使い方

コンクリートカッターでねらい通りに切るためには、対象物へ下書き線を、きれいに引いておくことが大切です。カッターを起動させ、ブレードの回転が、安定するまで対象物から離して待ちます。

回転が安定したところで対象物にブレードを当てると、切断することが可能です。コンクリートカッターは、手前から奥に向かって、動かしていきます。

コンクリートカッターの使用時は、粉塵と騒音に対して、準備をする必要があります。そのため、保護メガネ、手袋、防塵マスク、イヤーマフなどの保護具を必要に応じ使用します。

燃焼試験

燃焼試験とは

燃焼試験

燃焼試験とは、生地やプラスチック材料における燃え難さを評価する試験を指します。

生地の場合は、サンプルを45度に傾けた状態で、下から炎を当てて燃焼の広がり(燃焼面積及び燃焼長さ)がどのような状態か、また炎の残った時間(残炎時間)及び燃え切るまでの時間(残じん時間)を測定します。

プラスチック材料の場合は、試験片に規定の炎を接触させて、燃焼時間の長さや滴下物の有無により評価します。試験の準備や実施などが人手が必要となる項目が多い試験となります。

エージング試験

エージング試験とは

エージング試験

エージング試験とは、高温・低温、多湿、高負荷などの厳しい条件下で長期間連続で運転をさせて故意に製品を劣化させ、耐久性や耐用期間を検査する試験を指します。

主に、製品出荷前としての試験や新製品開発での検証試験として行われることが一般的です。

エージング試験では、初期故障の発見や加速劣化による耐久性の評価に役立ち、近年の製品の小型化に伴う発熱増加による寿命への影響を正確に把握することができることもあり、試験の需要が年々高まっています。

インパルスノイズ試験

インパルスノイズ試験とは

インパルスノイズ試験とは、スイッチングデバイス等の接点間のアーク放電による立ち上がりの早い高周波ノイズを模擬的に発生させて加えることで、電子機器の耐性を評価する試験です。

インパルスノイズ試験は、GHz帯のような高い周波数成分を含んだノイズを発生させる試験であるため、電源線や信号線に伝導してくるノイズ以外にも、静電気放電で発生するような高い周波数領域でのノイズ影響も評価することができます。

インパルスノイズ試験を行うにあたっては、出力電圧のばらつきを抑えたり、試験パルスの繰り返し周期を高速化したりすることが、適正な試験結果を得るために非常に重要です。

インパルスノイズ試験の使用用途

インパルスノイズ試験は、市場における電子機器のノイズ耐性を事前に予測する際に使用されています。市場不良を未然に防ぐために行う、信頼性試験の一つです。

特に、制御ラインや電源ラインへのスイッチング速度の速い妨害波の影響で、電子機器が誤動作しないか調査します。信頼度面で破壊や劣化含め問題が発生しないかどうかを模擬する目的に、インパルスノイズ試験は活用されています。

実際には、リレースイッチの接点などのON・OFF動作時の高調波成分を含むパルスノイズを想定した試験です。

インパルスノイズ試験の原理

インパルスノイズ試験は、立ち上がりの速い方形波を試験に用いるため、通常は水銀リレー方式ないしは半導体リレー方式と呼ばれる方式を採用したインパルスノイズ試験機を用います。電子機器へ現実に起こりうるノイズ印加を模擬するのが目的です。

試験モードの種類には、そのポートと種類に応じて、電源ライン用ノーマル・コモン両モード、信号制御線向け、放射ノイズの試験モードなどがあります。

1. 電源ラインへの試験モード

ノーマルモードとコモンモードがある試験であり、電源ラインポートへの試験手法です。モードの違いはノイズ発生端子のGND (グランド:接地) の扱いにあります。具体的には、ノーマルモードでは、このGNDを試験装置の接地基準面に接続しない手法であり、コモンモードは反対に接地基準面に接続する方法です。

2. 信号制御線への試験モード

信号制御線ポートへの試験手法ですが、そのポートへのノイズの与え方には、容量性ないしは誘導性のカップリングクランプを用います。容量性カップリングクランプの終端は50オームを接続し、電子機器とクランプ間の距離は0.5±0.05m確保します。

