純水装置についての概要、用途、原理などをご説明します。また、純水装置のメーカー34社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。純水装置関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:株式会社渡辺商行、2位:オルガノ株式会社、3位:株式会社環境テクノスとなっています。
純水装置とは水道水や井戸水等に含まれる不純物を除去する装置です。通常の自然水にはカルシウムや鉄分などの金属が含まれるほか、水道水には塩素イオン等が含まれています。純水装置はこれらの不純物を除去します。用途に応じて不純物の削減量は異なっており、不純物が非常に少ない純水を作り出す装置は超純水装置とも言われます。
純水装置は試験・研究レベルの少量の純水を製造する装置から、工場で大量に使用する純水を製造する大型の装置まで、様々な装置があります。
水道水や井戸水などには不純物として無機、有機物質が含まれており、これらの不純物が実験の障害となることもあります。そのような不純物を除去するために純水装置は使用されます。特に不純物の混入を嫌う半導体関係の業界では超純水装置を使用することもあります。そして半導体関係の産業では不純物の混入を防ぐために部品の洗浄でも純水を用います。
その他、食品や飲料業界では製造に用いる水で純水装置を使用します。これらの業界では製品が直接人体に入るため、水中に含まれる不純物の量は厳しく管理されます。
純水装置が水中の不純物を除去する方法は複数あります。一つはイオン交換膜を利用する方法です。イオン交換膜は水中に含まれる陽イオン、陰イオンを吸着して除去します。そのため水道水に含まれるアルカリ金属イオンや塩素イオンなどを除去して純度を向上させることが可能です。
もう一つは逆浸透と呼ばれる方法で、半透膜を装置の中に取り付けます。半透膜は一般的に希薄溶液と濃厚溶液の間に設置すると希薄溶液から濃厚溶液に流れます。しかし圧力を加えることで濃厚溶液から希薄溶液への逆流が起こります。水道水に圧力を加えることで逆流が起こり、不純物が半透膜をすり抜けることで水の純度が上がっていきます。
純水装置はいずれも膜を利用しているため、純水の純度を一定以上に保つためには定期的な膜の交換が必要です。また、純水はイオンが除去されているため電気を通さないこと、塩素イオン等も除去しているため腐りやすいことなど通常の水道水と性質が異なることに注意が必要です。
家庭用純水装置として、逆浸透膜を利用した装置が知られています。
逆浸透膜は、フィルターの中で最も緻密で水より小さな分子だけ圧力下で通過できる膜です。逆浸透膜を通すことにより、無機物、有機物、微粒子、微生物などの不純物を取り除くことができます。
この純水装置は、通常キッチンのシンク下に設置して、専用の蛇口をシンクに配置して純水を供給します。
このような純水装置を設置した場合には、水道水の供給と、純水装置を経由した純水の供給とを切り替えて使用できるように施工されるのが一般的です。
なお水道水を純水化する原理としては、不純物の多い水道水に対して0.4~1.2 Mpaの圧力をかけて逆浸透膜を透過させることで、水道水中の水分子を通過させ、不純物を除去した水が精製されるというものが一般的です。またこの際、ろ過による目詰まりを防ぐために、水は逆浸透膜と平行に流します。
純水装置の1つとして、電気再生式純水装置が知られています。
この純水装置は、脱塩室と濃縮室を交互に配置し、その間に陰イオン交換膜と陽イオン交換膜を挟み込んだ構造を有しています。
この純水装置によれば、脱塩室内に充填したイオン交換樹脂によって原水中に含まれるイオン化した電解質(Na+、Ca2+、Cl-など)を除去しながら、原水中の陽イオンは陽イオン交換樹脂のH+と陰イオンは陰イオン交換樹脂のOH-とをイオン交換させて純水(H2O)を得ることができます。
通常イオン交換樹脂純水機の再生には強酸及び強アルカリの使用や排液処理が必要となりますが、この純水装置においては再生に薬品が不要となり、管理がしやすく、環境にも優しいというメリットがあります。
このような純水装置は、例えば、電子部品洗浄用水、メッキ・塗装洗浄用水、化粧品製造用水、空調加湿用水、ボイラ給水、ジュースなどの食品用水、薬品製造などのプロセス用水、病院他各種プロセス用水、化学実験及び分析器具洗浄用水などに使用されています。
参考文献
https://www.organo.co.jp/products/pure-water/
https://www.yamato-net.co.jp/product/category/science/water-purifier-1/
http://www.kan-tech.co.jp/newpage.html
https://www.miuraz.co.jp/product/water/pure.html
http://www.authentec.co.jp/product/household.html
https://www.merckmillipore.com/JP/ja/20140903_032618
https://rosuiki.co.jp/product/deionizer2.html
http://www.mizushori.co.jp/amc.html
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株式会社渡辺商行 朝日ライフサイエンス株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 株式会社渡辺商行 | 17.4% |
2 | オルガノ株式会社 | 7.6% |
3 | 株式会社環境テクノス | 6.1% |
4 | 栗田工業株式会社 | 5.5% |
5 | 野村マイクロ・サイエンス株式会社 | 5.5% |
6 | 日本ガイシ株式会社 | 4.6% |
7 | 壽化工機株式会社 | 3.4% |
8 | 和研薬株式会社 | 3.4% |
9 | 室町ケミカル株式会社 | 3.4% |
10 | 三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社 | 3.1% |
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