全てのカテゴリ
閲覧履歴
赤外線溶着機についての概要、用途、原理などをご説明します。また、赤外線溶着機のメーカー5社一覧や企業ランキングも掲載しております。
赤外線溶着機とは、素材を赤外線で加熱し接合するための装置です。
樹脂などの熱可塑性材料を溶かして一体化する機器です。溶着とは、部材を加熱して部分的に溶かし、冷却によって接合面を固める工程を指します。加熱に用いる赤外線は目に見えない電磁波の一種で、対象の素材を効率的に加熱できる特徴があります。溶融させた部品同士を圧着すると隙間なく接合しやすくなり、高い接合強度が得られる点が大きな利点です。
また、必要な部分だけを狙って赤外線を照射できるため、不要な箇所への熱の伝わりを抑えやすいことが特徴です。その結果、樹脂の変形や製品全体の歪みを低減しつつ、接合後の仕上がり品質を安定させることが期待できます。さらに、材料に接触しない非接触加熱方式のため、接合面への異物混入リスクを軽減しやすい面もあります。
赤外線溶着機は以下のような用途で使用されます。
自動車部品の製造工程では熱可塑性樹脂を用いた部品が数多く使われます。赤外線溶着機はバンパーやランプハウジングなど大型の樹脂部材に対しても効率的な溶着が可能なため、安定した品質を実現しやすい利点があります。従来の加熱方式に比べて部品形状に合わせて熱の当て方を調整しやすく、歪みを抑えながら強固な接合を行えます。
電子機器の分野では、内部基板やケーシングの樹脂パーツを組み立てる際に活用されます。赤外線の波長や照射範囲を細かく調整できる装置であれば、基板周辺の精密部品に過度な熱を与えにくく、部品同士の溶着精度を高めやすいです。外観を重視する製品の筐体を組み合わせる工程でも、接合面をきれいに仕上げることができます。
医療機器や衛生用品の製造工程においても、清潔な環境を保ちつつ安定した接合が実現しやすいことから赤外線溶着機が導入される場合があります。接触を最小限に抑えられうため、異物混入を防ぐ上でも有効です。試作段階から量産段階に至るまで、材料や製品設計に合わせた照射条件を調整しやすく、多岐にわたる用途を支える装置として注目されています。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社