3. 放射ノイズの試験モード

50オームの終端後のパルス出力端子に放射プローブを接続し、様々な条件のノイズ波形を与えて、被評価機器のノイズ耐性を相対的に評価する方法です。本評価の場合は、相対評価が主であり、絶対値評価ではないことに注意が必要です。

インパルスノイズ試験のその他情報

1. 絶縁支持台の役割

インパルスノイズ試験は、基準接地面がベースとなった方形波パルスノイズを与える試験です。よって、基準となる接地面は、装置やケーブル類から絶縁されている必要があります。

しかしながら、十分絶縁するために距離を確保しようとすると、線路の特性インピーダンスが高調波成分により異なります。反射係数をある程度再現性良く確保るためには、絶縁支持台によってケーブルと基準接地面の距離を大きく確保する必要があります。

2. 水銀リレー方式と半導体リレー方式

インパルスノイズ試験機のパルスノイズ発生源は、従来は水銀リレー方式と呼ばれる方式が用いられていました。しかし、この方法は発生パルスの電圧値や周期がばらつくという課題があり、水銀リレーの劣化に伴いパルス波形そのものの品位も劣化していく傾向がありました。

近年は、インパルスノイズ試験機のパルスノイズ発生源に半導体リレー方式が用いられるようになり、そのばらつき抑制と信頼性向上が確保されています。そのため、測定定量性や再現性が確保しやすいです。

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メーカーマーケティング職の転職に強い求人・転職サイト

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ドライブレコーダー

ドライブレコーダーとは

ドライブレコーダー

ドライブレコーダーとは、自動車に取り付けて車内や車外の様子を録画する装置です。

主にフロントウィンドウやリヤウィンドウ及びダッシュボードに本体一体型のカメラまたはカメラ単品を取り付けて使用します。近年、パーツの窃盗やあおり運転などが問題視されていることから、常時車内や車外の様子を録画する目的のドライブレコーダーが普及しつつあります。

ドライブレコーダーは、録画カメラが前方と後方の両方についているタイプや、前方と後方に加え、車内撮影用の計3つのカメラがついているもの、また最大記録画角が水平で360°垂直で240°の広角カメラ1台で全方位撮影するタイプなどがあり、録画モードは製品によって様々な選択ができます。

ドライブレコーダーの使用用途

ドライブレコーダーは、自動車の内部や周辺の様子を録画しているため、事故や交通トラブルが発生した際に、動画や音声の記録を証拠として残します。データは保険会社や警察に提出が可能です。

常時録画して記録保存する機能に加え、急停止や衝突による衝撃を受けた際に、レコーダー本体に内蔵されているGセンサーが衝撃を感知して、その瞬間の前後数十秒間を自動で記録保存する機能などがあり、用途に応じて必要な機能を選びます。安価なものは記録保存領域が少ないため、常時記録保存には向かない傾向があります。

運転することがメインとなるトラックやタクシー、バス等では、一部法律で義務付けられてもおり、多くの車両に取り付けられております。乗用自動車にもドライブレコーダーを装着するケースが増加しています。

ドライブレコーダーの原理

ドライブレコーダーは下記のような項目ごとに性能が分かれています。

1. カメラ位置

前後に1つずつのカメラを用いている製品が多いです。前方視界と後方視界の録画を同時に行うことができます。前方と後方に加え、車内撮影用のカメラが3つある場合もあります。全方位撮影出来る広角カメラ (水平360°垂直240°) 1台をフロントガラスに着ける製品もあります。

2. 録画モード

衝突などの衝撃を受けた際に記録保存するパターンや、常時録画するパターン、またエンジン停止後数秒録画するパターンなどがあります。駐車時に衝撃を感知した際にのみ作動するパーキングモード (イベント録画) が機能として実装されている製品もあります。

3. 電源供給

シガーソケットから行う場合が多いです。またUSBポートから給電できるタイプもあります。内部にバッテリーを内蔵し、シガー電源が切れた際に、バックアップの電源を確保するタイプもあります。駐車監視モードを強化する目的で、OBDⅡコネクタより電源を供給するタイプもあります。その際バッテリー上がりを防ぐため、電源電圧が11.6Vを下回ると自動的に電源遮断する機能を併せ持っています。

