照度ロガーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、照度ロガーのメーカー7社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。照度ロガー関連企業の2023年5月注目ランキングは1位:オムロン株式会社、2位:日置電機株式会社、3位:国華電機株式会社となっています。
照度ロガーとは、明るさの指標である照度を計測し、数値データとしてパソコンなどに出力する装置のことです。
人間がなんらかの作業をするとき、周辺の明るさが重要になります。
人間による評価は明るさを評価するのに適していません。人間の目には環境に対する慣れ(順応)があること、個人差が大きいこと、数値データを得られないことが理由です。
照度ロガーは明るさを「照度」という客観的・定量的なデータとして計測できますので、人間による評価の問題点をクリアできます。
また照度ロガーにはデータをパソコンに送る機能があるので(ロガーとは記録を取るものという意味)、人間が手動で記録を取る必要がなくなります。
照度ロガーは環境の明るさを客観的に評価する場面で幅広く利用されます。
一般的なオフィス以上に、照度が業務上重要な工場や研究所などの環境では照度を計測することが必須です。
また、映画館などの客席誘導灯も消防法で照度が規定されているため、照度ロガーで照度を計測し、法律の基準を満たすことを証明する必要があります。
計測した照度を手動でパソコンに打ち込んで解析するのは面倒なので、照度ロガーを用いてパソコンに自動送信できるようにすることが一般的です。
照度ロガーで計測する「照度」の単位はlux(ルクス)です。lxとも表記されます。光束(単位lm)を面積(単位m2)で割って算出します。
光束の定義は「ある面を通過する光の明るさ」です。しかし光束は面積の大きい方が明るくなるため、その面の面積で割って照度を計算します。
広いオフィスでも狭いオフィスでも、要求される明るさは同じですから、明るさの尺度として光束ではなく照度を用いることは理にかなっています。
白色の光は約400nm(青紫)~700nm(赤)の波長にわたって分布する光を合成したものです。人間の目は波長によって感度が異なり、約555nm(緑)をピークとした分布をしています。
照度ロガーは入射した光を人間の感度を模したフィルターに通し、フォトダイオードで受光します。フォトダイオードは受光した光を電気信号に変換する素子です。
フォトダイオードで光から変換された電気信号を計測し、照度を得ます。得られた照度はログ機能によりパソコンに送られるため、Excelなどのソフトで解析が可能です。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsde/51/2/51_2015.2622/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalip1984/18/0/18_0_809/_pdf/-char/en
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年5月の注目ランキングベスト4
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | オムロン株式会社 |
33.3%
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2 | 日置電機株式会社 |
33.3%
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3 | 国華電機株式会社 |
16.7%
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4 | チトセ工業株式会社 |
16.7%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年5月の照度ロガーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
オーソドックスなハンディタイプのマルチロガーです。
専用のプローブを取り付けることで、照度を始め、風速・湿度・温度・二酸化炭素など様々なデータを取得できるのが特徴です。
プローブの付け替えも簡単なので、照度以外のデータも必要な際に重宝します。
照度計はDIN 5032-7 Class Cに対応、0.1ルクスの高い分解能を持っています。
また、本体に最大7500点まで測定データを記憶可能で、レポートも本体で出力できます。
レポートはメールでの送付やUSB接続でのプリントアウトも可能と、これ1台で現場作業が完了できます。
ビルの照度測定作業に最適な、手持ち式のシンプルな照度計です。
JISの一般形AA級に準拠しており、非常灯などの低照度から、200キロルクスまで対応しています。
スマートフォンアプリと組み合わせることで、照度の検査から報告書作成までにかかる作業時間を大幅に短縮できるのが特徴です。
建物の図面をアプリで読み込み、測定場所を自動でロギングするなど、多点測定に便利な機能が充実しています。
照度計を設置して動く補助カートも別売りしているなど、手間を抑える工夫がされています。
子機で温度、湿度、照度データを取得して、ワイヤレスで親機に情報を送ることができる照度計です。
親機とPCを接続してデータを記録したり、グラフ化することが可能です。
子機はセンサー内蔵型で、IP67の防水・防塵性能を持っており、風雨にさらされる外部環境でも使用できるのが特徴です。
大容量のボタン電池を内蔵し、3年間は電池交換不要な長寿命を実現していて、発酵食品などの工場やビニールハウスなどでの照度管理に適しています。
建物の環境データを一括で管理できるマルチロガーです。
照度を始め、温度・湿度や電力量のモニターなども可能で、子機で測定したデータを920MHz帯の無線で親機に送信し、LANでPCに集約します。
無線マルチマルチホップネットワークにより、子機によるデータ中継ができるので、親機から離れた場所でもデータ取得に困らないのが特徴です。
子機は電池式で場所を選ばず、電池寿命も10年と長いので、大規模な工場など、広い空間の環境情報をモニターする用途に適しています。