ジグソー替刃とは
ジグソー替刃は、電動工具であるジグソーの交換用のブレード(刃)です。
ブレードはジグソー本体に装着して往復運動をさせることにより、木材や鋼板などを切断するのに使用します。
ジグソー替刃の使用用途
ジグソーのブレードは消耗品です。そのため、切れ味が悪くなったり、曲がってしまったりしたときに、ジグソー替刃を用いて交換します。
また、ジグソー替刃には、数多くの種類が用意されています。切断する対象物の材質や厚さ、直線や曲線などの切断形状、切断面の仕上がりなどによって、ジグソー替刃に交換して使用することが可能です。
ジグソー替刃の原理
ジグソー替刃は、ジグソーへの差し込み部の形状の違いで「スタンダードタイプ」と「Bタイプ」の2タイプがあります。
スタンダードタイプは差し込み部がストレート型になっており、ジグソー本体の取り付け部のボルトをいったん緩め、ブレードを差し込んだ後、再度ボルトで固定し直します。一方、Bタイプは差し込み部がT字型になっており、ジグソー本体への取り付けはブレードを差し込むだけで装着可能です。現在は、交換に工具が必要なスタンダードタイプよりも、ワンタッチで装着できるBタイプのほうが主流になっています。
なお注意点として、ブレードを交換する際は電源プラグを抜いたり、バッテリーを外したりして、ジグソーが誤って作動しないようにします。
ジグソー替刃の選び方
ジグソー替刃の選び方を、以下の5点にわけて解説します。
1. 差し込み部
ジグソー替刃は、差し込み部の形状がストレート型の「スタンダートタイプ」と、T字型の「Bタイプ」があります。そのため、使用するジグソー本体がどちらのタイプに対応するかを確認して選ぶ必要があります。
また、差し込み部の形状だけでなく、厚みも確認しなければなりません。刃厚が厚すぎると、装着できないジグソーもあります。
2. 対象物の材質
ジグソー替刃は、切断する対象物の材質に応じたブレードを選ぶ必要があります。木材や金属、プラスチック、石膏ボード、FRP、タイル、ガラス、セラミック、発泡スチロール、段ボール、皮、ゴムなど、それぞれの材質に応じたジグソー替刃が市販されています。
木材用は摩擦熱や目詰まりを防ぐために、歯を大きくしているのが特徴です。金属用は歯を大きくすると耐久性が悪いため、一つひとつの歯に負荷がかかりすぎないように細かい歯になっています。
材質に応じたジグソー替刃を選ぶことにより切断の効率が向上し、ブレードも破損せず長持ちしやすいです。
3. 対象物の厚さ
ジグソー替刃は、対象物の厚さを考慮して選ばなければなりません。厚さのあるものを切断したい場合は、長めのブレードを選ぶ必要があります。ジグソー替刃のスペック表には、切断できる対象物の厚さが記載されています。
短いブレードで厚さのある対象物は切断できませんが、長いブレードで厚みの少ないものは切断できます。しかし、長いブレードで厚みの少ないものを切断する場合は、刃先のブレが大きくなるため取り扱いに注意が必要です。
4. 直線切りと曲線切り
ジグソー替刃は、一般的な直線切り用のほかに、曲線切り用もあります。
直線切り用のブレードは、刃幅を大きくして歪みを抑えることで、真っ直ぐ切断しやすくなっています。一方、曲線切り用のブレードは、直線切り用よりも刃幅が小さいです。刃幅が小さいため、ジグソーを曲線に沿って曲げていく際の負荷が軽減されます。
5. 切断面の仕上がり
ジグソー替刃は、歯の山数で切断面の仕上がり具合が変わります。
スペック表には、1インチ当たりの山数が記載されており、山数が多いほど歯が細かくキレイに仕上がります。そこまでキレイな仕上がりを求めなくても良い場合は、山数が少なく歯が大きいほうが高速で切断でき、作業効率が高いです。
また、一般的なブレードは上向きの刃ですが、バリの出にくい下向きの刃もあります。