4. 外部メモリー

最近ではレイアウト性確保の為microSDカードを使用するタイプが多いです。記録容量を大きくすればより長い時間録画できます。記録する画素数が多いほど画像は鮮明になりますが、より多くの記録容量が必要になります。外部メモリーは記録容量に比例して高額です。

5. 取り付け方法

フロントガラスやダッシュボードに両面テープや吸盤で取り付けます。また、取り付けを確実にするよう安全運転を推奨する注意喚起の音声アナウンスがされる製品などもあります。

ドライブレコーダーの選び方

ドライブレコーダーは、これまでには、バスやタクシーなどの旅客運送用の自動車をメインとして取り付けられていました。しかしながら、近年ではあおり運転の防止や車上荒らしの対策として認知度が向上したため、一般車両への普及率が急速に拡大しております。そんなドライブレコーダーの選び方には、いくつかのポイントがあります。

1. 夜間の画質

ドライブレコーダーは、一般的には事故の際の証拠として映像を記録しますが、夜間時の撮影で画質が悪いと、証拠としての確からしさが劣ってしまう事もあります。そのため赤外線センサーや夜間時の撮影を綺麗にするイメージセンサーが実装されているかを確認することをお勧めします。

2. 画角の広さとGセンサー

ドライブレコーダーの画角が十分に広くないと、事故の際などにいざ録画が開始されても、重要な部分が画角外となってしまい映像に残らないことが考えられます。それゆえ、十分な画角をカバー出来る広角タイプなどを選ぶことをおすすめします。

また、Gセンサーは、事故時に衝撃によるGを感知し録画を開始する機能です。この機能は、車体に衝撃が入力されると自動で録画を開始するものです。

一般的なドライブレコーダーは、自動車のエンジンをかけることで常時録画を開始し、古いデータに上書きをしています。しかし、Gセンサーを実装している機種では、衝撃があった場合にのみ録画を開始し、古いデータを上書きせずに記録されます。ただし、記録容量の限界に達すると、保存出来なくなるため、定期的に古いデータを削除するなど注意が必要となります。

3. 駐車時の録画機能

駐車時の録画機能が付属しているかも、検討項目のひとつとして採り上げられます。この機能が実装されていれば、駐車場などに停車している場合でも内蔵バッテリーを使用して録画を行ってくれます。

4. 3方向視点カメラ、逆光対策機能、LED信号機の対策有無

車内も撮影できる3方向視点カメラの検討や、逆光を対策する機能、LED信号機の点滅対策をする機能の有無等を確認することもポイントの一つとなります。例えば、3方向視点カメラを搭載していれば、車内を撮影することも可能です。

また、逆光の対策が施されていれば、逆光の状況を走行中でも映像がより綺麗に録画されます。また、LED信号機の点滅に対応していない製品ですと、信号の色が消滅してしまい、証拠として不十分と判断されてしまう事があります。

これらの機能をチェックすることで、より自分に合ったドライブレコーダーを選択できます。

ドライブレコーダーの種類

ドライブレコーダーには、一般的に下記のような3種類があります。種類によって、本体価格や設置の簡単さが異なります。

1. 一体型

一体型は、比較的リーズナブルな価格帯のドライブレコーダーです。カメラと本体が一体のものであり、ガラス面に吸盤で装着するか、粘着テープを使用して固定します。通常、このようなタイプのドライブレコーダーは、電源をシガーソケットから取るタイプが多く、設置が簡単です。

2. セパレート型

セパレート型は、その他のドライブレコーダーと比較した際、性能によって価格に幅がある製品となります。カメラと本体が別々に分かれており、本体とカメラを接続するケーブルが増える分、配線が複雑となります。しかし、カメラ自体が小さいため運転時の視界を遮りません。

3. ミラー型

ミラー型は、比較的高価な製品が多いです。ルームミラーに取り付けるため視界をほとんど遮らず、通常のルームミラーとしても使う事ができます。また、ミラー部に映像を反映させることが可能でデジタルインナーミラーとしても使用できます。電源は、シガーソケットからの給電であれば簡単に配線することが可能です。