火災通報装置とは
火災通報装置は、火災の発生時に、手動起動装置を操作することによって、または、自動火災報知設備の感知器の作動と連動することによって、電話回線を使用して消防機関を呼び出し、蓄積音声情報により通報するとともに、通話を行うことができる装置のことをいいます。
通報時に、予め録音された情報が自動的に流れるため、冷静な判断ができない状態でも、現場の住所や名前等を消防署に正確に伝えられることが、火災通報装置の特徴の一つです。
火災通報装置は、建物の用途によって、自動火災報知設備と連動することが必要となります。連動することで、自動火災報知設備から火災信号が送られ、火災通報装置が起動し、自動的に消防機関への連絡が行われます。
火災通報装置の使用用途
火災通報装置は、建物の用途によって、設置が義務付けられています。例えば、入院が可能な病院といった医療機関や助産所、グループホームや特別養護老人ホームなどといった老人短期入所施設などでは、面積の大きさに関わらず、設置が必須となっています。
その他の施設については、延床面積の大きさによって、火災通報装置の設置義務の有無が異なります。例えば、宿泊施設・デイサービス・特別支援学校・物販販売・百貨店などについては、延べ床面積500㎡以上の場合に、設置する義務が生じます。