ドライブレコーダー

ドライブレコーダーとは

ドライブレコーダー

ドライブレコーダーとは、自動車に取り付けて車内や車外の様子を録画する装置です。

主にフロントウィンドウやリヤウィンドウ及びダッシュボードに本体一体型のカメラまたはカメラ単品を取り付けて使用します。近年、パーツの窃盗やあおり運転などが問題視されていることから、常時車内や車外の様子を録画する目的のドライブレコーダーが普及しつつあります。

ドライブレコーダーは、録画カメラが前方と後方の両方についているタイプや、前方と後方に加え、車内撮影用の計3つのカメラがついているもの、また最大記録画角が水平で360°垂直で240°の広角カメラ1台で全方位撮影するタイプなどがあり、録画モードは製品によって様々な選択ができます。

ドライブレコーダーの使用用途

ドライブレコーダーは、自動車の内部や周辺の様子を録画しているため、事故や交通トラブルが発生した際に、動画や音声の記録を証拠として残します。データは保険会社や警察に提出が可能です。

常時録画して記録保存する機能に加え、急停止や衝突による衝撃を受けた際に、レコーダー本体に内蔵されているGセンサーが衝撃を感知して、その瞬間の前後数十秒間を自動で記録保存する機能などがあり、用途に応じて必要な機能を選びます。安価なものは記録保存領域が少ないため、常時記録保存には向かない傾向があります。

運転することがメインとなるトラックやタクシー、バス等では、一部法律で義務付けられてもおり、多くの車両に取り付けられております。乗用自動車にもドライブレコーダーを装着するケースが増加しています。

ドライブレコーダーの原理

ドライブレコーダーは下記のような項目ごとに性能が分かれています。

1. カメラ位置

前後に1つずつのカメラを用いている製品が多いです。前方視界と後方視界の録画を同時に行うことができます。前方と後方に加え、車内撮影用のカメラが3つある場合もあります。全方位撮影出来る広角カメラ (水平360°垂直240°) 1台をフロントガラスに着ける製品もあります。

2. 録画モード

衝突などの衝撃を受けた際に記録保存するパターンや、常時録画するパターン、またエンジン停止後数秒録画するパターンなどがあります。駐車時に衝撃を感知した際にのみ作動するパーキングモード (イベント録画) が機能として実装されている製品もあります。

3. 電源供給

シガーソケットから行う場合が多いです。またUSBポートから給電できるタイプもあります。内部にバッテリーを内蔵し、シガー電源が切れた際に、バックアップの電源を確保するタイプもあります。駐車監視モードを強化する目的で、OBDⅡコネクタより電源を供給するタイプもあります。その際バッテリー上がりを防ぐため、電源電圧が11.6Vを下回ると自動的に電源遮断する機能を併せ持っています。

4. 外部メモリー

最近ではレイアウト性確保の為microSDカードを使用するタイプが多いです。記録容量を大きくすればより長い時間録画できます。記録する画素数が多いほど画像は鮮明になりますが、より多くの記録容量が必要になります。外部メモリーは記録容量に比例して高額です。

5. 取り付け方法

フロントガラスやダッシュボードに両面テープや吸盤で取り付けます。また、取り付けを確実にするよう安全運転を推奨する注意喚起の音声アナウンスがされる製品などもあります。

ドライブレコーダーの選び方

ドライブレコーダーは、これまでには、バスやタクシーなどの旅客運送用の自動車をメインとして取り付けられていました。しかしながら、近年ではあおり運転の防止や車上荒らしの対策として認知度が向上したため、一般車両への普及率が急速に拡大しております。そんなドライブレコーダーの選び方には、いくつかのポイントがあります。

1. 夜間の画質

ドライブレコーダーは、一般的には事故の際の証拠として映像を記録しますが、夜間時の撮影で画質が悪いと、証拠としての確からしさが劣ってしまう事もあります。そのため赤外線センサーや夜間時の撮影を綺麗にするイメージセンサーが実装されているかを確認することをお勧めします。

2. 画角の広さとGセンサー

ドライブレコーダーの画角が十分に広くないと、事故の際などにいざ録画が開始されても、重要な部分が画角外となってしまい映像に残らないことが考えられます。それゆえ、十分な画角をカバー出来る広角タイプなどを選ぶことをおすすめします。

また、Gセンサーは、事故時に衝撃によるGを感知し録画を開始する機能です。この機能は、車体に衝撃が入力されると自動で録画を開始するものです。

一般的なドライブレコーダーは、自動車のエンジンをかけることで常時録画を開始し、古いデータに上書きをしています。しかし、Gセンサーを実装している機種では、衝撃があった場合にのみ録画を開始し、古いデータを上書きせずに記録されます。ただし、記録容量の限界に達すると、保存出来なくなるため、定期的に古いデータを削除するなど注意が必要となります。

3. 駐車時の録画機能

駐車時の録画機能が付属しているかも、検討項目のひとつとして採り上げられます。この機能が実装されていれば、駐車場などに停車している場合でも内蔵バッテリーを使用して録画を行ってくれます。

4. 3方向視点カメラ、逆光対策機能、LED信号機の対策有無

車内も撮影できる3方向視点カメラの検討や、逆光を対策する機能、LED信号機の点滅対策をする機能の有無等を確認することもポイントの一つとなります。例えば、3方向視点カメラを搭載していれば、車内を撮影することも可能です。

また、逆光の対策が施されていれば、逆光の状況を走行中でも映像がより綺麗に録画されます。また、LED信号機の点滅に対応していない製品ですと、信号の色が消滅してしまい、証拠として不十分と判断されてしまう事があります。

これらの機能をチェックすることで、より自分に合ったドライブレコーダーを選択できます。

ドライブレコーダーの種類

ドライブレコーダーには、一般的に下記のような3種類があります。種類によって、本体価格や設置の簡単さが異なります。

1. 一体型

一体型は、比較的リーズナブルな価格帯のドライブレコーダーです。カメラと本体が一体のものであり、ガラス面に吸盤で装着するか、粘着テープを使用して固定します。通常、このようなタイプのドライブレコーダーは、電源をシガーソケットから取るタイプが多く、設置が簡単です。

2. セパレート型

セパレート型は、その他のドライブレコーダーと比較した際、性能によって価格に幅がある製品となります。カメラと本体が別々に分かれており、本体とカメラを接続するケーブルが増える分、配線が複雑となります。しかし、カメラ自体が小さいため運転時の視界を遮りません。

3. ミラー型

ミラー型は、比較的高価な製品が多いです。ルームミラーに取り付けるため視界をほとんど遮らず、通常のルームミラーとしても使う事ができます。また、ミラー部に映像を反映させることが可能でデジタルインナーミラーとしても使用できます。電源は、シガーソケットからの給電であれば簡単に配線することが可能です。

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